「3年前から各校のPTA単位での入会制度をスタートし、初年度は会費を実質無料にしてきたんです。それでも会員校は思うように増えなかった」

 これではいつまでたってもすべての公立小学校PTAに分け隔てなくサービスを提供することはできない。

「であれば、いっそのこと会員制度自体を廃止してしまおう、という結論にいたりました」

 今回の都小Pの退会について、日Pは「脱退してしまうと、受け取る情報が減ってしまいます。子どもたちのことを考えても非常に残念」とコメントしたと報じられている。

 佐瀬副会長は、こう言う。

「(日Pなどの)全国組織とのつながりも大事かもしれません。けれど今、都小Pは組織の変革期であり、都内のPTAと向き合っていくことが最優先だと思っています。そこに注力するための退会なんです」

(AERA dot.編集部・米倉昭仁)