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きょう4日、大型で強い台風11号は比較的ゆっくりした速度で北上を続け、沖縄本島地方に最も近づく見込みです。先島諸島からは徐々に離れますが、速度が遅いため、暴風や高波、高潮の危険は続きます。警戒をしてください。

沖縄本島地方に最接近

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台風11号は、午前4時現在、宮古島の西北西約80キロを1時間におよそ15キロの速さで北へ進んでいます。このあとも、強い勢力を保ちながら、時速15キロ程度と自転車並みの比較的ゆっくりした速度で進むでしょう。日中には沖縄本島地方に最接近する見込みです。

暴風や高波、高潮に厳重に警戒を続けてください。また、大気の状態が非常に不安定になっているため、竜巻などの激しい突風や落雷にも注意が必要です。

予想される最大風速(最大瞬間風速)
4日
先島諸島       35メートル(50メートル)
久米島        25メートル(35メートル)
本島中南部・本島北部 23メートル(35メートル)
大東島地方      15メートル(25メートル)
5日
先島諸島       20メートル(30メートル)
沖縄本島地方     20メートル(30メートル)
大東島地方      15メートル(25メートル)

4日に予想される波の高さ
先島諸島   10メートル うねりを伴う
沖縄本島地方  9メートル うねりを伴う
大東島地方   6メートル うねりを伴う
5日に予想される波の高さ
先島諸島    8メートル うねりを伴う
沖縄本島地方  9メートル うねりを伴う
大東島地方   6メートル うねりを伴う
6日に予想される波の高さ
先島諸島    5メートル うねりを伴う
沖縄本島地方  6メートル うねりを伴う
大東島地方   4メートル うねりを伴う

線状降水帯発生の可能性も

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また、午前中にかけて、線状降水帯が発生する可能性もあります。線状降水帯は、雨雲が次々と発生し、発達しながら、風に乗って、同じような場所に流れ込むことで、数時間にわたって猛烈な雨が降り続く恐れがあります。

線状降水帯が発生しなくても、レーダーの図を見るとわかるように、台風周辺には活発な降水域があります。台風の近くだけではなく、少し離れた所でも、大雨をもたらすような降水域が見ることができます。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

5日06時までの24時間に予想される雨量は多い所で
沖縄本島地方 150ミリ
先島諸島   200ミリ
その後、6日06時までの24時間に予想される雨量は多い所で
沖縄本島地方 50から100ミリ
先島諸島   50から100ミリ

台風の暴風 家の中で いるべき所は

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台風は、中心が近づくにつれて暴風をもたらし、さらに台風のスピードが遅いと、暴風が長い時間続く場合があります。また、台風の中心から離れていても、大気の状態が不安定になり、竜巻などの突風が吹くこともあります。暴風や突風によって、建物に様々な物が飛んでくることもありますので、室内でも十分な注意が必要です。

具体的には、台風が近づいている時には、屋内でもできるだけ窓から離れましょう。なるべく家の中心部に近い所で、窓のない部屋に避難してください。もし窓がある場合は、窓を閉めて、カーテンを引き、雨戸やシャッターがあれば、閉めておきましょう。風が強くなってからの屋外での作業は、暴風によって転倒する恐れがありますので、絶対にやめてください。