タイニーハウスやツリーハウスなどの小屋建築を手がける、タイニーハウスビルダーの竹内友一さん。ムーブメントとなっているアメリカの現場に行き、タイニーハウスのワークショップなどに参加。タイニーハウスで暮らす人たちを訪ねた映画「simplife」も制作し、2017年春、公開。写真の木作りのモバイル小屋とともに全国54カ所をまわった。

 小屋は「自らの生活や生き方を問い直す道具」と竹内さんは言う。小屋で最も大事なのは、それを「作るプロセス」。自分にとって本当に必要なものは何か。暮らしをダウンサイジングし、ものを取捨選択する過程で、自らの生活や生き方を問い直すことになる。

 本当に必要なもの、好きなものだけを凝縮した小宇宙だ。

<プロフィール>
竹内友一(たけうち・ゆういち)/1974年、東京都生まれ。20歳で渡欧。イギリス、オランダでプロダクトデザインを学ぶ。28歳で帰国後、人と自然をつなぐ企画やツリーハウス、タイニーハウス建築へ。2010年、ツリーヘッズ設立

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AERA 2018年7月30日号