この先、気温のアップダウンが激しくなりそうです。週末は春を感じさせる暖かさなのに、週明けは一転、真冬の厳しい寒さが戻りそう。体調を崩さないよう、ご注意を。

週末にかけて…気温「アップ」!

今週末は、低気圧が急速に発達しながら日本海を進む予想。
広く風・雨が強まり、「春の嵐」となりそうです。
(土日の天気について詳しくは、下のリンク先から、吉田予報士の記事「日本気象協会発表 土日は春の嵐に警戒」をご覧ください)
ここでポイントとなるのが、「南風」。
日本海を進む低気圧に向かって、南から暖かい風が吹き込むのですが、
この南風が、気温をグンと押し上げるのです↑
土曜日の予想最高気温は、東京や福岡、金沢で18度の予想。
札幌も7度まで上がる見込み。
この時期の札幌は0度くらいまでしか上がらないため、まさに「季節外れの暖かさ」といえるでしょう。
暖かくなるとホッとできそうですが、油断は禁物。
積雪の多い所では、なだれや落雪の危険が高まるからです。十分ご注意ください。
日曜日は、東京で20度まで上がる予想。関東の内陸部ではさらに高くなる所もありそうです。

気温20度って、どれくらい?

ところで、最高気温「20度」ってどれくらいの気温なのか、ピンとくるでしょうか?
平年値を見てみると、東京都心では「4月下旬並み」の気温です。
桜はとっくに散ってしまい、若葉が芽吹く季節。
ゴールデンウィークを間近に控えている頃ともいえるでしょう。
ただ、日差しがほとんどなかった場合(日照時間が1時間以下)の平年値で見ると、
もし20度まで上がれば「5月中旬並み」の気温になります。
日曜日の東京の天気は「曇り 一時 雨」。
日差しの力がなくても、春の暖かさになる、ということがいえるのです。
ちなみに、曇ったり雨が降っていても、5月に東京都心で冬のコートを着ることは、めったにないかと思います。
このため、今のままの予想ならば、日曜日の日中は冬のコートは必要なし。
スプリングコートなど、比較的薄手の上着で乗り切れそうです。

週明けは…気温「ダウン」!

「春の嵐」をもたらす低気圧が東に去ると、日本付近は「冬型の気圧配置」に。
上空には、次第に寒気が流れ込み、気温がグッと下がるのです。
寒さの底は、来週火曜日。
札幌は氷点下3度と真冬日に。
東京は8度、大阪や名古屋、福岡は9度と西日本でもひとケタの気温の所が多くなりそうです。

気温8度って、どれくらい?

「ひとケタの気温」というと寒そうではありますが…
具体的にはどれくらいでしょうか?
東京や大阪、福岡など、関東から西の太平洋側では、
1年で最も寒い時期(1月下旬)の最高気温が9度前後の所が多く、「8度」となると、それをさらに下回る気温になります。
「冬型の気圧配置」になると、北よりの風が吹くことが多く、
体感温度としては、さらに寒く感じられることも。
このため、冬用の厚手のコートはもちろん、マフラーや手袋、携帯カイロなどの「防寒グッズ」が欠かせません。
気温のアップダウンが激しいと、体調を崩しやすくなります。
お出かけ前には必ず最新の天気予報をチェックして、服装などで上手に調整し、
「気温の乱高下」を乗り切りましょう!