日本の東西南北4つの岬を踏破して「証明書」をもらおう!! 〈tenki.jp〉|AERA dot. (アエラドット)

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日本の東西南北4つの岬を踏破して「証明書」をもらおう!!

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北の宗谷岬。間宮林蔵の像とともに。

北の宗谷岬。間宮林蔵の像とともに。

東の納沙布岬の朝焼け。北海道で夜明けがもっとも早い。

東の納沙布岬の朝焼け。北海道で夜明けがもっとも早い。

南の佐多岬。ソテツの群生がある。南国 !!

南の佐多岬。ソテツの群生がある。南国 !!

西の神崎鼻公園。日の入りが遅い。

西の神崎鼻公園。日の入りが遅い。

6月3日は「測量の日」です。昭和24年6月3日に測量法が制定され、国土交通省(旧建設省)が平成元年、測量法の制定40周年を記念して、毎年6月3日を「測量の日」としました。今年の「測量の日」は、NHKの人気番組「ブラタモリ」が功労者に表彰されて話題となっています。
ところで、日本本土の東西南北の端っこにある四つの岬をすべて言うことができますか。地図を見てみると、北海道に2ヵ所と、九州に2ヵ所あります(タモリさんならスラスラ言うことができるかもしれませんね)。これら四つの岬を訪れると、行ったことを証明する「到達証明書」が発行され、4枚集めると「四極踏破証明書」になるというサービスが、今年の4月から始まりました。
国土地理院が測量する正確な地図は、私たちの日常生活に根づいています。もちろん、これら四つの岬が日本本土の端っこであることがわかるのも、測量のおかげです。旅のシーズン本番、緯度・経度を確認しつつ地図を片手に、日本の四つの端っこを訪れてみませんか。

北は、北海道稚内市の 「宗谷岬」。“みんなのうた” でも歌われ、音楽碑もある。

証明書を発行しているのは、離島を除く日本本土の東西南北の先端に岬がある稚内市、根室市、佐世保市、鹿児島県南大隅町の4つの市と町です。4ヵ所の到達証明書はいずれも15cm×21cmで、それぞれの岬を訪れると役場や観光協会で到達証明書を受け取ることができます。これらを4枚集めて裏面をそろえると、「四極踏破証明書」になる、というものです。
日本本土の最北端は、北海道宗谷市の宗谷岬です。北緯45度31分。岬とはいうものの、とがった形はしておらず、ゆるやかにカーブしています。晴れている日には、宗谷海峡ごしに樺太を臨むこともできます。
岬の先端には“日本最北端の地”を標す記念碑が建てられているとともに、間宮林蔵の像もあります。間宮林蔵は伊能忠敬に測量の技術を学び、間宮海峡を発見し、樺太が島であることを実証しました。北海道の北部にゆかりの深い人物です。
「宗谷岬」という歌をご存じですか。1976年にNHKの「みんなのうた」でカバーされ、広く知られるようになりました。流氷がとけて、吹雪が晴れて、しばれがゆるみ、春の風が吹くという、春の宗谷岬を歌ったものです。“日本最北端の地”の碑の近くに「音楽碑」があり、ボタンを押すと曲が流れるようになっています。

東は、北海道根室市の 「納沙布(のさっぷ)岬」。日の出が早く、夏は冷涼。

日本本土の最東端は、北海道根室市の納沙布岬です。東経145度49分。日本の「最果て」感たっぷりの根室半島の東の先に岬があり、南側は太平洋、北側はオホーツク海で、海の向こうには歯舞(はぼまい)諸島が見えます。うまくいけば、ラッコやクジラを見ることもできる岬です。
北海道の中でも夏の気温が特に低い地域で、根室市の平均気温は7月が14.2℃、8月は17.3℃、9月は15.7℃と、かなり冷涼です。
北海道で一番早い日の出の場所としても有名で、元旦には初日の出を見ようと、全国から多くの人が訪れます。また、6月の夏至のころの日の出は午前3時30分で、これは沖縄の那覇よりも約2時間も早い日の出です。
岬には「四島(しま)のかけはし」という巨大なモニュメントがあります。これは、北方領土の返還を祈念してつくられたものです。北方四島とは、国後(くなしり)島、択捉(えとろふ)島、色丹(しこたん)島、歯舞諸島のことです。

南は、鹿児島県南大隅町の 「佐多岬」。ソテツ、ハイビスカス、ブーゲンビリア…。ああ、南国 !!

日本本土の最南端は、鹿児島県南大隅町の佐多岬です。北緯30度59分。岬の先のほうにも点々と岩礁が続き、沖にある大輪島(おおわじま)には、明治の初めにイギリス人が設計した、日本で最も古い灯台があります。
天気がいいときは、岬の先に、種子島をはじめ、馬毛島、屋久島、三島村の島々や、薩摩半島南部の開聞岳などを臨むことができます。
北緯30度59分は、インドのニューデリーやエジプトのカイロとほぼ同じ緯度です。佐多岬は冬でも暖かく、亜熱帯の植物が生い茂っています。あたりにはソテツが群生していて、鹿児島県のソテツの自生地として、国の特別天然記念物に指定されています。また、ハイビスカスやブーゲンビリアなど、亜熱帯の植物が咲いていて、南国のムードが漂っています。

西は、長崎県佐世保市の 「神崎鼻(こうざきばな)」。四極交流の記念碑がある。

日本本土の最西端は、長崎県佐世保市の神崎鼻です。東経129度33分。日の入りが遅いので、暗くなるのが遅い岬です。
岬の先端には日本本土の最西端を示すモニュメントが建っています。このモニュメントは、佐世保市が、最北端の稚内市、最東端の根室市、最南端の南大隅町との四極交流を記念して建てたものです。
四つの自治体や観光協会は以前は、それぞれ独自にバラバラで「到達証明書」を発行していました。しかし、2013年に鹿児島の南大隅町が呼びかけ、証明書の様式を統一しました。さらに、4枚の証明書を集めると、「四極踏破証明書」になる、というアイディアが生まれました。四極を踏破するのには、3年以上の年数がかかる、という人が多いようです。
前述しましたが、今年の「測量の日」の功労者には、名だたる研究者と並んでNHK「ブラタモリ」の制作スタッフが選ばれ、話題をよんでいます。「ブラタモリ」はご存じの通り、タモリさんらが各地をぶらぶらしながら、現在の地図と古地図を駆使し、その地の地形や歴史に迫る人気番組です。「測量の日」に思いを馳せつつ、タモリさんさながらに、地図を片手に四つの岬を訪れてみてはいかがでしょうか。


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