「国民性は小学校の教室から作られている」5カ国の小学校を渡り歩いた女性が語る日本の可能性とは?

2018/11/16 08:05

■アメリカは自由で何でもあり! でも、大変だった

「教室はフランスと同じく円状で向かい合わせになるスタイルでしたが、その中にふかふかのソファが置いてあった。まるでリビングのようでした。算数などのプリントに書き込む時は机を使いますが、社会や英語はソファに座って読み聞かせのような授業です。ソファスタイルはいいですよ。リラックスできるし、勉強感がないので、みんな引き寄せられていく。先生とのコミュニケーションも取りやすいです。リラックスゾーンと集中ゾーンといった感じでメリハリもあって良かったです。『どこで何をやるか、どうすれば人は動くのか』と、先生のファシリテーション能力も問われていたかもしれません」

「アメリカのがっこう」の教室 (c)Jun Ichihara
「アメリカのがっこう」の教室 (c)Jun Ichihara

 ナージャさん曰く、アメリカは「すごく自由で、何でもあり」の国。ガムを噛んでもいいし、給食を残してもいい。しかし、その分ちゃんと主張もしなければならなかった。

「フランスとは少し違い、自発的に話さなければいけませんでした。お題があっても、先生はわざわざ『どう思う?』と話を振ってはくれません。私は主張するのが苦手だったので、すごく怒られたし、苦労しました」

 そして、小学6年生になり、再び東京へと引っ越した。ナージャさんはこれまで5カ国の教室を見てきたが、日本の教室は机の配置など、ロシアの教室と少し似ているという。さらに、こんなことも。

「ロシアのがっこう」の教室 (c)Jun Ichihara
「ロシアのがっこう」の教室 (c)Jun Ichihara

「日本もロシアも規則やルールがしっかりしていますよね。『これはこういうものである』と決めれば、そこから頑としているように思います。それに、政治や宗教の話がタブーのようになっている点もロシアと似ているかもしれません。フランスは違う宗教を持った人がたくさんいるから、理解しあう必要がある。でも、日本とロシアはその必要がなかったのかもしれません」

■結局、一番「面白い」教室は?

 5カ国の小学校を経験したナージャさんだが、もちろん、その国の全ての教室がまるっとこの通りだというわけではない。時代や州が変われば変化することもある。事実、ナージャさんが通っていたアメリカの小学校は、現在、イギリス式「グループワーク」になっているという。

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一番面白い教室はコレだ!

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