5月13日の稚内市と根室市の開花をもって、
全国を北上してきた今年の桜前線は終着となりました。
今年の桜前線は、3月19日に名古屋、福岡でスタートし、
北海道ヘは約1か月かけて到達(4月22日に松前で開花)。
その後、北海道各地に開花の便りを届けながら、55日かけての終着となりました。
札幌から約400㎞離れた根室市へ(東京から神戸市くらいまでの距離)、
日本一遅い開花となった標本木を見に行ってきました。

北海道の桜の特徴は?

写真撮影をした5月15日時点で5分咲きに。今週中には見頃を迎える見込みです。
北海道でも南西部ではソメイヨシノが見られますが、代表的な桜は、エゾヤマザクラやチシマザクラです。
旭川や稚内など道内のほとんどの地域の標本木として採用されている
エゾヤマザクラの特徴は、桜の開花とともに、花に負けじと葉っぱも芽を出すことです。
そして、根室市をはじめとする東部でよく見られるチシマザクラの1番の特徴は、
背が低く、写真のように枝が横へ横へと広がることです。
足元から桜の花が波のように押し寄せてくるような迫力があります。

また、つぼみにうぶ毛のようなものがあり、寒さに強いことも特徴の一つです。

チシマザクラの名所である根室市の清隆寺では、すでに見頃を迎えています。

桜の香りが漂う清隆寺でのお花見を楽しんでいると、空に日がさが現れました。
天気のことわざに、“日がさが出ると雨が降る”というものがあります。
根室市では、今夜から明日17日の午前中にかけては雨予想されていますが、
明日午後には回復し、18日の水曜日以降は晴れ間の出る日が続く見込みです。
週末は青空の下で満開のチシマザクラを楽しめそうです。