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あす13日以降も前線が停滞し、すでに大雨となっている西日本に加え、東日本や北日本でも大雨となる予想です。同じような場所で雨が降り続き、災害のリスクが高まります。土砂災害などに厳重に警戒してください。

九州 降り始めからの雨量300ミリ超の所も

西日本から東日本には前線が停滞していて、前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込んでいます。大気の状態が非常に不安定になっていて、九州を中心に大雨となっています。きのう(11日)0時からきょう(12日)午後5時までの総降水量は、本県山鹿市で332.5ミリとなっていて、平年の8月1か月分の降水量の1.4倍を超えています。そのほか、鹿児島県の紫尾山で311.0ミリとなるなど、九州では所々で総降水量が300ミリ前後まで増えてきています。

福岡県筑後地方と熊本県熊本地方には、きょう午後2時前、線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているとしてに「顕著な大雨に関する気象情報」が発表されました。

これまでの大雨で地盤の緩んでいる所があり、土砂災害の危険度が非常に高くなっている所があります。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。自治体からの避難の情報に注意し、生命の危険が迫る前に、早め早めの避難を心がけるようにしてください。

13日以降も前線停滞

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あす(13日)も、日本海から北陸、東日本にかけて前線が停滞する見通しです。そのため、所々で「激しい雨」や「非常に激しい雨」が降るでしょう。

また、あさって(14日)以降も、前線は日本付近に停滞するため、さらに雨の量が多くなります。土砂災害や川の増水・氾濫など、災害の危険は、総降水量が増えるにつれて、日に日に増していくようなイメージです。雨が小康状態になっても油断はせず、こまめに気象情報を得るようにしてください。

冒頭の図は、きょう午後9時~日曜日(15日)午後9時の予想積算雨量です。すでに降水量が多くなっている九州北部や中国地方では、72時間で350ミリ以上の雨のエリアが広がっていて、400ミリ近くまで達するようなエリアもあります。また、四国の太平洋側にも局地的に400ミリぐらいのエリアが見られます。さらには、岐阜県や長野県の周辺では、72時間で450ミリに達するようなエリアも予想されています。

前線は、来週水曜日(18日)ごろにかけて日本付近に停滞する見通しで、この降水量からさらに増えるおそれがあります。すでに大雨となっている西日本だけでなく、東日本、北日本でも災害のリスクが高まり、警戒・注意が必要です。

予想雨量は

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あす(13日)午後6時までの24時間に予想される雨の量は、いずれも多い所で、

九州北部で300ミリ、

九州南部と四国、中国で250ミリ、

近畿と東海、関東甲信で200ミリ、

北陸と東北で120ミリとなっています。

その後、あさって(14日)午後6時までの24時間に予想される雨の量は、いずれも多い所で、

九州北部と九州南部、四国、中国、近畿、東海、関東甲信で200~300ミリ、

北陸で100~200ミリ、

東北で100~150ミリとなっています。

西日本から北日本の広い範囲で大雨となります。土砂災害に厳重に警戒し、川の増水や氾濫、低い土地の浸水に警戒してください。また、今後の気象情報、自治体からの避難情報など、最新の情報を得るようにしてください。

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