メイン画像
メイン画像

気象庁によると、新燃岳では、本日(3日)、火山性地震が増加しています。 新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石、及び新燃岳火口から概ね2kmの範囲では火砕流に警戒してください。

火山活動の状況

気象庁によると、新燃岳では、活発な火山活動が続いています。 本日(3日)、火山性地震が増加し00時から14時までに239回発生しました。継続時間の短い火山性微動が発生しました。高千穂河原の傾斜計では、昨日(2日)18時頃から山体がわずかに隆起する傾斜変動がみられています。3月26日以降、噴火は観測されていません。本日、噴煙は白色で火口縁上70mまで上がりました。4月2日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
2日   火山性地震  10回    火山性微動 0回    爆発的噴火 0回
3日14時まで   火山性地震 239回     火山性微動 1回    爆発的噴火 0回
GNSS連続観測では、2017年7月頃から霧島山を挟む基線での伸びが継続していましたが、新燃岳の2018年3月6日の噴火に伴い、3月6日から7日にかけて霧島山を挟む基線で急激な収縮が観測されました。その後、再び基線の伸びが継続しています。このことから、霧島山の深い場所で再びマグマが蓄積している可能性があります。 新燃岳では、活発な火山活動が続いていることから、今後の火山情報に注意してください。

防災上の警戒事項等

弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。2011年と同様に爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。また、地元自治体等が発表する火山ガスの情報にも留意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。