放送作家の鈴木おさむさん
放送作家の鈴木おさむさん

 放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、大ヒット中の映画「スパイダーマン」の最新作について。

【写真】意外?日本語吹き替え版の主題歌を歌うのは…

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 今、映画「スパイダーマン:ノーウェイホーム」が大ヒットしています。マーベルコミックの人気作品「スパイダーマン」はこれまで何度か実写映画化されているので、一回くらいは見たことある人いるんじゃないかと思いますが、今回の作品は映画界の中で誰もやったことのないであろう新しい仕組みがある。もう、この興奮を体験しないなんてもったいない!だからこそ、見てほしいのだが、この感動を経験するには、過去作品をちゃんと見ないといけない。

 さあ、ここからは大きな映画のネタバレがあるので、知りたくない方は絶対に読まないでください。

 まず2002年から2007年にかけて3作品作られたのが映画「スパイダーマン」。サム・ライミ監督で日本でも大ヒット。この作品は見たことあるって人は多いのではないか?

 主演はトビー・マグワイヤ。

 そして、そこから時がたち、2012年に「アメージング・スパーダーマン」がアンドリュー・ガーフィールド主演で作られている。高校生の主人公が父親の死の真相を探るという、サムライミ版とはまた違う設定。これは14年に「アメージング・スパイダーマン2」も作られていて、この作品のラストでは、ちょっと衝撃の結末を迎える。「3」も出来るかなんて噂もありましたが、なんと、2015年から「アイアンマン」などのマーベルの映画シリーズに参戦し、新たなシリーズが作られる。

 マーベルの映画シリーズになってからはスパイダーマンの単体作品は3本「スパイダーマン:ホームカミング」「スパイダーマン:ファーフロムホーム」、そして今回の「スパイダーマン:ノーウェイホーム」なのだ。

 ざっくりいうと、「スパイダーマン」と名の付く実写映画は、この20年で3シリーズ8作品が作られていて、どのシリーズも別々の世界観の話になっている。

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鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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なんて豪快でなんて夢のある作り方!