中島かずき[電人N]

"失われた桜台"に会える場所は
"失われた桜台"に会える場所は
昼夜逆転の生活が続いていますが、結構眠りは深い方です。  夢もはっきり覚えていることが多いのですが、だいたい、何かに追われて焦っている夢ですね。  どこかに行かなければいけないのだが、どうしてもそこにたどり着けない。いろんな事件が起こり問題がどんどんスライドしていき、「ああ、○○時に××に行かなきゃいけないのに、これじゃ間に合わないぞ」と焦るのです。  覚えている夢は殆どこのパターン。  これは、もう、間違いなく〆切に追われている気持ちの反映でしょうね。  考えてみれば、〆切がない時代は殆どありませんでした。  学生時代は、試験やレポートがあります。  編集になれば、作家の原稿を待っているわけです。  これに加えて自分の原稿があります。大学の時には劇団を組んで年二回公演していたし、漫研に所属していたので、マンガも書いていた。  25歳からは新感線に台本を書き出した。ずうっと〆切がある人生です。  夢もその気持ちに反映されるのでしょうね。わかりやすいと言えばわかりやすい。
9/27
年末恒例の翻訳ミステリー
年末恒例の翻訳ミステリー
ようやくジェフェリー・ディーヴァーの『スリーピング・ドール』を読み終わりました。  毎年、文春文庫で年末に刊行される彼の本を見ると、「ああ、年の瀬だなあ」と感じます。  20から30歳くらいまでは、山のように翻訳小説を読みました。当時、海外冒険小説のブームがあったりして,毎月毎月おもしろい作品が各社から出ていたのです。  でも、仕事が忙しくなったこともあり、いつのまにか海外の作家からは遠ざかってしまいました。  今でも読み続けている翻訳のシリーズは、ディーヴァーのリンカーン・ライムものくらいです。  今年は忙しくて少し時間がかかってしまったのですが、毎年、正月休みに彼の作品を読むのを楽しみにしています。 『ボーン・コレクター』で登場したリンカーン・ライムは、事故で首から下が麻痺してしまった鑑識捜査官。安楽椅子探偵の極地です。  ディーヴァーという作家は、とにかくプロットに凝っていて、隙あらばどんでん返しを仕掛けてくる。  読者の予想の半歩先をいくのがうまいんですね。  このシリーズは犯人とライム達捜査陣の知能戦が魅力です。犯人側と捜査側を交互に描いていくことが多いので、お互いの手の読み合いがおもしろい。  とにかく最後の最後まで何か仕掛けてくる作者なので、気が抜けないのです。  きっちり練られたプロット、決め手となる科学捜査などの情報量も半端ない。こういう、隅々までみっちりと詰まったエンタテインメントを見ると、「やっぱり肉食人種のスタミナはすごいなあ」と思ってしまいます。  おもしろさの密度が、日本人作家と違う感じがするのですね。 「ディーヴァーはおもしろくないことはないけど、あれだけどんでん返しが続くともういいよという気になるよ」という知人もいるくらいです。  その技巧が僕にはたまらないのですが、最近はスタミナが落ちたのか「ああ、おもしろい」と思いながら一章読むとちょっと休憩したりしているので、どんでん返しの連続にくたびれる人もいるのもわかる気がします。  今回読んだ『スリーピング・ドール』は、リンカーン・ライムシリーズから派生したスピン・オフです。  シリーズ第七作の『ウォッチメイカー』で登場した、容疑者のどんな嘘も見破る尋問の名手キャサリン・ダンスを主役に据えた作品です。  頭の切れはライム同様なのですが、主人公が女性ということもあり、ライムシリーズには見られないシングルマザーである主人公の生活感や淡い恋愛感情などが描かれ、少し味わいを変えています。もちろん凝ったプロットはこちらも健在なのですが。  リンカーン・ライムシリーズは、どれも読み応えがあるのですが、その中でも特に『魔術師【イリュージョニスト】』が好きですね。  この犯人は奇術師。密室状態の犯行現場から消え失せる。最新の技術を使い別人に変装することもたやすい。変装、心理誤導、ピッキング、人を騙すありとあらゆる技術を持った男が敵。いわばリアルルパン三世なのです。多少漫画的展開かと思えても、この設定なら無理がない。ライムとの虚々実々の駆け引きが素直に楽しめます。  ディーヴァーは、昨年『007』の新作を発表しています。  僕は文庫化を待っているのでまだ読んでいません。  さすがに根強いファンを持っているキャラクターなので評判は毀誉褒貶あるようですが、 あのジェームズ・ボンドをどんでん返しの魔術師がどう書いているのか、これも楽しみです。
