地球のふしぎを歩こう

話題の新刊

2016/04/07 11:17

 テレビ番組の取材を通じて、地球のふしぎを体験してきた旅人の初めての紀行エッセイ。その場所の名前を聞いたり、写真で見たりしたことはあっても、実際に行くのが難しい「絶景・秘境」の旅20編がまとめられている。
 子どもの頃の「雲に乗りたい」「空を歩きたい」という願いをかなえるため、オーストラリアでは、巨大なロール状の雲の帯「モーニンググローリー」の上をモーターグライダーで飛ぶ。塩の大地に雨がたまり、水面が鏡のような状態になるボリビアの「ウユニ塩湖」では、水面に立ち、空を歩くような気分で青と白の世界を体感する。さらに南極では砕氷船の上で年越しを体験し、元日に南極大陸に初上陸。興奮のあまり、つまずいて転んでしまう。
 夢がかなった喜びと、想像を超える絶景に「私もこの惑星の一部なんだ」と著者は感動する。
「自分たちの住んでいる地球はこんなにも素敵なんだ」(「おわりに」から)。世界各地で様々な人に出会い、触れ合うなかで成長していく著者の言葉に引き込まれる。元気をもらえる一冊である。

週刊朝日 2016年4月15日号

地球のふしぎを歩こう

宮地眞理子著

amazon
地球のふしぎを歩こう

あわせて読みたい

  • 世界の絶景「天空の鏡」が見られなくなる? 問題解決のために私たちにできることとは

    世界の絶景「天空の鏡」が見られなくなる? 問題解決のために私たちにできることとは

    dot.

    6/15

    世界中の絶景を撮る自然写真家・高砂淳二が触れた“青い地球”

    世界中の絶景を撮る自然写真家・高砂淳二が触れた“青い地球”

    週刊朝日

    8/18

  • 「人口を減らそう」という主張はなぜメジャーにならないのか?

    「人口を減らそう」という主張はなぜメジャーにならないのか?

    週刊朝日

    2/4

    昭和基地開設から60年! 日本初「南極観測」実現までの道筋

    昭和基地開設から60年! 日本初「南極観測」実現までの道筋

    週刊朝日

    1/30

  • 1月29日は「南極の日」。南極では風邪にはかからないその理由

    1月29日は「南極の日」。南極では風邪にはかからないその理由

    tenki.jp

    1/28

この人と一緒に考える

コラムをすべて見る

コメント

カテゴリから探す