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平井堅【Ken’s Bar】が2/12にWOWOWで放送、「どんなことも自分の糧にしていきたい」
平井堅【Ken’s Bar】が2/12にWOWOWで放送、「どんなことも自分の糧にしていきたい」
平井堅【Ken’s Bar】が2/12にWOWOWで放送、「どんなことも自分の糧にしていきたい」  平井堅が、12月24日に横浜アリーナで開催した最新のアコースティックライブ【平井堅 Ken's Bar 2017 X'mas Special !!】を、WOWOWにて2月12日の20時から全曲ノーカットで放送する。 平井堅 ライブ写真(全4枚)  【Ken's Bar】はアリーナ公演でありながら、アリーナスペースに円卓が置かれ、お酒を飲みながらライブを楽しめる特別なムード。「Ken's Bar」のネオンが灯ったステージに登場した平井は、最初にオースティン・マホーンの「Dirty Work」を歌いだした。意表を突くセレクトと同曲に乗せたブルゾンちえみのネタをまねして書類を宙に舞い上げるという“おふさげ”に、客席からは笑いと拍手が。続けて槇原敬之のクリスマスソング「Red Nose Reindeer」をカバーすると、「Ken's Barは1998年に“開店”してもう20年になろうとしていますが、『やっぱり平井堅だな!』と思っていただけるように頑張ります」と挨拶した。  その後はアリーナ後方のセンターステージに移動し、毎回ファンが楽しみにしているリクエストコーナーに。そこでファンとの直接対話を楽しみつつ、リクエストされた2曲をぶっつけ本番で歌った。さらに、「魔法って言っていいかな?」、「センチメンタル」、「哀歌(エレジー)」と名曲を次々に歌い上げた。  休憩後の第2部では、平井自身がこのライブのためにセレクトしたカバー曲を再び披露。ひとつは平井が2014年にコラボを組んだ安室奈美恵の「WANT ME, WANT ME」。セクシーなダンスチューンで、その複雑なリズムをアコースティックサウンドで見事に歌いこなし、2018年で引退する安室へのリスペクトを表現した。さらに、中島みゆきの哀愁に満ちた名曲「タクシードライバー」もカバーし、しっとりと聴かせた。  本編ラストは怒涛のヒットパレード。「ソレデモシタイ」、「キミはともだち」、「Strawberry Sex」をこのライブならではのアレンジで歌い、ごきげんな「POP STAR」では同曲のMVでおなじみの動物たちがステージに現われ、会場のファンも総立ちになり振り付きで踊った。  そして、アンコールはもちろん新たなる名曲「ノンフィクション」。黒いスーツを着て花束を持った平井がセンターステージにひとりで立ち、スポットライトを浴びながら挫折と喪失の悲しみに満ちた歌を力強く、せつせつと歌い上げた。 「2017年は僕にとって影も濃く光も濃い1年でした。忘れられないような辛いことのほうが多かったけれど、前を向いて生きていかなければとも思います。どんなことも自分の糧にしていきたい」  そう淡々と話し、最後はピアノの弾き語りで「even if」を。ライブが終わる瞬間を惜しむように「時間を止めて」とせつない声で歌い、深い余韻を残しつつ幕を下ろした。人生に影が落ちる瞬間があっても、歌の力を信じて音楽を作り、聴き手の心に届けてみせた平井堅。そんな稀代のシンガーが到達した究極のステージが、2月12日にWOWOWで放送される。 ◎番組情報 WOWOWプライム『平井堅 Ken's Bar 2017 X'mas Special !!』 2018年2月12日(月・休)20:00 収録日:2017年12月24日 収録場所:神奈川 横浜アリーナ
billboardnews 2018/02/13 00:00
コラブロ、日本のファンへ数日遅れの“バレンタイン・プレゼント” 来日公演で日本のラブソングをパフォーマンス決定
コラブロ、日本のファンへ数日遅れの“バレンタイン・プレゼント” 来日公演で日本のラブソングをパフォーマンス決定
コラブロ、日本のファンへ数日遅れの“バレンタイン・プレゼント” 来日公演で日本のラブソングをパフォーマンス決定  2018年2月18日に東京、2月20日に大阪公演を控えたミュージカル・シアター・グループ、コラブロ。彼らがその来日公演で、日本のファンのために日本のラブ・ソングを披露することが決定した。  演奏曲目は下記の“楽曲リスト”の中から決定。2月14日のバレンタインデーから数日遅れでの、コラブロから日本のファンへのバレンタイン・プレゼントとなる。海外ツアーでは絶対に披露されることのない邦楽ラブ・ソングのパフォーマンスは注目だ。  また、現在Live Nation Japanでは、候補楽曲リストの中から何がパフォーマンスされるかを予想してツイートしたリスナーの中から抽選でプレゼントが当たるキャンペーンを実施中。詳細は下記、応募方法を確認して欲しい。 ◎【楽曲リスト】 ?尾崎豊「I LOVE YOU」 ?安室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?」 ?星野源「恋」 ?松田聖子「赤いスイートピー」 ?宇多田ヒカル「First Love」 ?ゴスペラーズ「永遠に」 ?中島みゆき「糸」 ?一青窈「ハナミズキ」 ◎応募方法 1. Live Nation Japan公式twitterアカウント(@LiveNationJapan)をフォロー。 2. twitterでハッシュタグ「#コラブロが歌う日本のラブソング」をつけて、東京公演(2月18日@Bunkamuraオーチャードホール)と大阪公演(2月20日`森ノ宮ピロティホール)で、上記楽曲リストよりコラブロが演奏する楽曲を予想して、2月16日(金)23:59までにツイート。 応募期間:2018年2月16日(金)23:59 ※注意事項※ ・公演当日のアーティスト事情により、邦楽楽曲が演奏されない場合がございますので、その点ご了承の上キャンペーンにご参加下さい。 ・当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。 ・その他詳細はLive Nation Japanオフィシャル・サイトに掲載。 URL:https://www.livenation.co.jp/ ◎COLLABRO来日公演 2018年2月18日(日)東京・Bunkamuraオーチャードホール 開場16:15 開演17:00 S席:8,500円 A席:8,000円(税込/未就学児入場不可) 主催: FMヨコハマ お問い合わせ:Live Nation Japan(e-mail)info@livenation.co.jp 2018年2月20日(火)大阪・森ノ宮ピロティホール 開場18:30 開演19:00 全席指定:8,500円(税込/未就学児入場不可) 主催:FM COCOLO お問い合わせ先:キョードーインフォメーション(TEL)0570-200-888(10:00~18:00) http://www.kyodo-osaka.co.jp
billboardnews 2018/02/06 00:00
中村 中、3つの顔を表現する【三面鏡の顔】一般発売開始! 多彩な“遊び手”ゲストも
中村 中、3つの顔を表現する【三面鏡の顔】一般発売開始! 多彩な“遊び手”ゲストも
中村 中、3つの顔を表現する【三面鏡の顔】一般発売開始! 多彩な“遊び手”ゲストも  あらゆるステージにおいて、圧倒的な存在感を放ち続ける中村 中。昨今の活動はますます多彩になっており、2017年だけでも枚挙に暇がなく、大盛況に終えたデビュー10周年記念公演【天晴れ! 我は天邪鬼なり】やソロ・ツアー【TOUR 十の指「ふたたび」】、【TOUR 十の指「~かたわれを求めて~」】、DIR EN GREYのDieらと組んだDECAYSでのライヴ、多くの著名シンガーらと廻った【中島みゆきリスペクトライブ】を行い、さらには、中島みゆきとのコラボレーションである【夜会工場vol.2】、【悪女たちのララバイ】【ベター・ハーフ】【HEDWIG and the ANGRY INCH SPECIAL SHOW】といった舞台に立ち、大竹しのぶや舞台【FILL-IN】へ楽曲提供するなど、音楽と演劇の世界を自由に謳歌する活躍を見せた。  その彼女が来る4月12日~14日の3日間、東京・新宿FACEにて【三面鏡の女】と題された特別なパフォーマンスを行うことを発表した。自身は「楽しいライヴ(笑)」になると笑みを浮かべるが、このタイトルには、アーティストとしての中村 中の矜持がある。 「なぜ“三面鏡”かと言うと、私には歌手としての顔・(他者に提供する)楽曲を作る作り手としての顔・そして役者という演じ手としての顔があるんですね。そのどれもが違う顔ですし、去年を振り返るだけでも、それぞれで生まれた曲がたくさんあって。この三つを同時に進めている女が、歌い手として出会った曲、作り手として出会った歌、演じ手として出会った歌を歌うライヴなんです」(中村 中) と本人が語るように、歌い手の顔ではオリジナル曲を、作り手の顔では楽曲提供曲を、演じ手の顔では舞台への参加曲や提供曲を、弾き語り、言わば“粧う前の顔”で届けるライブとなる。  三面鏡に映る個々の中村 中が、化粧をする前の姿で弾き語る。彼女の中から生まれてきた様々な楽曲が、アコースティック・ギターやピアノの音色を伴って、瑞々しい解釈の下に届けられるという趣向だ。  それだけでも興味深いが、当日は「四面目」の顔も披露されるという。「鏡の前に来たら、やっぱりパッと塗って、どこかに出かけようという気持ちも生まれてくる。今、作っている新曲たちもやろうと思ってます」(中村 中)。つまり、「四面目」とは鏡像ではない、中村 中そのものを意味する。多様なフィールドで刺激を受けてきた彼女が構想中という、次なるアルバムの断片も垣間見える内容になるわけだ。  加えて、各公演には“遊び手”と称されるゲスト・ミュージシャンも登場し、中村 中との新鮮なセッションを繰り広げる。12日は日本の女性ベーシストの代表格と言えるTOKIE(b)、13日はこれまでもツアー等に同行してきた真壁陽平(g)、14日はPE’Zを経て現在はBimBomBam楽団に在籍するOhyama“B.M.W”Wataru(Trumpet)という個性派がラインナップ。それぞれどんな楽曲が選ばれ、どのように演奏されるのか。一夜限りの貴重な即興セットになるが予想される。  そのチケットが1月27日から一般発売される。“三面鏡”にたとえられた定義は、中村 中の揺ぎない基盤であり、だからこそ、未来の理想像も見えてくる。彼女の“これまでとこれから”を、アンプラグドなサウンドの中で大いに堪能できる三日間になりそうだ。 ◎公演概要 【三面鏡の女】 2018年4月12日(木)~14日(土)新宿FACE https://ataru-atariya.com/
billboardnews 2018/01/25 00:00
中島みゆき 最新アルバム『相聞』アナログレコード(LP盤)数量限定で発売
中島みゆき 最新アルバム『相聞』アナログレコード(LP盤)数量限定で発売
中島みゆき 最新アルバム『相聞』アナログレコード(LP盤)数量限定で発売  中島みゆきの最新オリジナルアルバム『相聞』のアナログレコード(LP盤)が、数量限定で発売開始となった。 その他 関連画像  『相聞』は中島みゆきにとって通算42枚目のフルオリジナルアルバム。同アルバムは「慕情のためのアルバムですよ。「慕情」の言葉を変えると「相聞」。恋心ということですね。」と中島本人が語るようにドラマ『やすらぎの郷』主題歌となった「慕情」を中心として生まれたアルバム。聴き手を霧の中に引き込むようなイントロが印象的な「秘密の花園」、60’Sのアメリカンポップスアレンジが印象的な恋歌「移動性低気圧」、いじらしい女性の歌「ねこちぐら」、“響き合う波を探して”と歌う「アリア-Air-」、願が強い方が叶うんですかと大人に突きつける「希(ねが)い」など、アルバムの最後を飾る「慕情」まで聴き手を飽きさせることのない楽曲が詰まった一枚になっている。  アナログレコード化においては、レコード・カッティングの巨匠JVCマスタリングセンターの小鐵徹(こてつ とおる)立会いの元、DSD、PCMの両方の音源マスターの聴き比べを行いDSDを選択。マスタリングでは小鐵氏による繊細かつ豊かな音で中島みゆきの歌声を再現。レコードならではの小さい音から大きい音へのダイナミズムの中に、繊細な歌のニュアンスを堪能出来る作品に仕上がっている。また、ジャケットはアナログレコードならではのA式ダブル(見開き)ジャケット仕様で、昨年11月22日に発売されたCDとは違った迫力ある写真も楽しめる。さらには2枚組の重量盤(180g)仕様となっており、中島みゆきファンに留まらず、アナログファンにも手にとって欲しい1枚だ。  今回、アナログレコードの発売に合わせて、中島みゆきが難産の末に生まれた「慕情」を含め全10曲に込めた想い、制作秘話を語った今作唯一の本人インタビューが特設ページ他で公開された。  現在、中島みゆきは2月18日までの間『中島みゆき「夜会工場」VOL.2』を開催中。今年はどんな活躍を見せてくれるのか、中島みゆきから目が離せない。 ◎中島みゆき 『相聞』トレーラー [公式]: https://youtu.be/-zy5aVLNMJY ◎中島みゆき アルバム『相聞』商品特設ページ: http://www.yamahamusic.co.jp/soumon/
