レンジャーズでプレーする元巨人のアドリス・ガルシア(ロイター/アフロ)
レンジャーズでプレーする元巨人のアドリス・ガルシア(ロイター/アフロ)

 近年は日本のプロ野球で活躍した助っ人たちがメジャーリーグに復帰するケースが増えてきている。

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 今オフもヤクルトで4年間プレーし、通算80セーブ59ホールドをマークしたマクガフがメジャー復帰を果たした。シーズン終了後の12月15日にダイヤモンドバックスと2年総額625万ドル(約8億2000万円)で契約。来日時は5500万円(以下、NPBでの年俸は推定)だった年俸が昨季は1億2430万円にまで上がり、さらに今季からは年俸に換算すると312万5000ドル(約4億1000万円)へ跳ね上がる。

 メジャーでは世界最高峰の舞台でプレーできるというメリットもあるが、給料の面でも大きな恩恵を受けることも、近年に日本で活躍した助っ人がメジャーに続々と復帰する理由の一つだろう。

 そして、今オフは年俸の高騰がさらに進んだ感もあり、メジャーに復帰して結果を残した元助っ人たちが、さらなる巨額契約を手にしているのが目立つ。最も大きな契約となったのが元阪神のスアレスだ。

 スアレスは2016年に日本でのキャリアをソフトバンクでスタートさせ、その時の年俸は5000万円。ソフトバンクでは3年間在籍して1年目を除いては目立った結果は残せなかったが、2019年オフの阪神移籍が転機となった。移籍1年目からクローザーを務め、翌年の2021年には62試合に登板して防御率1.16、42セーブをマークして2年連続のセーブ王に輝いた。

 すると、そのシーズンのオフにメジャーリーグのパドレスと契約。阪神での2年目は既に高年俸(2億5750万円)となっていたが、そこからさらに上昇して年俸500万ドル(約6億8000万円)に。そして初めてメジャーでプレーした昨季は、45試合の登板で5勝1敗、1セーブ11ホールド、防御率2.27、奪三振率11.52という好成績をマーク。オフに前年に結んだ2年契約をオプトアウト(契約破棄の条項)し、5年総額4600万ドル(約60億5000万円)の再契約を勝ち取った。

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