第23節を終えた時点で、清水は勝点21(4勝9分10敗)の最下位18位、磐田は勝点22(5勝7分11敗)の16位ではあるが、11位の京都までの下位8チームが勝点差5の中にひしめき合っており、J1残留争いはここからが本番であり、正念場になってくるだろう。同じ静岡の中で睨み合い、ライバル同士の清水と磐田だが、Jリーグが開幕してからの30年の歴史の中では必ずどちらか一方はJ1で戦っており、過去に静岡のチームがJ1に不在だったシーズンはこれまで1度もない。その歴史が潰えてしまうのか。それとも継続するのか。オレンジとサックスブルー。残り11試合、「サッカー王国」の名にかけて、彼らは躍動し、意地を見せなければならない。(文・三和直樹)