9/27
しんちゃんとフォーゼの共演に抱く感慨
しんちゃんとフォーゼの共演に抱く感慨
春日太一氏の『仁義なき日本沈没』を読みました。  東宝と東映、二つの映画会社の勃興期から、邦画の絶頂期からいきなりの凋落、そして二社の新しい体制の象徴である『日本沈没』と『仁義なき戦い』という二つの作品を生んだ1973年までの流れを描いたノンフィクションです。
9/27
大先輩の若い感性とパワーに脱帽
大先輩の若い感性とパワーに脱帽
書店に行くのは大好きなのですが、時々いやになる時期があります。  一番いやだったのは、双葉社に入社してすぐの頃でしたね。  それまではどの本も自分の友達だった。こちらが興味を持てば、知らない世界に導いてくれるガイドだった。  ところが、会社に入るとそうはいかなくなった。  入社当時は、双葉社の書籍はそれほど売れる本が出ていなかった。他社ではこれだけ売れている本が出ているのに、なんで自分の会社の本でそういうものがないんだろう。  他の出版社のベストセラーを見ると、悔しくなってしまう。書店に並んでいる本の大半は自分にとってはライバルなわけですね。  本作りに携わりたくて出版社に行きたいというのは、中学の頃からの夢だったのに、なんとか入社してみたら、書店でそんな思いを持つことになろうとは想像だにしていませんでした。  特にその時期は、まだ編集部にいなかったので本作りが直接出来るわけではない。しかも入社したばかりで経験もなければ自信もない。苛立ちや焦りばかりが先に立ってしまったのでしょうね。  編集部に異動になり、年齢を重ねて、双葉社の業界での位置、その中での自分の仕事のやり方などがなんとなく分かってくると、若い頃の焦りは減りました。
9/27
「脚本家さま立ち入り禁止」?!
「脚本家さま立ち入り禁止」?!
原稿を書くのにネットは天敵です。  今も、この原稿を書くのに、ちょっと調べ物をしようとしていたのですが、いつの間にか、「そうか、『秘密戦隊ゴレンジャー』の機関車仮面の登場回は上原正三さんの脚本だったのか」などと確認している。  俺は、ハリウッドの脚本家連盟のことを調べようと思っていたのに。  まあ、まだ脚本家つながりなだけましですけどね。  日本テレビの昔のドラマを調べていた俺が、なぜ、東京のたい焼き事情のまとめを見ているんだとか、そういうことがままあります。
9/27
アイドルと小劇場劇団、19年ぶりの再会
アイドルと小劇場劇団、19年ぶりの再会
3月5日、『シレンとラギ』の製作発表が行われました。  出席者は、藤原竜也君、永作博美さん、高橋克実さんに、古田新太、いのうえひでのり、そして僕という新感線組を加えた計6人。  藤原君と克実さんは新感線初参加、永作さんは19年ぶりということで、キャストの挨拶にはまだ緊張の色が残っていました。  製作発表の前に一度顔合わせがあり本読みもしたのですが、ざっと一度読んだだけでしたので、まだまだお互いに関係性を探っているところがあるのでしょうね。  でも、その感じが新鮮でもあり、楽しみです。  新感線は初めてとはいえ藤原君も克実さんも舞台経験も豊富で実力も華もある役者さん。彼らの力を借りて、どれだけ見応えのある芝居が作れるか、期待が膨らみます。    その前の週に日本アカデミー賞の発表があり、『八日目の蝉』で最優秀助演女優賞をとったばかりだったこともあり、永作さんと控え室で会ったときにいのうえも僕も「おめでとう」という挨拶からはじめられたことは嬉しい限りでした。  本当にいい女優さんになったなあと感慨深いです。    製作発表の席でも話題になっていましたが、彼女の初舞台は19年前の新感線とribbonのジョイント公演、『TIME SLIP黄金丸』でした。  彼女がribbonというアイドルグループのメンバーだったことも、今は知らない人の方が多いかも知れませんね。  当時、小劇場界では少しは知名度があったとはいえ、一般的にはほとんど知られていない大阪の小劇場劇団に、人気絶頂だったアイドルグループが出るというのは画期的だったと思います。田辺エージェンシーの大英断ですね。  その頃、新感線の稽古場はまだ大阪にありました。  扇町ミュージアムスクエアというビルの屋上に大きなテントを張り、そこで練習していた。  彼女たちが練習していたのは真冬でした。  テントの屋根があるとはいえ殆ど吹きっさらしです。