■お得な「リファービッシュ品」にも注目を

 なお、端末の中古引き取りが加速しているのは、端末のリユース・リサイクルが拡大しているからでもある。

 現在は大規模な中古スマホ流通網が確立し、中古販売店や携帯電話事業者、スマートフォンメーカーから調達された製品が、世界各国に流通している。また、一部の中古スマホについては、メーカー側や流通側でパーツなどを入れ替え、新品同様に整備された「リファービッシュ品」「整備済製品」という形で販売されるようにもなっている。

 リファービッシュ品は最新モデルではないが、どれも十分に高性能で実用性も高い。価格は新品に比べ1割から2割程度安いくらいで、残価設定に比べれば値段は高くなる。もちろん、「2年後にスマホを戻す」必要はない。スマホを手放すのが気になる場合、リファービッシュ品で少し安価にスマホを手に入れる、というパターンも考慮に入れてみよう。

●西田宗千佳(にしだ・むねちか)

ITジャーナリスト。1971年、福井県生まれ。IT、通信産業、電機会社などの分野を中心に、新聞、雑誌、ネットメディアなどに執筆活動をしている。著書に『世界で勝てるデジタル家電』、『デジタルトランスフォーメーションで何が起きるのか 「スマホネイティブ」以後のテック戦略』、『メタバース×ビジネス革命 物質と時間から解放された世界での生存戦略』など。