これから今夜にかけて、九州は局地的に非常に激しい雨が降る所があるでしょう。本県や大分県など一連の地震で揺れが大きかった地域は、地盤が非常に緩んでいるとみられますので土砂災害に警戒が必要です。また、低い土地の浸水や河川の増水にも合わせて警戒して下さい。

10日午後2時30分の雲の様子
10日午後2時30分の雲の様子

九州 非常に激しい雨

東シナ海には前線に伴う雲が延び、南から暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、雨雲が発達しています。これらの雲は北東へ進み、今夜にかけて次々と九州に進んでくる見込みです。
九州では、これから今夜にかけて、局地的に1時間に50ミリ~60ミリの非常に激しい雨が降る所があるでしょう。熊本県や大分県など4月からの地震で揺れが大きかった地域は特に土砂災害に警戒が必要です。また、低い土地の浸水や河川の増水にも警戒して下さい。

総雨量多く、地盤緩む

九州は8日(日)から前線の影響で雨が降りやすい状態が続いており、総雨量がすでにかなり多くなっているところがあります。
8日(日)の降り始めからの雨量は九州南部は200ミリを超えている所があり、熊本県や大分県は100ミリ前後の所が多くなっています。一連の地震や今回の大雨により、広い範囲ですでに地盤が非常に緩んでおり、土砂災害が起こりやすくなっているとみられます。

あす(11日)は回復へ

あす(11日)は低気圧が九州の東へ進み、前線が奄美地方から沖縄付近まで南下するため、九州の天気は次第に回復へ向かうでしょう。11日は明け方まで雨が降る所がありますが、日中は次第に九州は晴れてくる見込みです。その後、週末にかけては、大体晴れの天気が続きそうです。