billboardnews 2018/01/10 00:00
中島みゆきが憂う 欲にまみれた願望だけが叶っていく世の中
小倉エージ 小倉エージ
中島みゆきが憂う 欲にまみれた願望だけが叶っていく世の中
2年ぶり、通算42枚目となるフル・オリジナル・アルバム『相聞』を出した中島みゆき 中島みゆき『相聞』  今年最後の“知新音故”。何にしようかと迷っていたら、先月11月の新譜ながら、紹介しそびれていたとっておきの一枚があった。中島みゆきの『相聞』だ。 『相聞』での一番の話題は今年4月から9月まで放送されたテレビドラマ『やすらぎの郷』の主題歌となった「慕情」。『やすらぎの郷』は倉本聰の脚本で、出演者は名優ぞろい。ユーモラスでシリアスな会話、奇々怪々の展開が話題を呼んだ。  中島みゆき本人も倉本とともに出演。車椅子に乗った倉本の面倒を見る看護師役だったか、セリフはないものの、ニヤりと笑いを浮かべていた。  聞くところによれば、「慕情」をつくるにあたり、1回目から最終回までの台本をすべて読み込んだという。作詞、作曲に1年かかり、この曲を中心にすえたアルバムが生まれることになった。  そのタイトル『相聞』は、日本最古の和歌集である「万葉集」の三大部立てである“雑歌”“挽歌”“相聞歌”のうち、主に男女の恋愛を詠んだ“相聞歌”に由来する。 「慕情」では、“もいちどはじめから もしもあなたと歩きだせるなら もいちどはじめから ただあなたに尽くしたい”というリフレインが印象的だ。 “時に情(なさけ)は無い”と、歩んできた道のり、過去を振り返りながら、後悔の念よりもむしろ残された時間、“今”と“これから”をいかに生きるか。そうした明快な歌唱から、前向きな姿勢がうかがえる。  同じく『やすらぎの郷』の挿入歌「人生の素人(しろうと)」も然り。“くよくよなんてしなさんな 昨日は昨日”と歌われる。  アルバムの冒頭を飾る「秘密の花園」。賢いはずの人間だけがたどり着けず、“痛みを抱えた動物たちだけが”“にも教えてもらわずに 迷わず向かう”という“秘密の花園”。死期が近づいた象が群れから離れて墓場に向かうという伝説が思い浮かぶ。“秘密の花園”には、美しい風たち、美しい水たち、秘密が秘密に寄り添う森たちがいて、時計が黙り込んでいるところだという。それは天国? 「小春日和」は、知らぬ間に人を傷つけてしまった主人公の懺悔と後悔の歌だ。晩秋から初冬の時期にふと訪れる暖かな晴天の日のように、ぬくもりを探す主人公。“冬の近さ”という歌詞は、恋愛の終末をも意味しているようだ。探しているのは“嘘”のぬくもり。この歌詞からいくつかの中島作品が思い浮かぶ。  アルバム『寒水魚』(1982年)で“嘘でもいいから”と、愛を待ちわびる人を描いた「捨てるほどの愛でいいから」、男は女よりも子どもよりも“嘘”がうまい、女はいつも“嘘が好き”と歌われる「歌姫」があった。『時代―Time goes around―』(93年)には、“上手な嘘をついて”と歌われる「孤独の肖像 1st.」があった。  叶わぬ恋と知りつつ、思いを寄せる女心の哀れを描いたかと思えば、女心の気まぐれやしたたかさも。本作での「移動性低気圧」の歌詞には、女の心は“予測のつかない低気圧”とある。一方、“男の心は高気圧”。男の夢の中には“粗忽な貘”が住んでいて、思い出の風を恋しては回る、と歌う。 「月の夜に」は、叶わぬ恋への未練の歌。月明かりが象徴する恋人への追憶。心情をそのままに映し出した情景描写が印象深い。続く「ねこちぐら」は、寝床に帰ってこなくなった猫を描き、戻らない恋人への未練を想起させる。 「マンハッタン ナイト ライン」を聴きながら思い浮かべたのはニューヨークの街。五番街にそびえ立つ黄金のトランプ・タワーだ。変わり者、浮気者が争って勝ち抜いたら雲の上。“ひと晩で身の上も変わり果てる”という歌詞からも、トランプ米大統領そのままではないか。“相聞歌”つまりはラヴ・ソングをテーマとした本作からすれば、世相を反映した異色の曲といえそうだが、『やすらぎの郷』の背景からくみとれた現代社会批判と一脈通じるものがある。  ラストの3曲は本作のハイライトだ。平原綾香への提供曲のセルフ・カヴァーの「アリア ―Air―」。豊かな声域を駆使し、ドラマチックに歌い上げていた平原とは趣が異なる。声域の違いから歌い出しも違い、最初は淡々とした歌いぶりだが、サビからは一挙に中島みゆき節へ。“1人では歌は歌えない”“受けとめられて産まれる”と、彼女の歌への取り組み、その意志を明らかにする。  続く「希(ねが)い」。“欲にまみれた希い”は先を争って叶ってゆく。ささやかでつましい弱者の希いは粉雪のように残される。“肩を抱いてみても 頬を寄せてみても”つつましい希いは聞き届けられないと歌う。昨今の日本の社会事情を反映した歌詞である。  思い起こすのは一昨年から去年にかけての「中島みゆきConcert『一会(いちえ)』2015~2016」や、昨年暮れの夜会『橋の下のアルカディア』のことだ。前者では翻弄される弱者の存在、後者では社会から捨てられた人々を主人公に“個”を追いやる集団の狂気、近年の異常気象や地震での人災による犠牲者、いじめや児童虐待の被害者の存在を思い浮かべさせた。「希い」もそうした社会問題を背景に力強い熱唱を聞かせる。そして「慕情」が大きな余韻をもたらす。 『やすらぎの郷』があって生まれたラヴ・ソング集の『相聞』は、男女間の恋愛だけでなく、過ぎてきた時間、現在、未来、人と世のかかわり、その人間模様を浮き彫りにしている。“限りない愚かさ 限りない慕情”という歌詞がそのすべてを物語っている。(音楽評論家・小倉エージ) ●『相聞』(ヤマハミュージックコミュニケーションズ YCCW-10315)
小倉エージ知新音故
週刊朝日 2017/12/29 16:00
【ビルボード】B'z『DINOSAUR』が総合アルバム首位、安室奈美恵『Finally』の連覇にストップ
【ビルボード】B'z『DINOSAUR』が総合アルバム首位、安室奈美恵『Finally』の連覇にストップ
【ビルボード】B'z『DINOSAUR』が総合アルバム首位、安室奈美恵『Finally』の連覇にストップ  2018年度第1週、2017年12月11日付の総合アルバム・チャート“Hot Albums”では、B'z『DINOSAUR』が総合首位を獲得した。  前作『EPIC DAY』から約3年ぶり、自身通算20枚目のオリジナル・アルバムとなる『DINOSAUR』は、初週累計214,839枚を売り上げ、パッケージ・セールス1位を獲得。3週連続でこの部門を制していた安室奈美恵『Finally』の連続記録にストップをかけた。一方、ルックアップでは安室に次ぐ2位だが、こちらは12月16日のレンタル解禁以降の動向に注目したい。  総合アルバム4連覇は阻まれたものの、いまだ勢いを衰えさせない安室奈美恵『Finally』。リリースから4週目にして89,543枚を売り上げ、パッケージ・セールスが2位。ルックアップでは初登場から1位を維持しており、今週の総合アルバムでは2位に入った。和楽器バンドのベスト・アルバム『軌跡 BEST COLLECTION+』は、初週累計44,439枚を売り上げてパッケージ・セールス3位、2,144ユニットでダウンロード3位、ルックアップ16位となり、総合アルバム3位に。  BiSHやBiS、GANG PARADEなどが所属する<WACK>と、そのサウンドプロデュースを担当する松隈ケンタ率いる<SCRAMBLES>の設立3周年を記念したアルバム『WACK & SCRAMBLES WORKS』は、12月6日のCDリリースに先駆け、11月27日より配信開始。14,285ユニットをマークしてダウンロード1位となり、総合アルバム4位に初登場した。続く5位に入ったのは、米津玄師『BOOTLEG』。初登場以来トップ5内を維持している。 ◎【Hot Albums】トップ10 1位『DINOSAUR』B'z 2位『Finally』安室奈美恵 3位『軌跡 BEST COLLECTION+』和楽器バンド 4位『WACK & SCRAMBLES WORKS』V.A. 5位『BOOTLEG』米津玄師 6位『THE GUERRiLLA BiSH』BiSH 7位『LOVE it』西野カナ 8位『Splatoon2 ORIGINAL SOUNDTRACK -Splatune2-』V.A. 9位『ソングス・オブ・エクスペリエンス』U2 10位『アンコール』back number 11位『「untitled」』嵐 12位『Love And Fall』BOBBY 13位『レピュテーション』テイラー・スウィフト 14位『mothers』My Hair is Bad 15位『We Are』Aldious 16位『FIVE DRAGONS』龍雅 17位『15YEARS-BEST HIT SELECTION-』globe 18位『相聞』中島みゆき 19位『舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜 オリジナル・サウンドトラック』V.A. 20位『ONENESS M』SUGIZO
billboardnews 2017/12/06 00:00
沢田研二、ピンク・レディー、山口百恵、松田聖子… 作詞家松本隆と作曲家大野克夫が語る歌謡曲秘話
沢田研二、ピンク・レディー、山口百恵、松田聖子… 作詞家松本隆と作曲家大野克夫が語る歌謡曲秘話
松本隆さん 大野克夫さん 中川右介さん ヒット曲の舞台裏を語り合う(左から)松本さん、大野さん、中川さん 70~80年代の歌謡界を振り返った(左から)松本、中川、大野の3氏 朝日新聞出版刊『阿久悠と松本隆』は書店やASAで絶賛発売中(税込み972円) 『阿久悠と松本隆』(朝日新書)――不世出の作詞家2人を主人公とし、1970~80年代の歌謡曲全盛期を描いた本が売れまくっている。著者の作家・編集者中川右介さんの司会で、松本隆さんと作曲家の大野克夫さんに当時の舞台裏、今だから語れる秘話を語ってもらった。  阿久悠と松本隆の作品がヒットチャートで最初に激突したのは、ともに1975年12月に発売された都はるみ「北の宿から」と、太田裕美「木綿のハンカチーフ」だった。この年は、沢田研二が阿久悠と出会い、ピンク・レディーの2人が人気番組「スター誕生!」の予選を通過した年でもある。『阿久悠と松本隆』は、両氏が並走した75~81年を描く。 中川:いま握手されましたが、お二人がお会いする機会はあまりなかったみたいですね。 松本:派閥が違うんですよ。大野さんは“阿久悠派閥”だったから(笑)。 大野:もっと一緒にやりたかったなと思いますね。 松本:そうですよねえ。 中川:調べてみたら、お二人の共作は10作。 大野:記憶では3曲くらいかと……。アグネス・チャン「明日帰ります」が印象深いですね。 松本:三木聖子「三枚の写真」もいい曲でした。 大野:ご一緒したのは、渡辺音楽出版にいた木崎賢治さんの仕事でしたね。 松本:木崎さんは優秀なプロデューサーでね。でも、あまりにもご自身で想定するイメージが強くて、言う通りに書かされるから、こちらは面白くない(笑)。 中川:そこで指示と違う詞を書くと……。 松本:ぶつかっちゃう。 大野:僕は注文と違う曲を書いてうまくいくことが多かったですね。「勝手にしやがれ」も、「速い曲にしてくれ」という注文通りにつくっていたら売れなかったと思います。 中川:そういえば、三木聖子のデビューはジュリー主演のテレビドラマ「悪魔のようなあいつ」(75年)でした。その主題歌「時の過ぎゆくままに」で阿久+大野+沢田という黄金トリオが完成するわけですね。 大野:偶然ですけどね。 中川:「時の~」は阿久さんが詞を書き、大野さんのほか、井上堯之、井上大輔、加瀬邦彦、荒木一郎、都倉俊一の計6人によるコンペで曲が決まりました。 