温かくて膝下のコンプレックスもカバーしてくれる、ロングブーツ。でもデートや飲み会がお座敷だったとき、脱いだ足のニオイがちょっと心配・・・ 。急に和室に通されても慌てないように、こっそり備えておきたいですね。接待のビジネスマンや体育会系の方もどうぞ。

あのナットウ系のニオイの正体は

『イソ吉草酸』という物質です。
「チーズや納豆などの匂い構成の一部」って、なんだか頷けますよね! しかもそれ自体に汗・足・加齢による口臭などの不快感を伴う刺激臭があり、「蒸れた靴下のような匂い」として 悪臭防止法で指定されているほど人にダメージを与えてしまう物質なのです。気が遠くなるような足のニオイは、一種の犯罪?
雑菌が元気に繁殖する3条件は「栄養・保温・保湿」と、風邪予防もできそうな環境です。密閉され温かく湿った靴の中で、汗・皮脂・角質を栄養にすくすくと育った雑菌が、足の分泌物をせっせと分解しニオイ物質を生産しているわけですね。このラインをストップさせましょう!

じつは手軽な方法でケアできるんです

・重曹で
100均でも人気商品の「重曹」は、酸性のニオイ菌を中和する作用があるそうです。
洗面器に大さじ2〜3杯の重曹を入れ15分くらいゆったり足湯すると、ニオイが消え角質も取れやすくなります。また、重曹に半量くらいのお湯を混ぜてペースト状にし、足につけて軽くこすってからよく洗い流すと、ニオイだけでなく水虫にも効果があるそうです。足指をとくに念入りに洗ってみてくださいね。
靴のほうも攻めましょう。
古いストッキングか通気性の良い布に重曹を入れて、口を結びます。この手作りのシューズキーパーをブーツの中に入れておくと、一晩でニオイが消えてすっきり。アロマオイルを数滴混ぜると良い香りになりますよ。3ヶ月くらいで交換しますが、使い終わった重曹は洗濯や掃除に再利用できます。
面倒でしたら、直接靴の中に少量の重曹を振っておく手もあります。さらにニオイがひどい場合は、靴の中にザッ!と投入してシャカシャカ振り逆さにしてはたき落とす(お風呂場ですると安心です)というワイルドな方法もお試しください。
・ミョウバンで
「(焼き)ミョウバン」は漬物の色止めや灰汁抜きに使われるので、台所にお持ちの方もいらっしゃるでしょう。スーパーにもあります。じつはこのミョウバン、市販のフットスプレーの原料になっているほど、足の消臭に効果的。水で溶かすだけで、家族皆が使える消臭スプレーを経済的に作れます。
500ミリリットルのペットボトルに、ミョウバン大さじ2杯くらいと水道水を入れてフタをし、よく振り混ぜてから冷蔵庫で2〜3日寝かせます。無色透明になったら原液のできあがり。
これを少量ずつ、10倍くらいに薄めてスプレー容器(100均にもありますね)に入れ、お風呂あがりの足にシュシュッと吹きかけます。ワキなど、他の気になる箇所にも使用できますよ。お出かけ前には、スプレーしてから靴下やストッキングを履きます。飲み会がある日やスポーツの着替え時用に、小さいスプレーを携帯すると便利ですね。水滴が気になるときは軽く拭いてください。
・十円玉で
脱いだ靴に、きれいめの十円玉を何枚かずつ入れておくと、銅イオンが雑菌やバクテリアを分解してくれるそうです。もちろん履くときは取出してくださいね。 中敷きを入れてこまめに交換したり、できるだけ同じ靴を続けて履かないようにすることも、雑菌の繁殖を防ぐのに有効です。また、五本指靴下を履くだけでも足先がムレなくなり、効果をすぐに実感できます。ストッキングの下にも履ける足先だけのタイプなら、職場でパンプスに履き替えてもひびきません。
ちなみに、朝脱いだブーツが退勤時に入らない!という方は、仕事の合間に座ったままで
・足の指をグーパーする
・足首を曲げ伸ばしする
・足首をグルグル回す
等こまめに動かしておくと、ふくらはぎのむくみがとれるそうですよ。
せっかく靴を脱ぐのですから、お座敷ではリラックスして楽しみたいもの。お手軽ケアで、堂々とブーツのジッパーを下ろせますように。