「岡田監督は抑えとして湯浅を起用すると見られている。しかしプロで結果を出したのは昨年が初めてで、2年目のジンクスも心配。WBCでの肉体、精神面、両方の疲労も考慮しなければならない。開幕直後はケラー、ビーズリー中心、5月くらいから湯浅と考えても良いだろう」(在京球団編成担当者)

「ブルペンでは浜地真澄もさらなる飛躍、重要なポジション奪取を狙っているはず。同年代の湯浅の高評価に対しては、ライバル心を抱いているのも間違いない。取材のたびに湯浅の名前が出てくるのを見ても切磋琢磨できる良い関係」(阪神担当記者)

 これまで挙げた投手以外にもブルペンには浜地もいる。昨年はキャリアハイ、そしてチームで4番目に多い52試合に登板し、1勝3敗21ホールド、防御率1.14の好成績をマーク。シーズン途中からは7回のマウンドを任されるなど、重要な役割を担った。

「他にも平田勝男ヘッドコーチが褒めちぎっている高卒2年目の森木大智がいる。一昨年、ウエスタン・リーグで活躍した村上頌樹をブルペン待機させても面白い」(阪神担当記者)

 昨シーズン結果を残した選手以外にも、若手で「勝利の方程式」に入ってくるかもしれない投手も控える。

「最後は岡田監督の決断となる。適材適所の見極めや柔軟性に富んだ采配ができる監督。若手投手が育てば1度だけの優勝で終わらず、黄金時代到来も期待できる。まずは今季、何とか頑張って優勝して欲しい」(阪神OB)

「JFK」に負けない強固な救援陣を作れるかどうかで「アレ」の行方は違ってくる。岡田新監督が前回チームを指揮していた2005年以来のセ・リーグ優勝、そして1985年以来の日本一を達成するためにも、リリーフ投手陣のマネジメントは今季の大きな見どころの一つ。誰をどう起用するか、今から非常に楽しみでもある。