大野:選ばれるよう策を練りましたから(笑) 松本:そうなんですか!? 大野:詞をもらった途端にメロディーが浮かんだから、忘れないうちにさっさと帰ってその日のうちに作曲し、翌日には持っていったんです。早く聴いてもらった方が有利ですから。 松本:いやあ、早くても遅くてもあれは名曲ですよ。 中川:そのコンペでボツになった加瀬さんの曲に松本さんが詞をつけた「燃えつきた二人」が、ジュリーのアルバム『いくつかの場面』に入っています。この詞を大野さんのメロディーで歌ってみましたよ。 松本:歌った! 中川:そしたら、やっぱり詞と曲が合いますね。 松本:僕は24歳の駆け出しのころから「コンペならやりません」って。 大野:えらいね、それは。  70年代の歌謡界は阿久悠の独壇場だった。  71年に尾崎紀世彦「また逢う日まで」がレコード大賞を受賞。76~78年には、都はるみ「北の宿から」、沢田研二「勝手にしやがれ」、ピンクレディー「UFO」で同賞を三連覇している。  77年のオリコンのシングル盤トップ30を見ると、ピンク・レディー「渚のシンドバッド」「ウォンテッド」、森田公一とトップギャラン「青春時代」、石川さゆり「津軽海峡・冬景色」など11曲を阿久作品が占めている。この年、松本作品は1曲も入っていない。 中川:ジャスラックに登録された阿久さんの曲は3143曲。そのうち大野さんが作曲したのは180曲。その中の45曲がジュリーです。松本さんは、70年代の阿久―大野コンビをどう見ていましたか。 松本:悔しかったですよね。嫉妬するくらい(笑)。僕、ジュリーの一連のヒット曲は大好きですよ。ジュリーの全盛期に彼のフルアルバムをつくりたかったんです。 中川:阿久さんは同時期に都倉さんと組んでピンク・レディーを売り出したり、筒美京平さんと岩崎宏美さんの曲をつくったりしていたわけですが、そのへんを大野さんはどうご覧になっていましたか。 大野:他の人の仕事にはあまり関心なかったですね。ただ、山口百恵を手がけていた宇崎竜童さんのことは意識しました。同じミュージシャンという点で。 松本:大野さんはバンドもやっていたから、きつかったでしょうね。 大野:地方公演も多いうえ、沢田はアルバムを1年に2枚も出していましたからね。地方のホテル、移動中の車、スタジオの前で書くこともありました。わりと早くつくれる方なんですが、「勝手にしやがれ」だけは、収録の前日まで詞とにらめっこしていましたね。「行ったきりならしあわせに~」という部分からつくろうか、なんて考え込んで。夜になって、あのイントロがフッと浮かんだんです。奇跡的に。 松本:すばらしい。 大野:「サムライ」はもっとスリリングでした。ジュリーがヨーロッパに行く前日、カセットとギターでいい加減につくったメロディーを示して、歌だけを収録して後で完成させた。 松本:すごいねえ(笑)。そういう経験はあまりないなあ。いや、なかなか書けずに部屋をうろうろ歩き回るようなことはありましたけどね。 中川:阿久さんの場合はやっぱり「詞先」ですか。 大野:アルバムでは「メロ先」もありました。「あなたに今夜はワインをふりかけ」とか。 中川:ただ、79年になると阿久作品のヒットが急に少なくなり、阿久さんは休筆してしまいます。  78年の年間ランキングでは、(1)「UFO」(2)「サウスポー」(3)「モンスター」と、阿久悠が書いたピンク・レディーの曲がトップ3を独占。4位は堀内孝雄「君のひとみは10000ボルト」(作詞=谷村新司)、5位はキャンディーズ「微笑がえし」(同=阿木燿子)。トップ20に阿久作品は5曲あった。だが、翌79年のトップ20に阿久の作品は1曲しかない。  阿久のライバルはニューミュージックだった。アリス、中島みゆき、世良公則&ツイスト、原田真二……。聴き手は、プロの作詞家・作曲家がつくった「虚構」よりも、シンガー・ソングライターの等身大の音楽を支持するようになっていた。一方、細野晴臣、大瀧詠一、鈴木茂と組んだバンド「はっぴいえんど」の出身である松本隆は、「ニューミュージックの人」であった。 中川:80年に入ると、突如として松本さんの時代になります。たのきんトリオや松田聖子らのアイドル革命がありました。 松本:80年革命か(笑)。 中川:松本さん=松田聖子というイメージが強いですが、近藤真彦のデビュー曲「スニーカーぶる~す」の方が先なんですね。 松本:ドラマ「3年B組金八先生」で学ラン姿を見て「かっこいいな。このコ、面白いな」と思っていました。すでに田原俊彦は売れていて、ジャニーズ側は「近藤はもっと売れるから」って。「ノルマはミリオンですから」って関係者みんなが平然と言うわけ。デビュー作で100万枚なんて簡単じゃない(笑)。 大野:でも、売れましたよね。若かったし、新鮮なパワーを感じました。 中川:簡単じゃないノルマをこなすのがすごい。当時、マッチには会いました? 松本:ええ、歌入れの際に。本当にかわいかったね。礼儀正しく「こんにちは」って言っただけで周囲の空気が変わるような。だいたい売れるコって、オーラみたいなのがあるんです。全盛期の(松田)聖子なんて、後光が差してた(笑)。 中川:松田聖子は80年10月から88年9月までの間、24曲連続チャート1位という大記録をつくりますが、このうち17曲が松本さんの作品。松田聖子の持つ609曲の2割強にあたる139曲が松本さんの詞ですね。お気に入りは……。 松本:日替わりですよ。あるテレビ番組で「天国のキッス」と言ったけれど、それはその日の気分で、次の日は「スイートメモリーズ」だし(笑)。 中川:企画会議とかするんですか。 松本:聖子の場合はしましたね。曲の売り込みのテープが山のように届いてね。プロデューサーから「この中にいい曲があったら使って」と言われるんだけど、一つもなかった。 大野:ミュージシャンからの売り込み? 松本:そう。後に有名になった人もいます。 大野:歌入れのときに詞をちょっと変えてくれってこともありましたか。 松本:聖子は言いませんでした。 大野:いや、松本さんが。 松本:僕は直します。 大野:阿久さんは一切直しませんでした。「あーあー」の「あー」の数も書いてある通りでないと。 中川:阿久さんは原稿用紙が作品そのもの。 松本:彼の防御本能でしょうね。「原稿用紙に書いたら確定なんだ」っていう。僕はミュージシャン上がりでスタジオに慣れているから。歌ってみて録音する最後の最後まで確定しない。紙に書いたものはスケッチみたいなものです。 大野:それは正しいでしょうね。 中川:阿久さんは手書きで、ファクスで送ることもしなかったとか。 松本:僕は誰よりも早く横書きにしたし、ワープロも使った。今ではiPhoneで書いてメールで送っちゃう。阿久さんとは正反対でカジュアルなんです。  阿久は休筆を終えてからも書き続ける。だが、81年の年間チャートではトップ20に1曲も入らなかった。この年の週間チャートを追うと、全52週のうち、松本作品が28週にわたって1位。寺尾聰「ルビーの指輪」、近藤真彦「スニーカーぶる~す」「ブルージーンズメモリー」、松田聖子「白いパラソル」「風立ちぬ」、イモ欽トリオ「ハイスクールララバイ」の6曲だ。この年、大瀧詠一の大ヒットアルバム『A LONG VACATION』(全10曲中9曲が松本の詞)も発売。南佳孝が歌った角川映画の主題歌「スローなブギにしてくれ(I want you)」の詞も手がけた。 大野:「ルビーの指輪」はすごく好きです。寺尾さんはザ・サベージというバンドにいて、(英国の)ザ・シャドウズのコピーをしていたころから知っています。テレビ番組で審査員をしていましたから。 松本:僕は高校時代、シャドウズのコピーをしていたので、実は寺尾さんには特別な思い入れがあったんです。それにしても、80年代、馬車馬のように働きましたけど、できすぎてますよね(笑) 中川:営業もせず……。 松本:仕事は全部受け身でね。断ることさえありました。敵の分も残しておかないと(笑)。阿久さんはちょっと取り過ぎたんです。敵がいないとやる気も起きないでしょう。 大野:大事な指摘ですね。 中川:松本さんの敵って、誰ですか。 松本:頭上に阿久悠という巨大な城が浮かんでいましたからね(笑)。 中川:最近、テレビでの「シンガー・ソングライターでいい詞を書いている人は歴史上、10人くらいしかいない」という発言が話題になりました。 松本:なんであんなこと言っちゃったのか(笑)。 中川:10人とは? 松本:えー、困ったな(笑)。井上陽水、吉田拓郎、ユーミン、中島みゆき……まあ、みなさんが思うような顔ぶれですよ。でもやっぱり、拓郎とかユーミンとやるときは恥ずかしいものはつくりたくないですよね。(ユーミン作曲の)「赤いスイートピー」のときも、いい詞をつくろうと思ったし。 中川:ジャスラックに登録している松本さんの曲は2143曲にのぼります。 松本:人間が天下を取るのって3年くらいじゃないですか。それ以上は運ですよ。70年代の阿久さん、80年代の僕はそれぞれ10年くらいやったけど、もう十分過ぎます。 大野:私は70年代に書き続けて、82年の木の実ナナ&五木ひろし「居酒屋」で最後のお土産をいただいたような気がしています。私が今も食べていけるのは「名探偵コナン」じゃなくて「居酒屋」なんです(笑)。 中川:なるほど。カラオケの印税ですね。その数字はなかなか見えてこない。松本さんはシングルよりアルバム志向。『A LONG VACATION』は制作期間が長引きました。 松本:僕の妹が死んで、ちょっと精神的に壊れちゃってね。半年くらい書けなかったんです。「君は天然色」の詞にあるように、何もかもがモノクロームに見えちゃって……。アルバムの曲はできていて、詞をはめるだけだったから、やり出したら一気にできちゃいましたけど。 中川:収録曲の「さらばシベリア鉄道」は太田裕美も歌ってシングルにしました。 松本:太田裕美は不運な人でしたね。 中川:最大のヒット曲「木綿のハンカチーフ」が子門真人「およげ! たいやきくん」やダニエル・ブーン「ビューティフル・サンデー」の壁に阻まれて1位になれませんでした。 大野:ああ、その2曲があってはきつい。 中川:いい曲なのに思ったほどヒットしないってこともありますよね。 大野:喜多條忠さんが作詞した沢田研二「ロンリー・ウルフ」は自信作でした。もっと売れてもよかった。デモテープをショーケン(萩原健一)に聴かせたらすっかり気に入って、自分がもらえる曲だと早合点して大喜びしていました。 松本:ヤバいじゃないですか(笑)。 大野:沢田の曲だと知って怒りましたね。「その気になったのに」って。 松本:僕、拓郎と一緒にショーケンの歌をつくる予定があったんです。彼のこと、わりと好きだったから楽しみにしていたんです。ところが拓郎から電話があって「ごめん、昨夜ショーケンと殴り合いのけんかをして、あの話はなくなった」って(笑)。 大野:松本さんははっぴいえんどの時代から作詞を? 松本:つくっていました。はっぴいえんどは全部、詞が先でした。 大野:私は鈴木茂さんのギターが好きでね。 松本:ああ、それはぜひ一緒にやってくださいよ。僕が聴きたい。茂に話しますよ。 大野:細野さんとはスタジオでかなりやりましたけどね。GAROの「学生街の喫茶店」(72年)をアレンジするときにも、いろいろ手伝ってもらいました。 松本:大野さんとも若いときに、「学生街の喫茶店」のころに会ってたら、お互いに全然違う音楽人生になっていたかもしれませんね。 中川:音楽史も変わったかもしれません。細野さんが間に入ってくれればよかったのに(笑)。 松本:あの人は、人のためには動かない(笑)。音に興味はあっても人間にはあまり興味がないんですね。 大野:そういう面はあるかもしれません(笑)。 中川:今回の対談をきっかけに松本さんと大野さんの共作が生まれたら、こんなにうれしいことはありません。 松本隆(まつもと・たかし) 1949年東京生まれ。慶大在学中の69年に細野晴臣、大瀧詠一、鈴木茂とバンドを結成(70年に「はっぴいえんど」と改称)、ドラムと作詞を担当。81年に「ルビーの指環」(寺尾聰)、82年に「小麦色のマーメイド」(松田聖子)で日本レコード大賞作詩賞を受賞。ほか、近藤真彦の「スニーカーぶる~す」など2千曲以上を世に出している。 大野克夫(おおの・かつお) 1939年京都生まれ。62年にザ・スパイダースのメンバーに。71年に沢田研二、萩原健一らとともにPYGを結成。以後もジュリーのバンド活動をしながら作曲を続けた。77年の「勝手にしやがれ」は、日本レコード大賞、日本歌謡大賞など各音楽賞を受賞。テレビドラマ「太陽にほえろ!」やアニメ「名探偵コナン」のテーマ曲などの作曲でも知られる。 ※週刊朝日オンライン限定記事
朝日新聞出版の本
週刊朝日 2017/12/01 07:00
