放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、コロナ後遺症の今後について。
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結局、コロナ感染者が爆発的に増えてしまっている。今回は、コロナ感染者が増えても、行動制限などをしていない。
僕は都内で居酒屋を経営している。大きなお店ではないが、一日、8万円売り上げられるかが黒字と赤字の境界線になる。
今回、営業の制限はかかってないので、深夜3時まで営業しているのだが、この2週間、当然ながらキャンセルが相次いでいる。ついに数日前の売り上げは1万円台だった。かなりの赤字になる。
制限をかけなくてもさすがにここまで増えてくると、外に出る人は当たり前のように減る。閉まっている店も増えている気がする。
結局、制限をせずとも、コロナ感染者が増えてしまうと、大打撃をくらうという現実。
無症状の人ばかりだったらいいのだろうが、確かに、重症化は減っていても、周りでかかった人は高熱が出ている人が多い。咳が止まらない人も多くいる。
結局、そんな目にあいたくないわけで、コロナにかかってもいいや!と行動するのは、怖い。
ゴールが見えそうで見えない日本でのコロナ。
そんななか、実は僕は人にあまり言ってないことがある。僕は4月にコロナにかかり入院した。
10日ほど入院し、入院途中から味覚異常が出た。
まず、味覚過敏。普通の豚丼がとてつもなく塩辛く感じたりして、塩味のものがしょっぱすぎて、辛すぎて、痛みにも近い感覚になり、食べられたもんじゃない。そこから数日たつと、味覚過敏はなくなったのだが、味覚がなくなった。何を食べても味がしなくなる。そして、右耳が難聴になった。
難聴は3週間ほどで良くなった。
味覚異常も、徐々に落ち着いてきているはずだったのだが、結局、3カ月以上味覚異常の後遺症に悩まされている。
不思議なのが、感じる味覚と感じない味覚が日によって変化していく。体調とも関係しているのかもしれないが、共通しているのは、舌に薄い膜がかかっているような感覚がずっと続いている。