所ジョージ
所ジョージ

 所ジョージ(67)がメインMCを務める教養バラエティー番組「所JAPAN」(フジテレビ系)が3月いっぱいで終了する。昨年12月にスポーツ紙が一斉に報じたが、一部報道によると放送枠の移動で視聴率が伸びず、後継は若年層をターゲットにした番組になるという。

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 一部メディアでは、これをキッカケに所の番組が続々と終了するかもしれないとの臆測も出た。所は現在、9本のレギュラーを抱え、長年第一線で活躍し続ける大御所タレントだ。力が抜けたユルい芸風で好感度は高いイメージがあるが、SNS上の声を見ると「番組中のコメントがやたら知ったか上から目線で不愉快になる」「何故売れてるのか人気があるのかさっぱり分からない」など、辛辣な声も散見される。本当に、徐々にテレビからフェードアウトしてしまうのだろうか。

「『所JAPAN』の後継番組が若年層向けになることを鑑みると、若者には人気がないのでしょう。確かに、最近は価値観のズレを感じる発言もあります。2019年放送の『ホンマでっか!? TV』では、明石家さんまに『彼氏とか見つけて、早く孫を出せって!』と、さんまの娘・IMALUに結婚、出産させるよう勧めていました。さらに『だって、親孝行とかおじいちゃん孝行なんだよ、それは』と、まるで子どもをつくることが親孝行であるような発言。これにネット上では『所さんでもこんなこと言うんだ』と、嘆く声もありました。また自身のレギュラー番組『世界まる見え!テレビ特捜部』でも、ビデオ会議でAIが自動でメークする機能の紹介の際、『(AIを使わず、自分で)化粧しなさいよ』と発言し、女性視聴者から批判の声があがったことも。今のご時世に合わない、昭和っぽい価値観に引いてしまう視聴者もいると思います」(テレビ情報誌の編集者)

 所には「やりたいことをやっている自由人」という印象が強く、好感を持っている人も多いと思うが、若い視聴者とは感覚が合わないところもあるのだろう。また昨年4月、「所JAPAN」で番組スタッフが作ったVTRに激怒し、苦言を呈したと「フラッシュ」(光文社)が報じたことも。大御所だけに出演料もトップクラスだが、テレビ局への負担という問題もあるのかもしれない。

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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