中島みゆき 舞台転換や衣装も進化した【夜会工場】怒涛の29曲でスタート
中島みゆき 舞台転換や衣装も進化した【夜会工場】怒涛の29曲でスタート
中島みゆき 舞台転換や衣装も進化した【夜会工場】怒涛の29曲でスタート  中島みゆきの4年ぶりとなる【夜会工場】が、2017年11月26日より東京・府中の森芸術劇場にてスタートした。  【夜会工場】は、中島みゆきが原作、脚本、作詞作曲、演出、主演を務めるという、世界でも例がない音楽舞台【夜会】のダイジェスト版。現在、【夜会】は舞台演出上の都合により東京でしか開催されていないため、仕事や家庭があって東京に来られない人のために、【夜会工場】はその【夜会】の雰囲気を少しでも楽しんでもらおうと、各地で公演する形をとっている。  今回の【夜会工場】VOL.2では、1989年の【夜会】第一回から、昨年2016年の【夜会】としてはVOL.19となった「橋の下のアルカディア」までの名場面を集めており、前回を踏まえて更に進化。セット上に設置された電工掲示板に、演目に合わせて【夜会】の出典作品が解るようにテロップを流したり、各所、場面を説明する言葉をそっと添えるなどして【夜会工場】の目くるめくシーンの数々を楽しく解りやすく演出してくれている。次から次へと転換していく舞台、シーンに合わせて様々に変わっていく衣裳、そして【夜会】に準じる瀬尾一三アレンジによるダイナミズムに溢れた豊かな生演奏の音楽。中島みゆきの歌を抜群の歌唱力で支える中村中や石田匠といったキャストがそろっているのも【夜会工場】の魅力である。  歌唱の1曲目は、1989年第1回目の【夜会】冒頭シーンであった「泣きたい夜に」。もはや伝説となった夜会ファンにはたまらないオープニングから、【夜会工場】のテーマ曲「産声」まで全29曲。なお、【夜会工場】はこの後、福岡サンパレスホール、大阪フェスティバルホール、東京Bunkamuraオーチャードホール、名古屋愛知県芸術劇場大ホールと4都市全18公演を予定している。各地、当日券を用意しているとのこと。  なお、中島みゆきは今年4月にスタートし、シルバー層を虜にした脚本倉本聰によるテレビ朝日系帯ドラマ劇場『やすらぎの郷』の主題歌に「慕情」を書き下ろしたが、同ドラマの最終回となる9月29日から10月31日まで開催されていた川柳コンテストの受賞作品が発表された。本コンテストは『中島みゆきの「慕情」を聴いたあなただからこそ書ける心の唄を川柳で募集』と銘打たれ、「長年連れ添った相手に伝えたい感謝の気持ち」、「普段は照れくさくて言えそうにない気持ち」などを詠った素晴らしい作品が集まった。応募総数1,188句の中から優れた作品として、最優秀賞1句、優秀賞1句、佳作3句が選ばれた。 ◎川柳コンテスト受賞作品 ■最優秀賞 目をつぶる 昔はキスで 今は罪(@benyarinstarさん) ■優秀賞 聞き返す『慕情』とあなたの「ありがとう」(@2CUmeboshiさん) ■佳作 笑いじわ あなたと紡いだ あかしかな(@i_love_ftrさん) キナ臭い 世情の中で 知る慕情(@kemurikaizyuuさん) 赤い糸 紡いで編んだ ちゃんちゃんこ(@tIWbvLa9zNsir3zさん) <選者> テレビ朝日系 帯ドラマ劇場『やすらぎの郷』 プロデューサー 中込卓也(テレビ朝日)・河角直樹(国際放映) ◎リリース情報 アルバム『相聞』 2017/11/22 RELEASE <CD>YCCW-10315 / 3,000円(tax out.) 2018/01/10 RELEASE <LP盤>YCJW-10009~10 / 5,000円(tax out.)
billboardnews 2017/11/27 00:00
篠笛奏者・佐藤和哉 NEWアルバム決定! ゆず北川との共作曲「誓いの空」収録
篠笛奏者・佐藤和哉 NEWアルバム決定! ゆず北川との共作曲「誓いの空」収録
篠笛奏者・佐藤和哉 NEWアルバム決定! ゆず北川との共作曲「誓いの空」収録  篠笛奏者 佐藤和哉の2ndアルバム『唄の音』(うたのね)が、12月6日に発売となる。  2016年のデビューアルバム『フエウタイ』リリース以降、各地を巡る【春のウタ】ツアー(夏・秋も実施)を通して披露してきたカバー曲や、デビュー前からリクエストが多くあった唱歌が選曲されている。更にその中には、スペシャルトラックとして、今年20周年を迎えたゆずの北川悠仁との共作曲「誓いの空」を収録。2013年のNHK連続ドラマ小説『ごちそうさん』主題歌として大ヒットした「雨のち晴レルヤ」から4年ぶりの共作という事だ。  佐藤は「北川悠仁さんとの会話の中で“また一緒に曲を作ろう”という嬉しいお話の流れから、“日本の結婚式のテーマソングになるような曲を作ってみたらいいんじゃないか?”という話になって盛り上がったことがありました。『雨のち晴レルヤ』の物語の末に辿り着いた、幸せな誓いの瞬間―― そんな物語すら思い浮かびました。出逢いとは、本当に素晴らしい奇跡だと、つくづく思います。」と語っている。  このアルバムをひっさげてのコンサートツアーは、来年2月に東京、大阪、福岡で行われる。 ◎コンサート情報 【New Album「唄の音」発売記念コンサート】 2月10日(土)福岡 アクロス福岡 円形ホール 2月11日(日)東京 自由学園 明日館 2月17日(土)大阪 大阪倶楽部 ◎リリース情報 アルバム『唄の音』 2017/12/6 RELEASE <CD> COCQ-85390 2,500円(tax out.) 収録曲: 1.浜辺の歌 / 成田為三 2.夏の終わり / 森山直太朗 3.糸 / 中島みゆき 4.童神(わらびがみ)/ 佐原一哉 5.秋桜 / さだまさし 6.舞姫 / 佐藤和哉 7.さよならの夏~コクリコ坂から~ / 坂田晃一 8.遠き山に日は落ちて / ドヴォルザーク <Special Track> 9.誓いの空 / 佐藤和哉・北川悠仁 Arrangement(except #9) & Piano & Melodica:妹尾 武 http://columbia.jp/artist-info/satokazuya/ ◎佐藤和哉 プロフィール 篠笛奏者・作曲家 九州は佐賀県唐津市の海辺に生まれる。 中学生で「唐津くんち」の囃子を学び、この時初めて横笛に触れる。ピアノ、ドラム、ギター弾き語りなど、音楽に没頭する 少年期を過ごす。 大学卒業後、篠笛と出会い、その音色に魅了され、また、自身の想いを歌として表現するのにもっとも適しているのがこの楽器であることに気づき、篠笛奏者の道を志す。 現在、東京を拠点に音楽活動を展開。 2012年06月には国宝・薬師寺東塔解体式典「宝珠降臨法要」にて献笛を勤める。 近年では、作曲家としての活動も展開し、2013年NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』主題歌「雨のち晴レルヤ(ゆず)」には、モチーフとして自身作曲の「さくら色のワルツ」が採用され、作曲に携わる。 また同作は、2014年日本レコード大賞 優秀作品賞を受賞。 2016年には、佐賀県嬉野市の曲「ふるさとの空よ」を制作。同年、日本コロムビアからメジャーデビュー。 「二十一世紀ノスタルジア」と評される佐藤和哉作品の数々は、今を生きる自分の心と素直に向き合うことで紡ぎだされる。 その旋律を、素朴で優しく、しかし芯のある篠笛の音で唄いあげる“詩のない歌”は、聴く者に懐かしさや温かさ、優しさが万国共通のものであることを感じさせる。 https://www.kazuyasato.com/
billboardnews 2017/11/24 00:00
大原櫻子「今日一日がジュエルの様に一生心に残ってくれたら嬉しい」Zepp Tokyoにてツアー終幕
大原櫻子「今日一日がジュエルの様に一生心に残ってくれたら嬉しい」Zepp Tokyoにてツアー終幕
大原櫻子「今日一日がジュエルの様に一生心に残ってくれたら嬉しい」Zepp Tokyoにてツアー終幕  大原櫻子が、ライブハウスツアー【大原櫻子 4th TOUR 2017 AUTUMN ~ACCECHERRY BOX~】の追加最終公演を11月14日 Zepp Tokyoにて開催した。 大原櫻子 キュートなライブ写真(4枚)  オープニングのSEが鳴り響いた瞬間に観客のざわつきが静まりかえり、ステージ上にプロジェクションマッピングで様々な文字が幻想的に写しだされる。すると今度は大原本人の映像も写し出され、文字と絡みあい益々幻想的な雰囲気を作り出す。そして気が付くと本人は既にステージ中央に。そのまま自分の映像と対話するかの様に歌いだした1曲目は「ALIVE」。幻想的なステージと荘厳な歌唱が美しいスタートとなった。  「ALIVE」の歌唱後すぐさま鳴り響くキラキラしたイントロの2曲目は、今年夏に秦 基博の作詞作曲で話題となったシングル「マイ フェイバリット ジュエル」。まるでジュエルの様なキラキラした照明と、本人の「皆さん。こんばんわ! 最高の一日にしましょう!」と元気な掛け声で一気に明るくキュートな雰囲気を演出。「皆さん、盛り上がる準備はいいですか!! チェリー~~~ブロッサム!!!」とファンにはおなじみのコールアンドレスポンスとともに始まった3曲目は「青い季節」へ。アッパーなPOPナンバーで一気に観客を盛り上げていく。  「今日はテレビと全国の映画館でも生中継されてます! 東京の会場の皆さんも負けないでね!」。そう、このツアーFINALは初のテレビ生中継というだけでなく、主要都市の映画館でのライブビューイングも同時に実施されている初づくしのライブ。派手なイントロで更に序盤の盛り上がりを作ったのは「Realize」だ。ここで観客もいきなり盛り上がりがピークに。続く5曲目「トレモロレイン」にて、タイトルに因んだキュートな傘を持った歌唱で、ステージ上を雨に唄えばの様な雰囲気で歌い動き回る。ミュージカルも出演しているだけに思わず本人の動きに観入ってしまう瞬間だった。少し間のあった後に鳴り響くのは「瞳」のピアノイントロ。ここではギターを持ってストレートに歌い、曲の持つ強いメッセージをかみしめる様に歌っていく姿に、観客もサイネージを振りつつもじっくり聴き込んでいた。「瞳」は2番サビをファンに歌ってもらうのが最近のライブの定番となっており、この日のライブでも観客の大きな歌唱を聴く事ができた。  「今回のツアーでも新しい事に挑戦させて頂いてます。今回はカバー曲に挑戦しています。事前にリクエストを募集させて頂いたのですが、幅広い年齢の方に沢山ご応募頂きました。ありがとうございました。その中からお届けしたいと思います。いろいろなアーティストさんのライブを観させて頂いた中で一番感動した曲です。家族だったり、友人だったり、心の底から大切だと思う方を思い浮かべながらて聴いて下さい」というMC後に歌いだしたのはONE OK ROCK「Wherever you are」。女性ならではの繊細な歌唱から、最後はまさに絶唱というに相応しい壮大なカバー曲披露となった。  ここで本人とバンドメンバーが一度ステージ袖へ下がる。再登場の際は全員で可愛いトロッコを押しながら現れ、「アコースティックメドレー始まるよー!」の掛け声で観客の大きな歓声と共に始まったのは「のり巻きおにぎり」。1stアルバム収録のかわいらしいナンバーはバンドメンバーがおにぎりの被り物をしてパフォーマンスするのが定番となっており、微笑ましいアコースティックコーナーのスタート。そのまま「うたうたいのうた」、「オレンジのハッピーハロウィン」とキュートなナンバーが、バンドメンバーもピアニカや、特製の手持ちリズムパッドやカホン等を駆使してパフォーマンスされていく。途中でこれもライブで定番の「ハッピー!ハッピー!ハロウィン!」のコールアンドレスポンスコーナーも。コールアンドレスポンスは観客との大きな「ハッピー!ハッピー!TOKYO!」で占める。その後は「おどるポンポコリン」。アコースティックコーナーとは思えない観客の盛り上がり。更には2ndシングルの「頑張ったっていいんじゃない」までアコースティックコーナーで披露。曲の持つアッパーなテンションに会場の熱も更に高まって、最後に本人のクラッカーでアコースティックコーナーは締まる演出。微笑ましBGMで再度全員ステージ袖へ下がると観客からは大きな拍手が送られていた。  再度、本人が登場すると「サイコ―裁判所!」の観客の声が。本人がバンドメンバーを呼び込むと「今回のツアータイトルはシングル「マイ フェイバリット ジュエル」に因んだアクセサリーと櫻子の「チェリー」を掛け合わせて決めました。ステージでもアクセチェリーボックスを披露したのですがいかがでした?」と謎のトロッコの正体を明かし、アクセチェリーボックスはお役御免でステージを退場。