フェイスブックなどソーシャル・ネットワーキングサービス(SNS)が浸透するにつれて、SNS上に職場の人間関係が入り込み、対応に苦慮する例が増えている。いわゆるソーシャルメディアハラスメント、“ソーハラ”だ。

 上司としてのあなたの感覚は大丈夫だろうか。ハラスメントの相談や研修を行う「ヒューマン・クオリティー」の樋口ユミ代表監修のもと、作成した下記のチェックシートで確認しておこう。(×はアウトの可能性が高い、△は状況による)

Q1:部下に「フェイスブックを始めたから友達になろうよ」と誘った
→A:△
部下に「友達になって」と自分の希望を言って、義務と捉えられてしまうとソーハラになります

Q2:「昨日の投稿読んだ?」「最近『いいね!』押してくれないね」などと自分の投稿に対する反応を部下に求めた
→A:×
「毎日チェックしなければいけない」と、プレッシャーを感じる部下もいるので、ソーハラにあたる可能性が高い

Q3:部下が投稿した画像をダウンロードして、次の日、会社で「この写真いいね」とほめた
→A:×
個人的な画像を上司にダウンロードされてしまったとショックを受けたり、もう画像は投稿できないと思う部下もいるので、ソーハラにあたる可能性が高い

Q4:ツイッターでフォロワーになっている部下に「フェイスブックやミクシィでも友達になろう」と誘った
→A:△
複数のSNSを利用している人のなかには、ツイッターは誰でも受け入れるが、それ以外は親しい友人に限るなどの使い分けをしている人もいます。ツイッターでフォロワーになったからといって、その他のSNSも大丈夫だろうと安易に考えてはいけません

週刊朝日 2012年11月2日号