巨人・坂本勇人
巨人・坂本勇人

 巨人坂本勇人はこのまま終わってしまうのか……。

【写真】2022年は期待外れだった巨人の選手がこちら

 オープン戦での不調がシーズンに入っても続き、これまで4試合に出場して16打席連続無安打。5日のDeNA戦では今季初のスタメン落ちとなり、早くも限界説やトレード論も目に付くようになってきている。しかし右打者では史上最年少で2000安打を達成した天才打者だけに、ここから巻き返すという見方も多い。

 もちろん、坂本を取り巻く環境は厳しい。近年は持病の腰痛などに悩まされ、年間を通して試合出場ができない状況が続いている。また昨年は女性問題が報道されるなど、グラウンド内外で逆風が吹き荒れている。

「(今年で)35歳という年齢を考えたら、肉体的な衰えが出始めるのは仕方ない。グラウンド外での問題も褒められたものではない。しかし野球センスの塊のような男が、このまま消えるはずがない」(巨人OB)

 侍ジャパンが世界一となり日本中が沸き返ったワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の裏で坂本は奮闘していた。主将の座を岡本和真に譲り、年明けには日本代表の辞退を表明。全ては巨人で結果を残すことに専念するためだった。

「昨秋キャンプにも志願して参加し、今春もキャンプから精力的に練習メニューに取り組んでいた。朝は苦手らしいが、アーリーワークにも早くから現れてバットを振り続けた。守備、走塁練習も手を抜かずに全力で取り組むなど、勝負をかけていることを感じさせた」(巨人担当記者)

 だが、キャンプで追い込み過ぎた疲労が出始めたのか、皮肉にもオープン戦の結果は最悪だった。14試合に出場して36打数4安打(打率.111)と不安を抱えたままシーズンを迎えることに。加えて、遊撃手の定位置を争うドラフト4位ルーキー・門脇誠が、攻守に存在感を見せたことで“レギュラーはく奪”の声も上がったが……。

「オープン戦は結果、内容ともに良くなかったが、調整時期の14試合程度で判断するのは早計過ぎる。グラウンド内外の様々なことが重なり注目度が高いので騒がれる。経験、実績はずば抜けたものがあるので、これからシーズンではやってくれるはず」(巨人関係者)

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打撃はまだまだ期待できる?