頭皮臭の対策としておすすめしたいのが、頭皮を弱酸性に保つアミノ酸系シャンプーを使用すること。皮脂にはpH(ペーハー)を弱酸性に保つことで常在菌のバランスをとる役割があります。洗い過ぎて皮脂を取り過ぎるとこのバランスが崩れ、より皮脂が分泌されてしまうことに。においが気になる時は、皮脂を取り過ぎず、刺激が少ないアミノ酸系シャンプーを試してみましょう。

 アミノ酸系シャンプーなどで対応しても乾燥を伴う皮脂分泌がおさまらない場合は、2日に1度のお湯シャンプーを試してみましょう。40度以下のぬるま湯で頭皮をマッサージしながら洗い流すと、皮脂の分泌が適正になり、常在菌のバランスも正常化します。

「年齢臭」は、皮脂の酸化が原因。30代から注意が必要

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<こんな人はご用心>
□脂っぽい食べ物が大好き
□果物やスイーツに目がない
□閉経し、女性ホルモンが減ってきた

皮脂分泌を促す働きがある男性ホルモンの代表「テストステロン」は女性でも分泌されています。加齢と共に女性ホルモンが低下すると、相対的にテストステロンが優位になります。女性ホルモンの分泌量が減る更年期以降は、テストステロンの影響で皮脂が増え、脂っぽい年齢臭が発生しやすくなります。30代で起きる年齢臭は生活習慣が原因。過剰な糖質や脂質の摂り過ぎに注意しましょう。
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 酸化した皮脂から発生する脂っぽいにおいの「年齢臭」。中年の男性特有のにおいと思いきや、実は女性も加齢によって年齢臭が起こります。主に体幹部など全身の皮脂腺から分泌される皮脂(脂肪酸)の酸化によって発生するペラルゴン酸やノネナールなどがそのにおいのモトです。

 この皮脂の原料となるのが、中性脂肪。食事から摂った糖質が体内で血糖となった後、中性脂肪へと変化し、皮脂として分泌されているのです。ジュースや果糖、お菓子類など過度な糖分や脂質の摂り過ぎによって中性脂肪は増えてしまいます。においの原因となる上に、動脈硬化などの健康状態も大きく左右する中性脂肪。バランスのよい食事と規則正しい生活を心がけると共に、定期的な検査を受けて中性脂肪の数値を確認することも重要です。

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