「続いては2曲目のカバー曲に挑戦します。とても深くて暖かくて優しい歌詞です。皆さんにとっても大切な1曲になってくれたら嬉しいです。中島みゆきさんのカバーで「糸」。」まっすぐな歌声でせつせつと歌い上げる様は、会場の若い観客にとっても大きく心に残るカバーと思える素晴らしい歌唱となった。  そして、14曲目は「ちっぽけな愛のうた」のアカペラでスタート。続く「サイン」とストレートに聴かせる曲が続く。ステージの照明が虹色に彩りを変えると、サンバ調のリズムが流れ、歌い始めたのは意外にもデビュー曲「明日も」。いつもと違った雰囲気のこの歌で終盤へと突入していいく。続いてエレキギターを持ち、太い歌声とまるで別人かの様な煽り声で大きく盛り上げていくのは「Ready Go!」。初めて大原櫻子のライブを観る人にとっては驚きのロックナンバーとなっただろう。更に「Jet Set Music!」と続き、本人も会場もタオルを振り回し更に益々ヒートアップ。ステージからのキラッと輝くテープ特効も一層拍車をかける。この曲は非常に歌唱テンションが高く、終盤でのこのハイテンションな歌唱は彼女の喉の強さや、歌のパワフルさを印象つけた事だろう。本編最後は「踊ろう」。前回のツアーから披露しているナンバーで終盤の観客と一体となった振付と歌唱でライブの楽しさやカノジョの持つパワフル且つポジティブな魅力をいっぱいに表現して本編は終了した。  アンコールの歓声と共に再登場したカノジョの衣装は白いレースのロングとショートが混ざったスカートにネイビーのオリジナルTシャツ。「みんな熱くない? 大丈夫?」とファンを気遣いつつ、ここで発売が来週と迫る新曲「さよなら」の披露へ。「今回はいきものがかりの水野さんに作詞作曲をしていただきました。どんな恋愛をしても、相手にいつかありがとうと言える日が来たら素敵だなという想いを込めて作りました。少し前に踏み出す勇気や、この曲を聴いて誰かにありがとうと想う気持ちを持ってくれたら嬉しいです。皆さんにとって忘れられない人を思いながら聴いて下さい。」というMCとともに歌い始めた新曲「さよなら」は、間違いなくこの夜のハイライトになった心に響く歌唱となり、涙を浮かべる観客や歌い終わった後の大きな歓声もそれを表していた。そしてアンコール2曲目は「今日は追加公演という事でスペシャルなナンバーをお届けします! いつもは仲良しの2人と歌ってますが、今日は会場の皆さんと歌いたいと思います!」と紹介され歌いだした「恋のはじまり」。この曲は公私にわたって交友のある家入レオと藤原さくらの3人名義で今年の秋に配信限定で発売されたナンバー。会場も曲調通りの温かい雰囲気に包まれていく。アンコール3曲目は「皆さんに1曲1曲がジュエルの様に大切な曲になってくれたらうれしいという思いでツアータイトルを付けました。皆さんにとって今日一日がジュエルの様に一生心に残ってくれたら嬉しいです」と「サンキュー」で明るく元気にライブは終了した。  なお、このライブのセットリストを再現したプレイリストが定額聞き放題サービス等で配信決定。11月22日にはニューシングル『さよなら』のCD発売、配信のスタートも控えている。 撮影:田中聖太郎
billboardnews 2017/11/15 00:00
中島みゆき、FM COCOLO 11月のマンスリー・アーティストに決定
中島みゆき、FM COCOLO 11月のマンスリー・アーティストに決定
中島みゆき、FM COCOLO 11月のマンスリー・アーティストに決定  FM COCOLOでは毎月"マンスリー・アーティスト"を選定してキャリアを重ねてなお輝くアーティストの魅力を、全ワイド番組で新旧数々の名曲をオンエアしていく。11月のマンスリーアーティストには中島みゆきが決定した。  中島みゆきは、11月22日に2年ぶり通算42枚目のフル・オリジナル・アルバム『相聞』のリリースを控えている。同アルバム収録曲を各生放送ワイド番組のエンディングで毎日オンエアする他、新旧の作品を多彩に選曲されていく予定だ。 ◎リリース情報 アルバム『相聞』 2017/11/22 RELEASE <CD> YCCW-10315 3,000円(tax out.) http://www.yamahamusic.co.jp/artist/detail.php?product_id=932&artist_id=59
billboardnews 2017/11/01 00:00
オールナイトニッポン 小栗旬の起用が菅田将暉への道筋つくった?
オールナイトニッポン 小栗旬の起用が菅田将暉への道筋つくった?
オールナイトニッポンの裏側とは…(※写真はイメージ)  あの芸人、あの歌手、あの俳優……。今をときめくスターたち。手の届かない存在のはずが、深夜になるとすぐそばに。ラジオ番組・オールナイトニッポンの人気をけん引してきたラジオパーソナリティーたち。その起用の裏側を制作陣に聞いた。  数々のスターも誕生した。1974年に放送時間を前半と後半の2部制にしてからは、2部に比較的知名度の低い人を起用し、人気が出ると1部に昇格させるという、まさにスターの登竜門的な存在になっていった。  原石を見いだすポイントは何だったのか。制作チーフとして多くのパーソナリティーを起用した亀渕昭信が重視したのは、話のうまさよりも、時代を読む力と「ギャップ」。そのど真ん中が、中島みゆきだった。 「当時毎日放送で放送していたみゆきさんの番組を聴いたんだけど、ラジオとステージとのギャップをつくっていてすごく素敵だった。事務所を飛ばして本人の許可を取っちゃったんで、後でとっても怒られたけどね」  と、亀渕は明かす。  一方、90年代以降のパーソナリティーの起用に多く携わった現編成部長の節丸雅矛は、起用の基準は「何かを伝えたい意思があるかどうかだった」と語る。亀渕と同じく、仮に話し方がたどたどしくても、リスナーに好きになってもらえる要素があるかを重要視した。  この基準で起用したのが、俳優の小栗旬だ。それまでパーソナリティーは舞台俳優こそいても、映画やドラマをメーンに活躍する俳優の起用は珍しかった。オファーした時、本人からも「なぜ僕なんですか?」と不思議がられたという。 「小栗くんを見た時『監督をやりそうだな』と思ったんです。セリフを読んでいるだけじゃ足りないんじゃないか、もっと自分の言葉で話したいんじゃないか、と」(節丸)  それまでミュージシャンや芸人の起用が多かったのは、ステージ上で直接客の反応を受け止め、それに応じて話し方を変えることができるからだ。ただ近年、映画やテレビで活躍する俳優が、舞台に挑戦し、客前で話す感覚のある人も増えてきた。  小栗が起用された2007年、当時は蜷川幸雄演出舞台の常連になり始めていた頃だった。節丸の読みは当たり、小栗の番組は女性のみならず、男性リスナーからも支持された。この放送が、今年4月から初のレギュラーラジオ放送で話題となった菅田将暉起用の道筋をつくった、とも言える。  番組からは数々の伝説も生まれている。鴻上尚史がリスナー200人と民族舞踊のジェンカを踊ったのもその一つだ。このイベントは数回開催され、あるリスナーの東大受験に密着し、その合格発表の場でこのリスナーを先頭に踊ったことも。鴻上によると、このリスナーとは以降結婚式に招かれるなど30年以上も交流が続いている。  伝説は番組の枠にとどまらず、「都市伝説」にまで発展したものも。笑福亭鶴光やタモリの番組で取り上げられたことで話題になった「なんちゃっておじさん」だ。両手を頭の上につけ「なーんちゃって」というポーズを取るというこのおじさん、真偽のほどは分からないが、番組には大量の目撃情報が寄せられた。 「噂がホンマになっていく。その連帯感が、深夜放送の面白さ」  と鶴光は言う。  東京だけで深夜帯のシェア9割を誇っていた鶴光の番組。強大な影響力があったからこそ、それが裏目に出てしまったことも。エロトークが各地のPTAの反感を買い、「放送を中止せよ」とスポンサー商品の不買運動にまで発展した。これはさすがにまずいと、1カ月間エロを封印。鶴光が詩や伝記を朗読する「模範的」な放送で、事なきを得たという。  これからも番組から生み出されるであろう、スターや伝説が楽しみだ。(文中敬称略)(編集部・市岡ひかり) ※AERA 2017年10月30日号
AERA 2017/10/30 16:00
【ビルボード】乃木坂46「いつかできるから今日できる」988,768枚セールスで総合首位 Aimer&米津玄師は急上昇
【ビルボード】乃木坂46「いつかできるから今日できる」988,768枚セールスで総合首位 Aimer&米津玄師は急上昇
【ビルボード】乃木坂46「いつかできるから今日できる」988,768枚セールスで総合首位 Aimer&米津玄師は急上昇  映画『あさひなぐ』主題歌、乃木坂46「いつかできるから今日できる」がシングル988,768枚を売り上げてシングル1位、他指標でもダウンロード11位、ストリーミング5位、ラジオ7位、ルックアップ1位、Twitter6位、動画再生28位とフィジカルが牽引しつつもデジタルも手堅く、バランス良くポイントを積み上げ“JAPAN HOT100”総合首位を獲得した。  AimerのトリプルA面シングル『ONE/花の唄/六等星の夜 Magic Blue ver.』は、カップリングに中島みゆきカバー「糸」を加えてリリースされ、シングル・セールスは3位をマーク。劇場版アニメ『Fate/stay night[Heaven’s Feel]1.presage flower』主題歌の「花の唄」は ダウンロードが1位となり、「ONE」は同4位、「糸」は同55位だった。その結果、トップ10圏内に「ONE」(総合2位)と「花の唄」(総合6位)の2曲を送り込む快挙を成し遂げた。  今週も相変わらず強い米津玄師。100位圏内に6曲を送り込んでいる。菅田将暉参加で注目の新曲「灰色と青」は総合3位に初登場。各指標の内訳は、ラジオ23位、ダウンロード3位、Twitter1位、動画5位となっており、デジタル・シングルのためフィジカル2指標のポイントが合算されておらず、ダウンロードとTwitterのポイントが牽引しての総合3位であることが分かる。今年の夏のアンセムといえる「打上花火」も総合4位とまだまだ翳りは見えず、米津玄師の躍進はまだまだ続きそうだ。 ◎【JAPAN HOT100】トップ201位「いつかできるから今日できる」乃木坂462位「ONE」Aimer(エメ)3位「灰色と青(+菅田将暉)」米津玄師4位「打上花火」DAOKO×米津玄師5位「DIAMOND SUNSET」HIROOMI TOSAKA6位「花の唄」Aimer(エメ)7位「One More Time」TWICE8位「FLY」U-KISS9位「シェイプ・オブ・ユー」エド・シーラン10位「DNA」防弾少年団11位「ぎゅっと」Sexy Zone12位「いいわけ」JUJU13位「TT」TWICE14位「手をつなぐ理由」西野カナ15位「エガオノキミヘ」三森すずこ16位「恋、弾けました。」ゆず17位「Song for…」HY18位「Family Song」星野源19位「ステップアップLOVE」DAOKO×岡村靖幸20位「風に吹かれても」欅坂46
billboardnews 2017/10/18 00:00
【ビルボード】Aimer「花の唄」DLソングNo.1、ドリカム最新作DLアルバム制覇
【ビルボード】Aimer「花の唄」DLソングNo.1、ドリカム最新作DLアルバム制覇
