今オフには国内FA権を取得していた西川龍馬、野間峻祥の2人が揃って残留を発表した。新井監督から直々の連絡があり、必要な戦力であることを伝えられたことが理由だったと語る。監督になっても現役時代同様、“人間力”を生かしてチームに貢献する形となった。

「球界のイジられキャラの元祖。先輩、後輩を問わずイジられても笑顔で返して周囲を明るくする。現役時代を知らない若手選手も話しやすい監督のはず。新井監督自身も気遣いに長けている人なので、チーム内の雰囲気は確実に良くなる。1年目から良い戦いを期待したい」(広島担当記者)

「心配なのは気を使いすぎる部分があること。解説者時代も選手を悪く言ったことはなかった。今後は状況に応じて厳しく指導する必要がある時も出てくるはず。選手とともに新井監督自身も成長して欲しい」(広島関係者)

 指導者、そして指揮官としての経験は皆無のため未知数の部分がある。しかしそれを補う人間性の高さと向上心、献身性がある。

「選手には目の前の試合で頑張ってくれと言うが、(自分自身は)中期的、長期的なことを考えて指揮をしていきたい」(新井監督/10月12日の就任記者会見にて)

 就任会見では長めのスパンでのチーム強化を示唆していた。しかしひょっとすると1年目から大仕事を成し遂げてくれるかもしれない。監督版「新井劇場」がいよいよ幕を開ける。