5月末までに、10作品中5作品が選ばれた。

「10個のケーキはどれも質が高く、とても素晴らしいもので選ぶのは非常に難しかったです。ケーキの見た目は、内側と外側の両方を考慮しましたが、どれもおいしそうで、選ぶのはとても大変でした。ケーキに込められた思いを重視し、ホテルにはイギリスの食材を使うようお願いしました。パティシエが珍しい食材を取り入れる創造性も審査基準の大きな部分を占めていました。パティシエの研究熱心な姿勢に感動しました」(英国大使館)

 優勝ケーキは、ロングボトム駐日英国大使が主催する6月16日のエリザベス女王の公式誕生日と即位70周年の祝賀レセプションで発表され、招待客に振る舞われる予定だ。

 今後の審査については、

「試食とともにパティシエの方々にお会いして、作品についてもう少し詳しくうかがう予定です。とても楽しみにしています。また、SNSで一般の方にもお気に入りのケーキに投票していただくキャンペーンを実施しています。これらを総合的に判断し、大使館で開催される女王の誕生祝賀会の前に審査を行います。大変難しい審査になるでしょう」としている。

 最高級ホテルのシェフが作る最高級のケーキ。プラチナ・ジュビリーという記念のイベントで、最高の栄誉に輝くのはどこのホテルのケーキか。

(AERAdot.編集部・上田耕司)

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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