【ビルボード】Aimer「花の唄」DLソングNo.1、ドリカム最新作DLアルバム制覇  2017年10月23日付(10月18日発表)のBillboard JAPANのダウンロード・ソング・チャート“Download Songs”でAimerの「花の唄」が僅差で1位を制し、ダウンロード・アルバム・チャート“Download Albums”ではDREAMS COME TRUEの『THE DREAM QUEST』が初登場1位をマークした。ストリーミング・チャート“Streaming Songs”ではDAOKO×米津玄師の「打上花火」が依然と首位に立っている。  TOP10の内8曲が初登場となった今週“Download Songs”。1位Aimerの「花の唄」は、10月11日にリリースされたトリプルA面シングル「ONE / 花の唄 / 六等星の夜 Magic Blue ver.」に収録されており、映画『「Fate/stay night [Heaven's Feel]」?.presage flower』主題歌に起用されている。他にも「ONE」が4位、中島みゆきをカヴァーしたカップリング曲の「糸」が55位にエントリーしている。今週圧倒的なフィジカル・セールスを記録し、総合ソング・チャート“Hot 100”で1位となった乃木坂46の「いつかできるから今日できる」は先週4位から11位ランクダウンしたものの、“Streaming Songs”では9位から5位へと順位を上げている。  “Streaming Songs”TOP20圏内に大きな動きはないが、18位にSPICY CHOCOLATEの「君のことが好きだったんだfeat.BENI, Shuta Sueyoshi(AAA)&HAN-KUN」が初登場。また、Gイージー&ケラーニの「グッド・ライフ」がランクアップしたことで、TOP20の半数近くがエド・シーラン「シェイプ・オブ・ユー」やザ・チェインスモーカーズ「クローサーfeat.ホールジー」を筆頭とするロング・ヒット中の洋楽ソングとなっている。  今週“Download Albums”を制したのは、DREAMS COME TRUEの最新アルバム『THE DREAM QUEST』。同作は、大差でフィジカル・セールスを含む複合アルバム・チャート“Hot Albums”でも1位をマークした。さらに、2位のD-LITE(from BIGBANG)『でぃらいと2』、3位のREOL『エンドレスEP』、4位のピンク『ビューティフル・トラウマ』など、TOP10圏内計7作が初登場となった。 ◎【Download Songs】トップ101位「花の唄」Aimer2位「DIAMOND SUNSET」HIROOMI TOSAKA3位「灰色と青(+ 菅田将暉)」米津玄師4位「ONE」Aimer5位「手をつなぐ理由」西野カナ6位「打上花火」DAOKO×米津玄師7位「恋、弾けました。」ゆず8位「美女と野獣」西島隆弘&宇野実彩子9位「一刀繚乱」六花10位「ASH」LiSA ◎【Streaming Songs】トップ101位「打上花火」DAOKO × 米津玄師2位「シェイプ・オブ・ユー」エド・シーラン3位「WanteD! WanteD!」Mrs.GREEN APPLE4位「RAIN」SEKAI NO OWARI5位「いつかできるから今日できる」乃木坂466位「ルック・ホワット・ユー・メイド・ミー・ドゥ~私にこんなマネ、させるなんて」テイラー・スウィフト7位「デスパシートfeat.ジャスティン・ビーバー」ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキー8位「クローサーfeat.ホールジー」ザ・チェインスモーカーズ9位「DNA」防弾少年団10位「ホワット・ドゥ・ユー・ミーン?」ジャスティン・ビーバー ◎【Download Albums】トップ101位『THE DREAM QUEST』DREAMS COME TRUE2位『でぃらいと2』D-LITE(from BIGBANG)3位『エンドレスEP』REOL4位『ビューティフル・トラウマ』ピンク5位『15YEARS-BEST HIT SELECTION-』globe6位『MODERN TIMES』PUNPEE7位『Mr.Children 2003-2015 Thanksgiving 25』Mr.Children8位『カラーズ』ベック9位『スパイシーチョコレート BEST OF LOVE SONGS』SPICY CHOCOLATE10位『Mr.Children 1992-2002 Thanksgiving 25』Mr.Children
billboardnews 2017/10/18 00:00
山内惠介、「東京国際フォーラムでコンサートができ、感無量です。」憧れの場所で全38曲を熱唱
山内惠介、「東京国際フォーラムでコンサートができ、感無量です。」憧れの場所で全38曲を熱唱
山内惠介、「東京国際フォーラムでコンサートができ、感無量です。」憧れの場所で全38曲を熱唱  山内惠介が6日、東京国際フォーラム・ホールAで【山内惠介コンサート2017~まだ見ぬ歌の巓(いただき)を目指して!~】を開催した。  2010年からスタートした【5大都市ツアー】が今年で8回目を迎え、9月11日の愛知県芸術劇場からスタート。これまでに札幌、大阪、福岡と4大都市を回り、この日がファイナル。東京国際フォーラムでの公演は自身初となり、チケットは完売。全5か所の公演で、合わせて1万7100人を動員。  開演前から「東京国際フォーラムでコンサートができ、感無量です。東京都内のホールで一番の集客ができるところで、吉田拓郎さんや?橋真梨子さんのコンサートを見に来たこともあって、いつの日かここでソロでコンサートができたらいいなと思っていました。昨日から高揚しているんですが、皆さんに立たせていただいているんだという気持ちを忘れずに1曲1曲、心を込めて歌いたい」と意気込みもひとしお。  2部構成で、第1部は、森山直太朗の「さくら(独唱)」でオープニングの幕を開け、玉置浩二の「田園」を歌った後、「今回の秋のコンサート」は、ふだんのコンサートとはガラリと趣を変えてお届けいたします。歌手としてまだまだ精進の身ではありますが、素晴らしい先輩が歩んでこられた歌の道に少しでも近づけるように本日も一生懸命歌わせていただきます。最後までたっぷりとお楽しみください。前半は、僕、山内惠介がリスペクトしてやまない歌手の皆さんの名曲をお聴きいただきます」とあいさつ。  五木ひろしの「待っている女」をはじめ、中島みゆきの「麦の唄」、彼が生まれた年、1983年にヒットした「同い年のうたメドレー」から「め組のひと」「初恋」「セカンド・ラブ」「さざんかの宿」「恋人も濡れる街角」、尊敬する美空ひばりの「ひばりの佐渡情話」、一ファンとして同ホールでコンサートを見た吉田拓郎の「落陽」、?橋真梨子の「for you…」などを熱唱。  第2部はオリジナルナンバーから「つばめ返し」をはじめ、「恋の手本」「流転の波止場」「スポットライト」「愛が信じられないなら」「霧情」「風蓮湖」「釧路空港」、アンコールで「恋する街角」など、合わせて全38曲を熱唱。最後まで満員の客席を楽しませた。  また、来年8月に「明治座」での初座長公演が決定したことを発表。「2月の大阪・新舞伎座での初座長公演に続いてまた一つ、夢がかないましたし、これから年末に向けて、紅白3年連続出場とレコード大賞を目指して頑張りたい」と張り切っていた。  同公演の模様は、TBSチャンネル1(CS放送)で10月29日に独占放送される。      ◎公演情報【山内惠介熱唱ライブ2017~新たなる歌の道・あなたと共に~】10月14日(土) 北海道・北ガス文化ホール10月16日(月) 北海道・小樽市民会館 10月17日(火) 北海道・岩見沢市民会館 10月19日(木) 北海道・網走市民会館 10月20日(金) 北海道・中標津町総合文化会館 10月23日(月) 北海道・室蘭市文化センター 10月27日(金) 山梨・コラニー文化ホール 10月28日(土) 群馬・館林市文化会館 11月03日(金) 栃木・足利市民会館 11月17日(金) 埼玉・深谷市民文化会館 11月18日(土) 長野・須坂市文化会館 メセナホール 11月22日(水) 埼玉・川口総合文化センター・リリア 11月24日(金) 千葉・松戸 森のホール21 11月25日(土) 群馬・ベイシア文化ホール 11月28日(火) 埼玉・ウェスタ川越 11月29日(水) 茨城・茨城県立県民文化センター 
billboardnews 2017/10/10 00:00
『やすらぎの郷』感動のラスト…! 中島みゆきによる主題歌「慕情」川柳キャンペーン開始 #慕情で川柳
『やすらぎの郷』感動のラスト…! 中島みゆきによる主題歌「慕情」川柳キャンペーン開始 #慕情で川柳
『やすらぎの郷』感動のラスト…! 中島みゆきによる主題歌「慕情」川柳キャンペーン開始 #慕情で川柳  初回視聴率が8.7%を記録し、その後も8%台を出すなどシニア層を中心に絶大な人気を集めた帯ドラマ劇場『やすらぎの郷』が、9月29日に感動の最終回を迎えた。  この半年間、波乱万丈な“やすらぎの郷”の安らげない?展開に一喜一憂していた視聴者の多くが、ドラマの最終回を見終えて「やすらぎロス(=喪失感)」を早くも感じているのではないだろうか。  帯ドラマ劇場『やすらぎの郷』は、テレビ業界に貢献した者だけが入居できる老人ホーム“やすらぎの郷”を舞台に、往年の大スターの昔の恋や不倫暴露騒動など次々と刺激的な展開が繰り広げられるなど、悲喜こもごもの人間模様が描かれた倉本聰氏渾身のドラマ。  そんなドラマに華を添えていたのが中島みゆきによる主題歌「慕情」。倉本聰氏からのオファーを受け中島みゆきが心を込めて描き下ろした同曲は、やさしくも温かい眼差しで“人生”を歌い上げた愛の唄に。8月23日にシングルとして発売された「慕情」は全国有線音楽放送協会調べによる「全国有線リクエスト(集計期間9/9~9/15)」で第1位に輝くなど大きな反響を呼んでいる。  そして今回、「慕情」の全国有線リクエスト1位獲得を記念し、Twitterでの「慕情川柳」キャンペーンが9月29日より開催されることとなった。  同キャンペーンは、“中島みゆきの「慕情」を聴いたあなただからこそ書ける心の唄を川柳で募集”というもの。「長年連れ添った相手に伝えたい感謝の気持ち」、「普段は照れくさくて言えそうにない気持ち」などを詠った川柳の投稿を呼びかける内容となっており、最優秀賞1名、優秀賞1名、佳作3名に豪華賞品がプレゼントされる。最優秀賞には、Yamaha スピーカー・アンプセットと、JTB旅行券(5万円分)が贈られるということで、大切な人と一緒に素敵な音楽と旅の両方を楽しめる豪華な内容となっている。  作品の応募は、ヤマハミュージックコミュニケーションズ公式 Twitter アカウント「@YMC_harajuku」をフォローの上、ハッシュタグ「#慕情で川柳」をつけてツイートすることで可能とのことで、応募方法や賞品の詳細は中島みゆき Single『慕情』キャンペーン特設ページに掲載中。なお、応募締切は10月31日まで。  11月22日に、2年振り通算42枚目のフル・オリジナルアルバムとなる『相聞』を発売する中島みゆき。『相聞』とは万葉集でその三大構成の一つ“相聞歌(そうもんか)”=“恋歌”から来ている。このアルバム『相聞』の最後に収録された「慕情」こそが、同アルバムを代表する“恋歌”だという。「慕情」で歌われる「限りない愚かさ」と「限りない慕情」。この二つの感情が、アルバム『相聞』収録曲全10曲を通して色々な視点で表現されている。同アルバムには平原綾香のアルバム『LOVE』のために書き下ろした楽曲「アリア-Air-」のセルフカバーを含まれており、今からその発売が待ち遠しい。  また、同じ11月22日に中島みゆきのサウンドプロデューサーである瀬尾一三の作品集『時代を創った名曲たち ~瀬尾一三作品集 SUPER digest~』がリリースされる。1969年のJ-POPの黎明期から仕事始め、現在に至るまで現役の編曲家、音楽プロデューサーとして日本の音楽シーンを「編曲(アレンジ)」で支えてきた巨匠の2枚組み名曲集。中島みゆきの「糸」「空と君のあいだに」の大ヒット曲を含む全26曲が収録されるとのこと。 ◎中島みゆき Single『慕情』キャンペーンhttp://www.yamahamusic.co.jp/bojosenryu/ ◎リリース情報アルバム『相聞』2017/11/22 RELEASE<CD> YCCW-10315 3,000円(tax out.)http://www.yamahamusic.co.jp/artist/detail.php?product_id=932&artist_id=59
billboardnews 2017/09/29 00:00
曽我部恵一/篠原ともえ/和田唱/安藤裕子/吉澤嘉代子ら“月”にまつわる楽曲コメント到着! 14時間30分のラジオ番組10/4放送 #MoonMusic
曽我部恵一/篠原ともえ/和田唱/安藤裕子/吉澤嘉代子ら“月”にまつわる楽曲コメント到着! 14時間30分のラジオ番組10/4放送 #MoonMusic
