22日午後はいったん雨の降り方が弱まった所も、22日夜から23日は再び大雨に厳重な警戒が必要です。以下、詳しい内容です。

全国の雨雲レーダー
全国の雨雲レーダー

今後の九州の大雨は?

22日午後はいったん九州の雨も弱まりましたが、
夕方になって、再び九州北部から活発な雨雲がかかりやすくなってきています。
九州では降り始めから22日午後5時までの雨量が、宮崎県のえびの高原で611.5ミリ、本県の阿蘇山で553ミリとなり、
阿蘇山は平年6月1か月分の降水量の約9割の雨が一気に降りました。
これまでの大雨で地盤が緩み、かなり土砂災害の起こりやすい状況になっています。
午後6時現在、熊本県、福岡県、佐賀県、大分県、山口県には土砂災害警戒情報が発表されています。
降り続く大雨とともに、土砂災害の危険度は今後更に高まってきます。
地元の気象台や自治体が発表する情報に注意をして、安全な場所で過ごすようにしてください。
23日も停滞する梅雨前線に向かって、西から湿った空気の流れ込みやすい状態が続く見込みです。
特に、未明から朝にかけては局地的には1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り、
更に大雨となる地域が広がる恐れがあります。
地中にはすでにたっぷりと水分が含まれています、急な斜面や土砂が緩んだ崖などに近づくのは大変危険です。
また、自分がいる場所で雨が降っていなくても、川の上流でたくさんの雨が降っていれば、
一気に水かさが増して、事故に巻き込まれる恐れもあります。
増水した川には絶対に近づかないでください。
また、24日も梅雨前線が停滞するため、引き続き大雨に厳重な警戒が必要です。

中国・四国以西も22日夜から大雨警戒

これまでに愛媛県の佐多岬半島にある瀬戸では午後5時までの72時間で254ミリと、
1997年の統計開始以来、72時間雨量として最も多く、記録的な大雨となっています。
雨の範囲は東へ広がり、22日夜には東海・北陸まで広く雨が降るでしょう。
特に太平洋側で雨の量が増える恐れがありますので、雨の降り方に十分ご注意ください。
四国だけでなく中国、近畿、東海、北陸も22日夜遅くから23日朝までは非常に激しい雨が降る恐れがあります。
低い土地の浸水や、河川の増水、土砂災害などに警戒してください。

関東以北の雨は?

関東地方は、23日未明には広く雨が降り出すでしょう。
22日午前中いっぱいは本降りの雨になりそうです。
通勤通学は雨に強い靴やカバンなどでお出かけした方が良さそうです。
南部の沿岸に近い所ほど雨足が強まる恐れがあります。
昼前後までは、雷を伴った強い雨や落雷、突風などに注意が必要です。
東北や北海道は、雲の多く、にわか雨があるかもしれません。傘を持ってお出かけください。