ピンクの季節がやってきました。イチゴって、赤くていい匂いがして甘酸っぱくてかじると果汁があふれて、女の子が大好きなフルーツですよね!ところがなんと、農林水産省の分類によると、イチゴは野菜! そして想像以上に栄養たっぷりでした。「イチゴ狩り」を春の恒例行事にされている方も、今年デビューの方も、おでかけを存分に楽しむポイントをご紹介しましょう♪

じつは実じゃないんです・・・
じつは実じゃないんです・・・

毎月22日は『ショートケーキの日』! なぜ?

その理由は、カレンダーにありました。22日の上には15日、つまり「いちご」がのっているから『ショートケーキの日』!ケーキにはやっぱりイチゴなのですね。そしてイチゴのケーキといえば、クリスマス・・・実際イチゴがもっとも売れるのは12月なのだとか。でもそれは、温室で作られているから。イチゴの本当の旬は、春なのです。
最近話題なのが、なんと白いイチゴ! まるで熟す前みたいに見えますが、赤いイチゴより酸味が少なくてやわらかく、香りも濃厚。生産量が少なく高価なので、ウエディングケーキや「紅白いちご」など、主にお祝いや贈り物に用いられているそうです。

スペシャルなプレゼント
スペシャルなプレゼント

イチゴは「実」でも「果物」でもなかった?!

<びっくりその1>
私たちが食べていたのは、茎でした!
それは「偽果(ぎか)」と呼ばれる肥大した茎の根元。その表面にある黒いつぶつぶ(←種でしょ)こそが実だったのです!! じつは種は、そのまた中・・・私たち、いったいいくつの実を食べているのでしょう。
<びっくりその2>
イチゴは野菜でした!
農林水産省では「草になる実は野菜、木になる実はくだもの」と決められているそうです。この区分でいうと、草になるイチゴは野菜!!
けれども、農林水産省以外の統計や資料(家計調査や食品標準成分表など)では果物に区分されていて、そもそもはっきりした定義はないのだとか。野菜扱いしているのは、もしかして政府だけかも?
<びっくりその3>
イチゴは想像以上に栄養豊富!
2粒でレモン約1個分のビタミンCが摂取でき、風邪、しみ・そばかすの予防に効果的。ポリフェノールの一種アントシアニンは免疫力を高め、ガン予防や視力回復に効果があるとされます。アミノ酸も豊富。整腸作用のあるペクチン、貧血やむくみを解消する鉄分やカリウムも。さらにはキシリトールまで。しかも低カロリー!!
1日5粒も食べれば、気候の不安定な春先にも美と健康を応援してくれる果物(野菜?)なのですね。

イチゴの花
イチゴの花

イチゴ狩りは5月頃まで!もぎたてをたくさん召し上がれ♪

「イチゴ狩り」は、なっているイチゴを好きなだけとって食べられるという、イチゴ好きには夢のようなレジャーです。ハウス栽培では1〜5月がシーズン。3月以降は料金が割安になる施設もあり、もちろん雨でも大丈夫!
「30分食べ放題」が主流で、普通にイチゴを食べるだけなら時間はじゅうぶん。もぎたてのイチゴ、最高です!! とはいえ、ただ「イチゴを食べる」料金としては、お店で買う方がお得かも?にもかかわらずイチゴ狩りファンが多いのは、たわわに実った赤いイチゴ、匂い、 味、太陽熱・・・等々を五感で受け止め「嗚呼、春が来たんだなあ〜」と実感できるからにほかなりません。
銘柄の食べ比べや ジャム作り体験、無農薬栽培、車椅子で楽しめる等々、施設によってこだわりもいろいろ。お気に入りをみつけてくださいね。

腰にやさしい高設栽培のイチゴ狩り
腰にやさしい高設栽培のイチゴ狩り

イチゴ狩りを楽しむポイントは☆

・予約が必要な施設もあるので、必ず事前に確認しましょう。
・イチゴは作物なので、その時々で状態が変わります。イチゴの生育状態を聞くために現地へ電話をしてみるとよいそうです。
・開園直後がオススメです。夕方にはイチゴがなくなって閉まってしまうことも。また、休日明けや団体客が訪れた翌日などは、狩れるイチゴが少ないこともあります。
・「高設栽培」は イチゴが高い位置にあるので、かがまないでイチゴ狩りが楽しめます。大人のグループやカップルに大人気!
・「土耕栽培」 は、小さなお子さんと楽しむのに最適。盛り土の上に黒いシートをかぶせた昔ながらの栽培方法で、植物としてのイチゴをより身近に感じられ、思い出づくり&食育にぴったりです。
・ハウスの中は気温が高いので、薄着になれる服装を。果汁が付いても気にならない服が安心です。また、高設栽培なら床面は比較的きれいな場合が多いそうですが、ハウスまでの道はぬかるんでいることがあるので、スニーカーなど汚れてもいい靴がオススメです。ハイヒールは歩きにくいです。
・イチゴは約90%が水分。新鮮でジューシーだと意外とすぐお腹が膨れ、たくさん食べるとトイレに行きたくなります。時間制限もあることですし、あらかじめ済ませておきましょう!
・できれば美味しいイチゴで満腹になりたいですね。皆がまず食べる入り口近くではなく、まずはざっと下見がてら移動して、奥のイチゴから食べるのもオススメです。傷みやすいため流通しない、熟しきった不揃いイチゴを味わえるのがイチゴ狩りの醍醐味♪ ヘタのそばが少し割れているくらいが絶品です。
・コンデンスミルクで食べたい人は、事前に問い合わせを。最初はイチゴそのものを味わってから、最後につけて食べるのがオススメです。ハウスで生暖かくなったイチゴが食べにくい場合は、氷水を持参して浸して食べるという達人も。尖った側の方ほど甘いので、ヘタ側からかじるのがオススメです。甘〜い余韻が楽しめて、得した気分ですよ。
いかがですか。自分の手でもぎった新鮮なイチゴを、パクッと好きなだけ食べられるって嬉しいですよね。葉の陰にかくれた真っ赤な小粒ちゃんをみつけたときの高揚感はひとしお! リンク先をご参考に、お腹を春で満たしにでかけてみては。

日本式ケーキだそうです
日本式ケーキだそうです