猛烈に寒かった。こんなところにアイドルがいていいのかという劣悪な環境でした。  当時のいのうえは稽古も厳しく、出来てないところは「ダメ、もう一回」と何度も何度も繰り返させる。しかもなんだかよくわからない山猿のような男達がうようよしている。さぞ心細かったことでしょう。  芝居の内容が、現代の女子大生がタイムスリップし戦国時代の野武士達と出会うというものだったのですが、彼女たちにとってその感覚はフィクションでも何でもなく、「とんでもない所に来てしまった」と思っていたらしいです。製作発表の席でも永作さんが「最初は辛くて反抗的な目をしていた」と冗談半分で言っていました。  あとで聞いた話ですが、毎日ホテルに帰ると寂しくて三人で嘆きあい、唯一の心の支えがレギュラーのラジオ番組のために、週に一度東京に帰れることだったらしいです。     彼女たちにとっては地獄だったかもしれないが、劇団の男達にとっては極楽でした。  二十歳そこそこの可愛い女の子達が、必死にくらいついてくる。  さすが一線のアイドルだけあって、「つらい」と思っても放り投げることはない。内心はともかく稽古は賢明にやっていた。その姿勢がまた愛しくなる。  その公演は劇団員は男優だけの参加になっていました。ある時、陣中見舞いで、劇団の女優である村木よし子が顔を出したら、そこには普段みたことがないようないい顔をした男達がいた。こんなにさわやかな稽古風景はみたことがなかったと、今でも語り草にします。  当時『アサヒグラフ』というグラビア報道誌があり、そこでこの公演が記事になりました。稽古場での出演者の集合写真が載っていたのですが、それを見ると男達は本当に他では見たことがないくらい、いい笑顔をしていました。「そんなに楽しかったんだ」と一目でわかる顔でした。村木の言葉も大げさではなかった。  公演のために東京に向かう新幹線の中で、ある男優がポツリと「終わっちゃったんですねえ」とつぶやいた。 「おいおい、終わってねえよ。今から本番だよ。何言ってるんだよ」と、それを聞いたいのうえは思ったらしいのですが、まあ、その男優にとってはそれが実感だったのかもしれないですね。この本番が終われば、彼女たちと稽古することは二度とない。別れの時は近づいている。ああ、楽しい時間は終わったんだなあ。その気持ちはわからないでもない。  僕もそれを聞いて「そうだよなあ。七人のこびとがどんなに頑張っても、白雪姫は結局王子様のもとに嫁いでいくんだよ。こびとのもとには戻ってこないんだよ」とうなずきました。  この時の思いが、『リトルセブンの冒険』『LOST SEVEN』の発想の大元になるのですが、まあ、それは別の話です。 ?  稽古は辛かったようですが、蓋を開けてみたらこの公演はとてもいい芝居になりました。  永作さんにとっても、結果的に「お芝居が面白い」と思えるきっかけになったということです。  お互いにとって、とても印象的だった19年前の出会いを経て、さて、今回どれだけのものが作れるか。経験を積み重ねてきた永作さんや他の役者さんに対して、どれだけこちらが応えられるか。  脚本は上がっていますが、稽古で練り上げていく作業が待っています。  頑張らなければなりません。
9/27
香港の名も知らぬ街で
香港の名も知らぬ街で
香港に行ったのは25年ぶりくらいでしょうか。  なつかしいですね。それが初めての海外旅行でした。  その当時「weekly漫画アクション」編集部で担当をしていた『JUNK・BOY』というマンガがヒットしたので、新展開の取材と慰労をかねて国友やすゆきさんと旅行に出かけたのです。  初めての海外だったのに、とりあえず旅行代理店に飛行機のチケットとホテルだけを頼みあとは自分たちだけで行動するというプランでした。  男二人だし、ま、香港だからなんとかなるだろうという気安さでしたが、今思うと、初めてでよく分からなかったから大胆になれたのかもしれません。
9/27
『THE BEE』香港公演を観てきました
『THE BEE』香港公演を観てきました
香港に行ってきました。  一番の目的は野田秀樹さんの『THE BEE』を観ることです。  一度、海外で日本人が作った芝居を観てみたかったのですが、なかなかそういう機会に巡り合いませんでした。  香港ならば、あまり時間をかけずに行けますし、『THE BEE』のイングリッシュ・バージョンは、初演の時に東京で観ている。  日本と香港でのお客さんの反応の違いが知りたかったので、ちょうどいい公演でした。 いろいろと仕事が重なった時期ではありましたが、なんとか終わらせることができたので、珍しく何も仕事がひっかからない休暇が過ごせました。
