「いま国は、共通テストのように入試制度に様々なものを盛り込むことで、子どもたちに勉強させて、それが世の中をよくすることにつながる、という論理の教育政策ばかりに力を入れすぎている印象があります。いま、話題になっている2025年度入試から始まる新教科『情報』もそうだし、23年度都立高入試から導入される英語スピーキングテストも同じ流れに見える」(中村教授)

 ますます増える受験生の負担は、同時に、未来の受験生を育てる中高生の保護者にとっての負担にもなりうる。子どもの受験準備をどう進めればよいかという点でも、試験の動向に注視していきたい。

(AERA dot.編集部・米倉昭仁)