曽我部恵一/篠原ともえ/和田唱/安藤裕子/吉澤嘉代子ら“月”にまつわる楽曲コメント到着! 14時間30分のラジオ番組10/4放送 #MoonMusic  ラジオNIKKEIは、2017年10月4日 朝8時~22時30分までの14時間30分にわたる特別番組「月桂冠presents 月見酒の日『MoonMusic1004』」を放送。今回、本番組の放送に先駆けて、番組にコメント出演する、“月”にまつわる楽曲を持つゲストアーティストから、スペシャルコメントが到着した。 <アーティストコメント> ・田島貴男(オリジナル・ラブ):月はあがっていたら見るようにしています。空に浮かんでいるでっかいものが好きなのかもしれない。あと、月という言葉とか映像を自分の楽曲に使うことが多いです。「月に静かの海/田島貴男(オリジナル・ラブ)」 ・やついいちろうさん(エレキコミック):寒くもなく暑くもない秋の夜長っていいですよね。犬の散歩の時に、必ず月を見て写真を撮っちゃったりするんです。サニーデイ・サービスの曽我部さんが僕のやっているイベントの為に作ってくれたテーマ曲が、中秋の名月にぴったりです。「月が今夜笑ってるから、ぼくらそっと東京の空を見上げる/エレ片・曽我部恵一BAND・NONA REEVES・SCOOBIE DO・THE ポッシボー・Negicco」 ・曽我部恵一(サニーデイ・サービス):夜の海の浜辺で月を見たことがあります。水平線に月が上がって白く照らされる風景を見ると、太古から景色が変わらないんじゃないかなと思ってロマンチックな気持ちになる時があるんです。「Pink Moon/Nick Drake」 ・MEGUMI(女優):中秋の名月は美しく、日本って素敵だな、という気持ちにさせてくれます。「月 ~sound jammer せやな~/10-FEET」 ・篠原ともえ:高校生時代に天文部に所属しており、昔から天体観測をよくしてました。星は「眺める」、月は「浴びる」というイメージです。力をもらえるお月さま、そんな月に届けた恋の歌です「++ KiMi Wa Moon ++/篠原ともえ」 ・和田唱(TRICERATOPS):月にまつわる曲は僕らの曲にもあるのですが、パッと思いついたのがSTEVIE WONDERだったんです。1番新しいアルバムに入っている「MoonBlue」という曲がほんとにほんとに良い曲ですてーびーにしか作り出せないメロディラインで、羨ましい。すごく綺麗な曲なんです。 ・安藤裕子:私自身、太陽よりも月だねと例えられることが多いタイプの人間です。なので、月に合いそうな曲となると、自分の曲が結構思い浮かびます。「つき」というお酒のCMで使って頂いた「のうぜんかつら(リプライズ)/安藤裕子」過ぎた夏を思い出している曲で、秋のお月見のそばで聴いて頂けたら。 ・土岐麻子:わくわくするような、月に向かっていくようなポジティブなパワーがある、Beverly Kenneyバージョンの「Destination Moon」が好きです。 ・須藤理彩(女優/MoonMusic1004メインパーソナリティー):最近SNSで、決まってイイねを押すのが富士山。もう一つが「月」の写真です。特に、陽がまだあるにもかかわらず、うっすら見える月が好き。ずーっと見守って居てくれている感じがして。中島みゆきさん「月はそこにいる」を聴きながら月を見ていると、小さな事でくよくよしてちゃダメだと、勇気がわいて来ます。 ・山本舞衣子(フリーアナウンサー/MoonMusic1004アシスタントパーソナリティ):「Blue moon blue / 今井美樹」、「月光 / B'z」「琥珀の月 / Dreams come true」、月を見ながら聞きたい3曲です。秋の風を感じながら月を見上げると、小さな幸せの中にふと憂いや後悔が。前へ前へを求められがちな世の中ですが、たまには月を見て立ち止まってみてもいい。長い人生ですから。 ・RN2 番組ディレクター:RAMJA の「月と遊泳」は、海に映るちょっと色っぽい月が思い浮かぶ曲です。 ・栗林さみ(フリーアナウンサー):ZARDを聴いてお酒を呑むとほろりと涙がでる年齢になりました。昔から人の一生に寄り添ってきた月。その魅力にわたしもじっくり浸りたいです。 ・吉澤嘉代子私の曲でも月をモチーフにした曲があるんです。「月曜日戦争」は、月と戦うOL戦士の宇宙物語というぶっ飛んだ設定。 ・佐々木亮介(a flood of circle):「Honey Moon Song」はお友達である、須藤理彩さんやイマイアキノブさんなど、俺の周りの人達の空気も閉じ込めた楽曲です。 ・武市和希(mol-74)お月見の時に僕が聴きたくなる曲は、小川七生さんの「月灯りふんわり落ちてくる夜」。アニメ「クレヨンしんちゃん」のエンディング曲だったのですが、寒くなってきた時期の月を眺めながら聴くにはぴったりです。 ◎番組情報『月桂冠 presents「月見酒の日MoonMusic1004」』2017年10月4日(水)8:00-22:30 うち 以下2番組は生放送(12:00-14:00)「Click de ONAIR  SPECIAL MoonMusic1004 edition」(17:00-19:00)「ムーンミュージックパレード」番組提供:月桂冠株式会社メディア:・ラジオNIKKEI第2「RN2」(全国) ・ラジコ(パソコン・スマホで聴く/全国)・ラジコタイムフリー 放送後1週間、番組をお聴きいただくことができますhttp://www.gekkeikan.co.jp/moonmusic/
billboardnews 2017/09/27 00:00
浜田省吾カバー作がトップ2制覇、関ジャニ新曲26万枚セールス、中島みゆき新譜情報:今週の邦楽まとめニュース
浜田省吾カバー作がトップ2制覇、関ジャニ新曲26万枚セールス、中島みゆき新譜情報:今週の邦楽まとめニュース
浜田省吾カバー作がトップ2制覇、関ジャニ新曲26万枚セールス、中島みゆき新譜情報:今週の邦楽まとめニュース  浜田省吾がShogo Hamada & The J.S. Inspirations名義でリリースした自身初となる洋楽カバーアルバム『The Moonlight Cats Radio Show Vol. 2』が、Billboard JAPAN週間アルバム・セールス・チャートで首位を獲得した。同時リリースされたVol.1とVol.2だが、テンプテーションズの「My Girl」やビートルズ「This boy」が収録されたVol.2がVol.1に約3千枚の差を付けトップに立った。しかし、ダウンロードが伸び悩み、総合アルバム・チャート“Hot Albums”では2、3位に。話題の最新2作品を抑え総合アルバム首位に立ったのは桑田佳祐の『がらくた』。CDセールス3位、ダウンロード6位、ルックアップ1位と各指標で高い順位を維持し、返り咲きを果たしている。【ビルボード】浜田省吾による初の洋楽カバー2作がワンツーフィニッシュ、桑田佳祐『がらくた』は3週連続トップ3入り【ビルボード】桑田佳祐『がらくた』が総合アルバム首位に返り咲き、浜田省吾の2作品が続く  シングル・チャートでは、関ジャニ∞のニュー・シングル『奇跡の人』が、初週累計売上264,063枚でセールス1位を獲得。ルックアップ1位、Twitter6位のポイントを積み上げ、“JAPAN HOT100”総合首位となった。ロングヒットを続けるDAOKO×米津玄師の「打上花火」は今週も好調で、4週連続でダウンロード1位、ストリーミング1位、動画再生1位をマーク。ルックアップ3位、Twitter11位、ラジオ18位と他指標も高ランクとなり、総合2位を守っている。【ビルボード】関ジャニ「奇跡の人」が264,063枚を売り上げ、「打上花火」を振り切り総合首位獲得【ビルボード】関ジャニ∞『奇跡の人』が264,063枚を売り上げシングル・セールス首位【ビルボード】DAOKO×米津「打上花火」がアニメ・チャート5週目の首位獲得  ここで、人気女性シンガー2名のアルバム新着情報をご紹介。まず、2017年11月22日に2年振り通算42枚目のフル・オリジナル・アルバム『相聞』を発売する中島みゆきが、最新ビジュアルや新譜の情報を盛り込んだ特設ページを公開した。本作には倉本聰ドラマ『やすらぎの郷』の主題歌「慕情」や、平原綾香のアルバム『LOVE』(2016年)のために書き下ろした楽曲「アリア-Air-」のセルフカバーなど、全10曲が収録される。シンガーソングライターのMACOは、11月15日に3枚目となるオリジナル・アルバム『メトロノーム』をリリース。初回盤のDVDには今年7月に自身最大級のコンサートとなったパシフィコ横浜公演のライブ映像が完全収録される。MACOは「たくさんの癒しと幸福を届けますので、11月15日を楽しみに待っていてください」とコメント。来年2018年1月からスタートする全国ツアーの詳細は、今後、MACOオフィシャルサイトで発表される。 中島みゆき、通算42枚目のアルバム『相聞』最新情報公開MACO、ニューアルバム11月発売&2018年全国ツアー開催も決定  back numberの新曲「瞬き」が、佐藤健と土屋太鳳のW主演映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の主題歌に起用され、この楽曲の一部が初公開されている映画の予告映像が公開された。結婚式直前に病に倒れ意識不明となった花嫁と、彼女を8年間待ち続けた新郎の二人に起きた奇跡を描く、信じる力と深い愛に満ち溢れた感動の作品となっている。 back number 新曲「瞬き」が佐藤健×土屋太鳳W主演映画の主題歌に その他今週の注目ニュースベイビーレイズJAPAN初の米国進出、全編英語によるMCで現地ファンを魅了KinKi Kids ピンクヘアーの二人が秀逸な掛け合い! GYAO!新TV-CMの全国オンエア決定ももクロ有安杏果 ソロAL『ココロノオト』ジャケ&購入特典発表SUGIZO 新ALゲストヴォーカルにRYUICHI(LUNA SEA)/ Toshl(X JAPAN)/ TERU(GLAY)ら阪本奨悟 1月にワンマンライブ【KNOT ~ぎゅっと僕らの結び目を~】開催決定
billboardnews 2017/09/19 00:00
酒場の「流し」まだまだ健在 “伝説の流し”の遺した予言
小野ヒデコ 小野ヒデコ
酒場の「流し」まだまだ健在 “伝説の流し”の遺した予言
「昔はね、モテたんだよ」と新太郎さん。旅先で恋に落ちたことも数知れず。今ごろ天国でもモテモテに違いない(写真:本人提供) 「流しは人間の出すエネルギーを売る仕事。パッションが必要なんです」と、パリなかやまさんは語る(写真:本人提供)  何やら聴き慣れぬ音色が近づいてくる。奏者の姿は見えない。正体は、新たな展開をみせているAI(人工知能)。人間と協調して演奏し、わずか数十秒で作曲もするとか。AERA 9月4日号ではAI時代の音楽を見通すアーティストや動きを大特集。  AIやデジタル技術に押され、アナログ演奏は衰退して……いない。酒場の「流し」、クラシック奏者の「出前」など、生演奏市場が活況という。 *  *  * 「小さなギターを肩にかけ/今日も四谷を一人旅/時代遅れの商いと/人は気軽に言うけれど/俺にはこれしか能がない」  ギターを抱えて西へ東へ。旅をしながら、日本中に歌人情を届けた、日本最高齢「流し」の新太郎さんのテーマソングの一節だ。ここ10年ほどは、昭和の面影が残る東京の四谷・荒木町の酒場を中心に練り歩き、客のリクエストに応じ、哀愁たっぷりの演歌を披露した。  黒の着物に身を包み、顔には薄い色のサングラス。一見ちょっと怖そうだが、語り口は優しい。その人気は全国区で、「新太郎さんに会いたい」と遠方からもファンが訪れるほどだった。 ●伝説の流しの「予言」  8月19日、そんな新太郎さんが75歳でこの世を去った。  15歳から流しを始め、今年は60周年の節目だった。旅立つわずか2週間前、入院先の病院で、記者の目をしっかり見ながら語った、予言のような一言が忘れられない。 「流しはまた上がってきますよ、必ず。本物の音楽だからね」  昭和初・中期には全国で数千人はいたといわれ、娯楽が少ない時代に、流しは飲み屋街のスターだった。北島三郎や渥美二郎、竜鉄也らも生んだ。だが、1970年代から始まるカラオケブーム以降、徐々に需要は減り、その数は激減していった。  しかし昨今、追い風が吹いてきた。人の価値観が物質重視の「モノ」から、思い出や体験を求める「コト」へと変化。音楽ビジネスでも、CDの購入額が激減する一方、目の前で音楽を体験できるライブの市場が再び伸びている。  博報堂生活総合研究所の三矢正浩上席研究員によると、さらにここ10年は「コト」が当たり前になって飽和し、より特別で再現性のない「トキ」に重きが置かれる傾向があるという。新太郎さんの予告通り、目の前で自分だけのために演奏してくれて一緒に歌える流しが、再び盛り上がりを見せているのには、そんな背景もある。  新太郎さんに話を戻そう。かつて新太郎さんは、北海道から九州まで酒場を渡り歩き、腕を磨いた。全盛期はその日ごとに木札でペアを決め、2人組でお客さんを回ることも多かった。一緒に回る先輩のレパートリーを覚えていないと怒鳴られ、殴られることも。人の技を盗んで覚えた曲は3千曲にも上る。  今年7月までは、午後7時から11時まで、荒木町のなじみの居酒屋を、弟子のちえさんと共に歩いた。