「昔から結婚を機に会社員を辞めてフリーとして活動する女子アナは多いですからね。弘中アナは局を代表する人気アナということで、独身時代からフリー転身が取り沙汰されていましたし、いわゆる“玉のこし婚”を果たしたことで、よりフリーになりやすい環境が整ったのは間違いないでしょう」(前出の放送作家)

 結婚後にフリーになる場合、「家事や育児を優先しつつ、会社員時代よりもより自由度の高い環境で仕事を継続する」、もしくは「仕事の窓口だけは確保しつつも、基本的には家庭に入りアスリートの夫のサポートを最優先する」という2つのケースが多いが、いずれもパートナーの経済力があることが前提だろう。

「人気アスリートの妻となった女子アナの中には、夫に全盛期ほどの活躍が見られなくなったり、現役を引退したりしたタイミングで、アナウンス業やタレント業の仕事を増やすパターンも多い。たとえ経済的に満たされていたとしても、子育てが一段落するタイミングで露出を増やす女子アナも多いですね」(同)

 もっとも、近年ではマネックスグループCEOの松本大氏と入籍後も局に残ったテレビ東京の大江麻理子アナなど、結婚後も局アナを続けるケースはある。民放テレビ局の局員こうは語る。

「結婚当時、夫の松本さんは資産85億円とも言われ、経済的な面だけをみれば大江さんが局アナを続ける必要はないわけですが、本人が仕事にやりがいを感じているんでしょうし、パートナーの松本さんもその意思を尊重しているのだと思います」

 さらに、かつては過酷なことで知られたテレビ局の労働環境に変化があったことも大きい。

「19年2月に大手商社に勤務する一般男性と結婚し、現在は産休中のNHKの和久田麻由子アナや、昨年9月に俳優の小澤征悦と結婚した桑子真帆アナも、結婚後も局アナを続けています。NHKに関しては、過去には青山祐子アナが局の育児休業制度を利用して約7年間休職(※後に退局)したことでも話題になったように、福利厚生がかなりしっかりしています。NHKほどではないにしろ、民放も昔に比べると女性が結婚、出産後も働きやすい環境作りを意識している印象です」 (同)

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「局に残る方がメリットが大きい」