山上徹也容疑者
山上徹也容疑者

 安倍晋三元首相が演説中に銃で撃たれた事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された山上徹也容疑者(41)。いったいどんな人物なのか。AERAdot.は山上容疑者の小学、中学生時代の同級生に話を聞くことができた。当時はまじめで、部活も一生懸命に取り組んでいたという。

【動画】安倍元首相が演説を始めてから容疑者が取り押さえられるまで

 山上容疑者は、地元の公立の小中学校に通っていた。運動が好きで、小学校時代は友だちとよく外遊びをするどこにでもいる子どもだったそうだ。中学ではバスケットボール部に入った。

 3年間部活でともに汗を流した同級生の男性(42)は、事件直後に中学時代の友人からLINEが入って気づいた。

「あれ、こてつかな」

 ニュース映像で取り押さえられている男は、昔より痩せた印象だったが、確かに同級生の「こてつ」だった。中学時代の山上容疑者のニックネームだ。

 真面目で、努力家だった。当時、人気漫画の影響でバスケ部員の人数は多く、補欠を含めて、ユニホームを獲得できるのは13人。それを獲得するために競争は激しかった。山上容疑者は、そんな状況でユニホーム「9」を勝ち取ったという。

「レギュラーだけど、スタメンでは補欠だったと思います。交代要員ですね。彼はシュートもディフェンスもできるし、走るのも速い。体力もそれなりにあって、3拍子そろっていた」

著者プロフィールを見る
上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

上田耕司の記事一覧はこちら
次のページ
中学卒業後は、県で一、二を争う進学校へ