まだ、オンエアになっていない放送回の昭和の映像では(詳しくは話せないんですが)ある野球部を取材していて、僕らが子ども頃くらいの映像だから監督も当然スパルタで……。スタジオにいる僕らに対して、「これってアリ、ナシ?」となるんですが「ナシに決まってんだろ!」という感じ。

 モラルがハチャメチャ、コンプラが厳しい時代では考えられないことがいっぱいあって、それを見るのが面白いという番組なんです。

 全国放送でも、いまではありえない昭和の映像を扱ったバラエティ番組が話題になったけど、そういう昭和ネタが流行っているのは、視聴率として、狙いたい世代があるからだとは思う。Z世代からすれば、全く知らない世界として楽しく見られるのかなとも思った。また、RKBの「まじもん!」の企画に参加して、地方にもこうした映像がたくさんあるなと改めて思った。

 昭和を振り返ると、面白いのに加えて、「いつからこれってナシになったんだろう?」と考えてしまう。例えば、小学校で給食を残さず食べないと居残りさせられるとか、男子は丸刈り・女子は前髪オンザ眉毛とか。昔の「常識」とされていたことが、いったいいつから変わったんだろうと。

 これまた今回収録してきたので、ここでは詳しく紹介できないですが、「福岡の食レポ」はいつから始まったかを昭和の映像から調べたんですよ。過去の映像をさかのぼっていったら、初めての局のアナウンサーの食レポは……まさかの展開でした!

 RKBの「まじもん!」は企画が面白くて出演させていただいていますが、福岡の番組で福岡県民が楽しむためのもので、これって、全国各地の地方、地方で展開できるなと思った。全国に地元のテレビ局がある限り、独自の地方の映像はたくさんあるわけだから。

 大阪で言えば、僕も出演させてもらっている「探偵!ナイトスクープ」は、大阪の人が知恵を絞ったバラエティ番組で、全国にファンがいる人気番組になりました。

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ラーメン屋の火事を知らなかったことに企画のヒントが