「生活保護住宅扶助」で家賃の下限を確認する

ポイント(5)環境
 物件のエリアの環境についても、購入前にチェックしましょう。まず確認するべきなのは、賃貸需要と気候についてです。

●賃貸需要

 我々が扱うのは格安物件なので、どのくらい需要があるかは、家賃設定に大きく影響してきます。その地域の賃貸需要は、不動産ポータルサイト、SUUMOやアットホームなどで検索し、地域の家賃相場を調べるとわかります。

 次に、対象地域の「生活保護住宅扶助」を調べます。これもネットで検索すると対象地域の生活保護の方に支給される、家賃扶助額の一覧が出てきます。この金額が、その地域の家賃下限の目安になりますので、私はよく事前に調べます。

避けられる被害を受けないためにやるべきこと

●気候

 次に、そのエリアの気候です。日本は、北は北海道から南は沖縄まで、かなり気候の幅がある国です。また、同じエリアでも、海辺なのか山あいなのか、平地なのか傾斜地なのかによっても気候は違ってきます。

 最近、東北にある自治体にゼロ円の空き家について問い合わせたところ、「ここは豪雪地帯なので、雪がどのくらい積もるのか、ぜひ冬に見に来てください」と言われました。ゼロ円で譲る代わりに、豪雪地帯の冬をその目で確認してから決めてくれ、というわけです。

 言われてみればもっともな話で、慣れていない土地の物件を購入する際には、やはりそのエリアの気候は体感しておいたほうがいいです。

 自然災害でも、火災保険のオプションである程度カバーできるとはいえ、事前に物件のエリアの気候を知っておくことで、受けなくてもいい被害を避けることができます。前もって準備できることは、しておくに越したことはないのです。