9/27
10代から憧れ続けた人
10代から憧れ続けた人
いのうえひでのり演出、古田新太主演の『ロッキーホラーショー』。12月9日に神奈川芸術劇場で幕を開けたこの公演が、この2月22日、東京サンシャイン劇場で幕を下ろしました。  神奈川、福岡、大阪、東京と二ヶ月半、長い公演でした。  僕は結局、最初の神奈川公演しか観られなかったのですが、大千秋楽を終えた古田は、劇団公演とはひと味違う満足感を得たようだと聞きました。  自分たちが憧れていた作品を、自分たちの手で送り出す。そのことになにがしかの感慨があったのかもしれません。  いのうえも、原作者のリチャード・オブライエンと会う機会もあり、初めて日本版のCDを発売する許可をもらえたのですから、今回の日本版公演のクオリティを認められたと考えても間違いはないと思います。  いろいろな意味で、感無量といったところではないでしょうか。
9/27
公演中止から10ヶ月、『戯伝写楽』の特別な五日間
公演中止から10ヶ月、『戯伝写楽』の特別な五日間
『戯伝写楽 ーその男、十郎兵衛ー』再上演、無事に千秋楽を迎えました。  五日間という短い公演でしたから、本当に始まったと思ったらあっという間に終わってしまいました。  それでも、今回の公演はただの五日間ではありませんでした。
9/27
『戯伝写楽 ーその男、十郎兵衛ー』開幕しました!
『戯伝写楽 ーその男、十郎兵衛ー』開幕しました!
『戯伝写楽 ーその男、十郎兵衛ー』、無事に初日の幕が開きました。  去年の震災で中止せざるを得なくなってから11ヶ月。  色々ありましたが、再びこの芝居が世に出ることになって、ホッとしています。    今回、改めて感じるのは朴?美さんのエネルギーです。  朴さんが、女優・声優として活躍されているのはご存じの方も多いでしょう。  ですが、今回はプロデューサーに徹し、芝居を作ることに専念されています。  一年前の時も同じ立場だったのですが、その時と今回では取り組み方が違う。前回は最初ということもあり、遠慮している部分もあったのでしょう。  自分自身の関わり方も含めて、震災で中止になったこの作品をもう一度立ち上げる際には、随分悩んでいる時期がありました。  どうすべきか相談を受けた時に、悩んでいる姿があまりに辛そうだったので、「少しでもいやだと思う気持ちがあるなら、やめるという選択もあるよ。自分自身が中途半端な気持ちで参加してあとで後悔するくらいなら、今ここでやめることは逃げることとは違うと思うよ」とアドバイスしたこともあります。  ですが、もう一度やると決めてからの彼女の動きはすごかった。キャスティングほか、いろいろと大変な調整はあったと思うのですが、自分が作りたい物をぶれずに作りたい。その思いをキャスト、スタッフ、もちろん作家の僕にも、まっすぐにぶつけてきます。  人間、腹を据えるというのはこういうことをいうのだなと思いました。
9/27
大河からはじまるプログレ名曲めぐり
大河からはじまるプログレ名曲めぐり
今年の大河ドラマ『平清盛』が始まりました。  前作の『江』とは打って変わって、骨太で男臭い大河ドラマになりそうで楽しみにしています。  あの映像を見て「画面が汚い」と兵庫県知事がクレームを述べたという報道がありましたが、あれだけの絵を作るのにどれだけ手間と知恵と費用がかかるかなど考えもしないのでしょうね。僕は、あの画面を最近のテレビドラマでは破格の"豊かな意志のある絵"だと思いましたが。  ひょっとしたら、彼はドラマを県の宣伝ツールとしてしか捉えていないのかもしれません。だとしたら寂しいですね。  まあ、確かに世の中には『物語』を必要としない人間がいるものです。現実世界での利益にしか興味がない人。兵庫県知事がそうかどうかはわかりませんが、政治家にはそういうタイプが多いかなという印象もあります。
9/27
この話題を考える
女性×働く 第3シリーズ

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女性×働く 第3シリーズのテーマは「非正規雇用」です

女性特集③
女性×働く 第2シリーズ

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女性×働く 第2シリーズ テーマは「管理職」です

