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「原発」に関する記事一覧

社会学者の開沼博 「下世話なことからも社会問題が見えてくる」
社会学者の開沼博 「下世話なことからも社会問題が見えてくる」 3・11以前に福島原発とそれを抱える周辺地域の関係性を、現地に足しげく通って調査し、現在の一方的な「脱原発」の空気に疑義を呈したことで注目を浴びた社会学者の開沼博。彼は研究活動の一方でIT業界で働いたり、雑誌のライターとしてアングラ世界への取材を精力的に行うなど、実務経験のなかで徹底的な「現場主義」を培ってきた。そんな彼がその目で確かめた「現場」に転がる現実を語った。
広瀬隆「再稼働を阻止するために」
広瀬隆「再稼働を阻止するために」 1月6日に細野豪志原発大臣が、原発の運転期間を原則40年にする方針を発表して、これで原発廃絶に向かうかのような論調がマスコミに流布しているが、トンデモナイ解説だ。これは原発の全基"即時"廃止論が高まったために、原発を40年も運転してもよいという延命を目論む謀略なのだよ。現在電力会社と官僚は、ヨーロッパ式のストレステストなるものをすべての原発に適用して、机上の計算で、「運転しても安全である」という結論を出し、原子炉を再稼働するべく着々とそのデタラメ審査を進めている。ストレステストとは、そも一体何であるのか。
"男の燃料棒"西山元審議官に同情の声
"男の燃料棒"西山元審議官に同情の声 3・11大震災の発生後、原発事故のスポークスマンとして一躍、"時の人"となったものの、女性職員との「不適切な交際」を11年6月、週刊誌に暴露され、停職1カ月の懲戒処分。同11月には経産省を追い出され、環境省の福島除染推進チームへ配属--西山英彦・元官房審議官(54)がたらい回しにされ、針のむしろだ。

この人と一緒に考える

広瀬隆「東電が責任放棄、追認する国の狂気」
広瀬隆「東電が責任放棄、追認する国の狂気」 前号で、福島県内のゴルフ場が放射能汚染されたので、東京電力に除染を求めた裁判で、ゴルフ場側の訴えが却下されたことについて述べたが、東電によれば、原発事故を起こして大気中と海水中に放出された放射性物質は、所有者が存在しない「無主物」という定義だ。これほど不条理な理屈を、なぜ東電は持ち出したのか? ならば、松本サリン事件、地下鉄サリン事件で、オウム真理教がばらまいたサリンも、無主物ではないか。なぜ、オウム真理教の実行犯たちは、死刑判決を受けたのか? 同じように放射性物質を日本全土にばらまいた東電は、業務上の過失ではなく、事故が起こり得る可能性を充分に知りながら大事故を起こし、司法界で「未必の故意」と定義される重大犯罪者なのである。正気とは思えない東電と、彼らの除染の責任を認めない裁判官の頭の中を、理解できる人がいるだろうか。ゴルフ場側は、決定を不服として東京高裁に即時抗告したが、ここまで日本という国家全体が狂ってしまった。
広瀬隆「除染後も続く汚染、今からでも避難を」
広瀬隆「除染後も続く汚染、今からでも避難を」 前号に続いて、福島県の危険な状態について、述べることにする。さまざまな報道が伝えるように、福島県内で放射能の除染をおこなって、やがて県民が自宅に戻れるかのようなトーンでニュースが日々流れている。しかし、除染すると言っても、福島県内で超危険な汚染地帯2000平方キロメートルのうち、森林面積が6~7割を占めている。こうした森林の事情をくわしく知る福島県内の人は、「森林での放射能除染なんか、絶対にできない。除染すればいつかは帰宅できるかのような幻想を、福島県民に与えるべきではない」と、私に断言している。

特集special feature

    広瀬隆「東電の傲慢さを集団訴訟で裁く時」
    広瀬隆「東電の傲慢さを集団訴訟で裁く時」 今月、弁護士の保田行雄(やすだゆくお)氏とお会いして、フクシマ事故を起こした東京電力が今日までまったく果たしていない賠償問題について、意見を交す機会があった。そして私が、「東電に対する日本人の怒りをどこかで集約して、巨大な集団訴訟を起こす必要がある。しかし誰もが日々忙しく、裁判にほとんど時間を割けないので、被害者が名前を伝えるだけで、それを受けて被害の補償を受けられるような一大裁判を起こしていただけないか」という難題をお願いした。
    主要企業に聞いた放射能汚染「わが社の安全対策」
    主要企業に聞いた放射能汚染「わが社の安全対策」 業界シェアや知名度の高い企業・団体を中心に、編集部で69の対象を選び、 (1)独自の放射能検査をしているか (2)検査の内容は (3)独自検査をしている理由、していない理由 (4)今後新たな検査をする予定はあるか  の4項目を尋ねた。(1)と(2)については、最期にまとめたので参照してほしい。

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