九州付近は梅雨前線の活動が活発になり、20日夜からきょう(21日)明け方にかけて本県を中心に1時間に100ミリ以上という猛烈な雨が観測され、記録的な大雨となりました。きょう(21日)午後3時までの72時間雨量は、宮崎県のえびの高原で545.5ミリに達するなど各地で大雨になっています。あす(22日)は梅雨前線が九州を北上し、夜には対馬海峡付近に達する見込みです。九州はあす(22日)以降も大雨のおそれがありますので、土砂災害などに警戒が必要です。

梅雨前線の活動が活発

九州付近は19日以降、各地で断続的に雨が降っています。きょう(21日)午後3時までの降水量は宮崎県のえびの高原で545.5ミリに達したほか、熊本県を中心に、宮崎県や長崎県などで200~400ミリの雨が降り、大雨となっています。そのほかの九州の各地も100~200ミリの雨が降っている所が多くなっています。
熊本地震で揺れが大きかった地域は広範囲で雨量が多くなっており、地盤が緩んでいるため、今後少しの雨でも土砂災害が発生する危険性が高くなります。引き続き土砂災害に警戒が必要です。

22日以降も大雨のおそれ

22日は梅雨前線が九州を北上し、対馬海峡付近に達するでしょう。九州には南から暖かく湿った空気が流れ込み、雷を伴い非常に激しい雨が降る所があるでしょう。山の南西斜面など、局地的な大雨となるおそれがあります。23日は梅雨前線が再び南下し、九州付近に停滞する見込みです。その後、梅雨前線は週末にかけても九州付近に停滞しやすい状態が続くため、いつどこで大雨が降ってもおかしくない状態です。例年、梅雨末期の豪雨は7月に入ってからのことが多いですが、今年はすでに梅雨末期と同じ状況になっています。危険な崖や増水した川などに近づかないことが大切です。