新太郎さんのギターに、ちえさんが三味線で合わせる。カラオケが流行りだしてからは、客の歌の伴奏をすることも増えた。最近の客に変化はあったか、と聞くと、 「飲む人のやり方は、あんまり変わらないね。でも、昔はきっぷのいいお客が多かったから、ポンッと10万円をもらえることもあったよ」  5年前から弟子になったちえさんは、新太郎さんを「気遣いの人」と評する。例えば、店内には話をしたい客もいるため、客の邪魔にならないよう、声のボリュームも気にした。まだ元気なうちは、お客さんを出入り口まで見送ることも欠かさなかった。また、店や街角でなじみの客に会っても、めったやたらに自分から声をかけない。相手がどんな立場の人と一緒にいるか分からないからだ。 ●思い出の曲に客が涙  新太郎さんに流しの魅力は、と聞くと、 「会う人だね」  とひとこと。ちえさんも、 「歌は一つの手段でしかない。お客さんに出会い、宴会を盛り上げることで、喜んでもらえることがうれしいんです」  新太郎さんの燃やし続けた流しの炎は、少しずつ広がりを見せている。最近は新世代の流しも増え始めた。  東京・恵比寿横丁。おしゃれな店も多く、若者が集うこの町で愛されている流しがいる。2008年にプロのミュージシャンから流しに転向した、パリなかやまさん(41)だ。スーツ姿にサスペンダー、笑うと見える八重歯が人懐っこさを感じさせる。恵比寿横丁界隈を歩けば、老若男女から声を掛けられる街の人気者だ。  アーティスト時代は、印税も含めると、最高月収は100万円を超えることもあったというが、流しとなった現在は月収20万~50万円とムラがある。安定した仕事を捨て、なぜ流しに転向したのか。 「アーティストは過去の栄光に縛られて仕事をしないといけない。でも、流しはトーク力やレパートリーを積み重ねることで、仕事人として『今が一番いい時期』でいられる」(なかやまさん)  きっかけは、先輩ミュージシャンに誘われて、東京・亀戸横丁で演奏したこと。最初は景気が下向いていたこともありなかなか稼げなかったが、常に目の前の客が相手で、ごまかしのきかない流しの魅力に徐々にハマっていった。  出会いの中で、さまざまなドラマも生まれる。とある酒場で、20代半ばの女性がオーダーした曲は山下達郎の「RIDE ON TIME」。「年齢の割には渋い曲が好きなんだね」と軽快に歌いだすと、歌の途中で女性の目から大粒の涙がポロポロとこぼれだした。前年に亡くなった父の思い出の曲だったというのだ。一曲に対する人の思いの深さを、改めて知った。  中には音楽業界で売れるまでの下積みとして流しをする人もいるが、なかやまさんは、メジャー市場での活動と流しは、まったく別モノだと断言する。 「流しはサービス業だと思う。アーティストとは、求められるものが違うんですね。そこに悩みやプライドの葛藤はないです」 ●一緒に歌える曲が人気  今は午後8時ごろから居酒屋を回る。客をじっと観察し、声をかけるよりもこちらに興味を示してくれるタイミングを待つ。  よくオーダーされるのは、中島みゆきの「糸」。カラオケの十八番になりそうな、一緒に歌える曲のオーダーが多い。かつては年配のお客さんが多かったが、横丁の客層は変わり、今やほとんどが年下になった。  流しは恵比寿以外でも増えている。なかやまさんは、流しを集めた「平成流し組合」を結成。現在13人が所属し、居酒屋や屋形船などのイベントに流しを派遣しているが、「組合員」の半数は、流しだけで生活ができているという。(編集部・市岡ひかり、小野ヒデコ)
AERA 2017/09/01 16:00
Aimer、新たな物語を紡ぎ始めた【Live in 武道館】を振り返る
Aimer、新たな物語を紡ぎ始めた【Live in 武道館】を振り返る
Aimer、新たな物語を紡ぎ始めた【Live in 武道館】を振り返る  2017年8月29日、Aimerによる自身初の日本武道館単独公演【Aimer Live in 武道館 “blanc et noir”】が開催された。2011年にデビュー・シングル『六等星の夜 / 悲しみはオーロラに / TWINKLE TWINKLE LITTLE STAR』をリリースして彗星の如くシーンに舞い降りたAimerは、謎多きシンガーだった。写真やメディアで顔を出さず、パーソナルなプロフィールもほとんどが非公表。しかしその歌声の魅力はプリミティブであるが故に、彼女のファン層は様々で、武道館に集結した13,000人の観客は若者から高齢者、家族連れまでが入り混じっていた。Aimer【Live in 武道館】写真(全4枚)  5月にベスト・アルバムを2枚同時リリースし、その2枚のアルバム・タイトルを冠した本公演は、デビューからの約6年間を総括するという意味合いも当然ありつつ、一度自身のキャリアをリセットしてまっさらな白紙から新たに物語を紡ぎ始めるという、未来開拓的な決意や覚悟が感じられるものでもあった。一口に「初の武道館ワンマンを大成功に収めた」では到底言い尽くせないほどに意義深い、メモリアルな一夜だったといえる。  定刻をやや過ぎた頃、暗転、アリーナ中央のステージにバンド・マスター野間康介を筆頭にサポート・メンバーが登壇。やや間を置いて姿を現したAimerは、ピンスポットに照らし出されると、オープナー「TWINKLE TWINKEL LITTLE STAR」をピアノの伴奏で歌い上げる。続いて披露したのは、ベスト盤には未収録の『ninelie EP』カップリング曲「スピカ」だ。“blanc et noir”というタイトル通り、ベスト・アルバム『blanc』(白)と『noir』(黒)の2面性が本公演の基本コンセプトとなっていて、本編前半に『blanc』収録曲、後半に『noir』収録曲(+1曲の新曲)という2部構成となっていたのだが、この「スピカ」だけはその枠組みから唯一外れたものだったように思う。  まず驚いたのは、この「スピカ」が始まると同時に会場内のほぼ全ての客電が点灯したこと。続いて、Aimerを囲むように陣取ったバンド・メンバーの床が回転し始め、それについていくようにAimerも360度見渡しながら歌を届けていく。前述した通り、デビュー以降のAimerのスタンスとしては、メディアではもちろんライブのステージでも自身の姿を表出しないというもので、そんな神秘性が彼女の魅力の1つでもあった。そういった背景もあって、冒頭のこの演出は驚きだったし、それと同時に感じたのは、これまで我々リスナーとAimerの間を隔てていた霞が完全に晴れたような、歌い手と聴き手の関係性の変化だ。神秘のベールを脱ぎ捨て、自分自身をさらけ出したうえで歌を届けていく、そんな決意表明とも思える演出に、まさに冒頭で述べた彼女の覚悟が感じられたのだ。“六等星”の夜から始まった物語が、やがて朝を迎え、白昼の中でも輝きを放つスピカ=“一等星”の物語へ。思わずそんな風に彼女の6年間を振り返らずにはいられない幕開けに、胸を熱くしたファンは少なくなかったはず。  前半の『blanc』パートは、「あなたに出会わなければ」や「星屑ビーナス」、「Re:pray」など、センチメンタリズムの中にぬくもりを見出すバラード・セクションで、バンドの演奏も間や余裕をしっかりとりながら、丁寧に呼吸を合わせていくもの。ライブ・ビューイングが行われている香港、台湾、韓国に向け、中国語と韓国語で語り掛けるMCの一幕と併せて、とても親密度の高いハートフルな前半戦だった。  数分の転換時間を挟み、『noir』パートは「us」でスタート。Aimerは衣装を前半の白いドレスから黒いドレスへ召し替えていた。そして彼女の周りを光球が舞うという幻想的な演出も相まって、会場は完全に“黒”の世界観に一変。「holLow wORlD」「LAST STARDUST」「Brave Shine」、そして初披露の新曲「花の唄」と、『Fate』シリーズに所縁のある楽曲が続いた後は、『機動戦士ガンダムUC』主題歌であり、Aimerが激情ともいうべき“動”の感情を表現するきっかけとなった楽曲「RE:I AM」へ。このセクションで唯一の新曲となった「花の唄」は、劇場版『Fate/stay night [Heaven's Feel]』の主題歌で、Kalafinaの生みの親としても知られる梶浦由記がプロデュースを手掛けたもの。スリリングなピアノの旋律と刃物のように鋭く凛とした歌声の調和は、息をするのも躊躇われるほどの緊張感で会場を包みつつ、一方で『blanc』パートに披露されるにふさわしいダイナミズムもまた含んでいた。  アンコールに応えたAimerは、「武道館の皆さん全員が立ってる姿を見てみたい」と観客を煽り、横揺れのグルーヴで躍らせる「AM02:00」を投下。コンセプチュアルな本編から、今度は会場の一体感を重視したモードへ。続く初お披露目の新曲「ONE」もその流れを継承していて、BPM130ほどのAimer史上最速ビートをカラフルなシンセ・レイヤーが彩るこの曲は、白と黒のコントラストを身上とするAimerの楽曲としては新機軸ともいえる、とにかくポジティブなサウンド・メイクが印象的。虹色のライティング、そしてピョンピョンと飛び跳ねながら高い位置でハンズ・クラップする観客のリアクションも新鮮だった。そんな新曲の光に引き上げられ、とても希望的に鳴らされた印象の強い「六等星の夜」が万感のフィナーレを飾った本公演。「今日は本当にありがとうございました」と深くお辞儀するAimer、立ち上がって賞賛と感謝の拍手を贈る観客、その美しい光景が、初の日本武道館単独公演の意義深さを何よりも饒舌に物語っていた。 Text by Takuto UedaPhoto by Taku Fujii ◎公演情報【Aimer Live in 武道館 “blanc et noir”】日程:2017年8月29日(火)会場:日本武道館 <セットリスト>01. TWINKLE TWINKEL LITTLE STAR02. スピカ03. あなたに出会わなければ04. 星屑ビーナス05. Re:pray06. カタオモイ07. March of Time08. 蝶々結び09. us10. holLow wORlD11. LAST STARDUST12. Brave Shine13. 花の唄14. RE:I AM15. zero16. Stars in the rain-En-17. AM02:0018. ONE19. 六等星の夜 ◎リリース情報New Single『ONE / 花の唄 / 六等星の夜 Magic Blue ver.』2017/10/11 RELEASE<期間生産限定盤>SECL-2212 / 1,500円(tax out)※「Fate/stay night [Heaven's Feel]」描きおろしイラストSPパッケージ※2018年3月末日までの期間生産限定<初回生産限定盤(CD+DVD)>SECL-2209 / 1,500円(tax out)※DVD:「zero」「歌鳥風月」MUSIC VIDEO収録<通常盤>SECL-2211 / 1,250円(tax out)<完全生産限定盤(ファンクラブ限定盤)>SEC8-16 / 1,250円(tax out)※Aimerファンクラブ限定CDジャケット&ブックレット <トラックリスト>1. ONE2. 花の唄3. 六等星の夜 Magic Blue ver.4. 糸(※中島みゆきカバー) ◎ツアー情報【Aimer LIVE TOUR 17/18 “hiver”】2017/11/16 (木) 埼玉・和光市民文化センター サンアゼリア2017/11/23 (木祝) 北海道・札幌わくわくホリデーホール2017/11/26 (日) 静岡・アクトシティ浜松 大ホール2017/12/02 (土) 新潟・新潟県民会館2017/12/08 (金) 岡山・岡山市民会館2017/12/10 (日) 兵庫・神戸国際会館 こくさいホール2017/12/16 (土) 宮城・東京エレクトロンホール宮城2017/12/17 (日) 群馬・群馬ベイシア文化ホール 大ホール2017/12/24 (日) 愛知・名古屋国際会議場センチュリーホール2018/01/14 (日) 長野・レザンホール(塩尻市文化会館)2018/01/20 (土) 広島・広島上野学園ホール2018/01/21 (日) 京都・ロームシアター京都 メインホール2018/01/23 (火) 大阪・フェスティバルホール2018/01/27 (土) 福岡・福岡サンパレスホテル&ホール2018/02/21 (水) 東京・NHKホール
billboardnews 2017/09/01 00:00
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