女性特集➁
家が高すぎる

家が高すぎる

都心のマンションの高騰が止まらない。今や23区では億ションが当たり前。一般の世帯は手が出せない領域だ。この勢いはどこまで続くのか。 AERA&AERA dot.の合同企画。AERAでは9月9日発売号(9月16日号)で特集します。

家が高すぎる AERAマネー 不動産
梶原一騎と真樹日佐夫
梶原一騎と真樹日佐夫
去年の『あしたのジョー』に続き今年は『愛と誠』が実写映画化されます。  一回りして、当時梶原一騎作品に熱狂していた世代が、40~50代になり、改めて彼の作品の面白さを世に伝えたいということなのでしょうか。
9/27
1年で驚きの成長、若き主役たち
1年で驚きの成長、若き主役たち
『戯伝写楽 ーその男、十郎兵衛ー』の顔合わせに行ってきました。  年末から稽古は始まっていたようですが、本格的に開始されるのが年が明けてからということで、このタイミングになりました。  一年前のキャストに加えて、柴田秀勝さんや平野綾さんなど初めてお会いする方もいて、懐かしいような新鮮なような、面白い気分でした。  そこで、「幕が開いてすぐに震災が起き中止した公演が、紆余曲折を経てもう一度再上演までこぎつけました。途中何度か、無理かもしれないという状況がありながらも、今ここにみなさんに集まっていただくことができました。そのこと自体が意味がある公演だと思います」と挨拶させてもらいました。  たかが一つの芝居の話ですが、飾りのない気持ちです。  一年たって驚いたのは、ヒロインのおせい役の城戸愛莉さんの成長です。  いま18歳。たった一年ですが驚くほど変化できる時期なのでしょうね。僕もプロデューサーの朴?美さんも、顔を見合わせて「いいね」とうなずきました。あとでスタッフに、「お二人が彼女の芝居を見ながら、ニヤニヤしていたり同じところでうなずいたりしていて相当おもしろかったですよ」と言われてしまいました。  チケットは完売しているようですが、当日券も考えているようです。  観たいと思っていただいた方にはできるだけ観劇できる機会を作りたいとスタッフも考えているようですので、よろしくお願いします。
9/27
3.11後の新年、再び向き合う『戯伝写楽 ―その男、十郎兵衛―』
3.11後の新年、再び向き合う『戯伝写楽 ―その男、十郎兵衛―』
新しい年を迎えましたね。  まだまだ震災の復興も原発の処理も続いている状態で、「明けましておめでとうございます」と気楽に言っていいものかという意見があります。  新年の言葉ひとつとっても微妙な問題を持つのが、今の日本の現状なのでしょう。  来年の正月は屈託なく「おめでとうございます」と言える状況になっていて欲しいなと、切に願います。
9/27
脚本家・市川森一さんを偲ぶ
脚本家・市川森一さんを偲ぶ
市川森一さんの訃報には驚かされました。  ちょっと前に市川さんが脚本を書かれた『蝶々さん』を観ていて、まだまだお元気なんだなと勝手に思っていたところだったので、尚更です。
9/27
『ロッキー・ホラー・ショー』の幸福感と、その先の夢
『ロッキー・ホラー・ショー』の幸福感と、その先の夢
『ロッキー・ホラー・ショー』のことを初めて知ったのは多分高校生くらいだと思います。  当時、SFと映画と演劇に夢中になっていたのですから、そのアンテナにひっかかるのは当然なのですが、あんまりいい印象を持っていませんでした。 「女装のエイリアン? ミュージカル? なにそれ? どこがサイエンス?」という感じです。当時のSF好きとしては、科学的アイディアだったり、歴史のifだったり、論理のジャンプだったり、どちらかといえばそういう知的な匂いのする作品が好みだったのですから、『ロッキー』にピンと来なかったのも当然です。
9/27
『フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』いよいよ公開です!
『フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』いよいよ公開です!
今週末、12/10から『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』が公開されます。  いよいよですね。
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