23日、日曜日は西から、台風22号から変わった低気圧が進んでくるでしょう。低気圧に変わっていますが、油断はできません。熱帯育ちの暖湿気を運んでくるでしょう。前線付近では大気の状態が非常に不安定になる恐れ。

九州に元台風の低気圧が接近

22日、土曜日は九州の南の前線の活動が活発で、九州南部を中心に発達した雨雲がかかりました。屋久島では1時間に57ミリの非常に激しい雨。鹿児島県の喜入(キイレ)では午後5時現在、24時間雨量は150ミリ近くまで達し、平年の10月ひと月分の雨量を超えました。
23日、日曜日は台風22号が変わった低気圧が九州に近づいてくるでしょう。台風22号は22日、午前3時に中国大陸で低気圧に変わっています。低気圧に変わっているとはいえ、熱帯育ちの湿った空気を運んでくるため、油断はできません。九州南部や奄美地方では大気の状態が非常に不安定になり、局地的にカミナリを伴った非常に激しい雨が降る見込みです。22日にすでに雨量が多くなっている所にさらに雨量が多くなる恐れがあり、土砂災害や河川の増水、氾濫、低い土地の浸水に警戒が必要です。落雷や突風、竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
この低気圧はその後、北上することはなく、日本の南の北緯30度付近を東進する予想です。雨雲は海上が中心となりそうで、本州付近まで活発な雨雲が広がることはないでしょう。本州付近は雲は多いものの、一部で雨が降る程度となりそうです。

23日は二十四節気の霜降 暦通り北からは寒気

九州には暖かく湿った空気が流れ込む一方で、北日本には冷たい空気が流れ込むでしょう。23日、日曜日は二十四節気の「霜降」。北日本などでは霜が降りはじめ、秋が一段と深まる頃ですが、暦通り、季節を進める冷たい空気が流れ込んできそうです。
北海道では午後は冷たい雨が降り、内陸部を中心に雪の降る所もあるでしょう。夜間は冷え込み、路面の凍結する可能性もあります。車は路面状況の変化に十分注意が必要です。