小室さんが米ニューヨーク州の司法試験に合格した。
米ニューヨーク州司法試験委員会(The New York State Board of Law Examiners)のホームページに公表された合格者の一覧に、「KOMURO,KEI」の名前があった。
小室さんが日本でパラリーガルとして勤務していた弁護士事務所の奧野善彦所長は、NHKの取材に対し、21日の午後に小室さんから合格の連絡があったことを明らかにした。
小室さんは留学などを支援した奥野氏に、こうあいさつをした。
「今回は合格しました。弁護士の仲間入りができました。本当に先生のおかげです。今後はますます弁護士として研鑽を積んでいきたい。本当にうれしいです。ありがとうございます」
同委員会によれば、小室さんが受験した今年7月の試験は9609人が受験。合格率は66%。小室さんのような再受験での合格率は23%であった。
試験に合格したのちは、登録申請書類を提出してから面接(インタビュー)を経て弁護士の新規登録者が会場に集まり、宣誓式となる。正式に弁護士の肩書がつくのは、半年ほど先になる見込みだ。
笑顔のスーツ姿写真に
3度目の受験となった今回、発表を待つまでもなく手ごたえはあったようだ。
現地で小室さんを知る人物は、彼の様子をこう話していた。
「試験の結果に自信を持っていました。合格するのでは」
そして発表の数日前に、小室さんが勤務するニューヨーク市内の中堅法律事務所のホームページが更新された。スタッフの欄には、
「Kei Komuro Law Clerk」(法務助手)と名前と肩書が掲載されている。これまでラフなシャツ姿であったのが、パリッとしたスーツに笑顔で写っている。
ニューヨーク市内で活躍する日本人弁護士の一人は、
「2回試験に落ちて事務所をクビにならなかったのは、米国では非常に珍しいケースです。小室さんが在籍することに価値があると考えての判断でしょう。ともかく、あきらめずに挑戦したのはすばらしいですね」