一方、スポーツメディアが関心を寄せたのは、大谷がアメリカでベースボールの人気復活を願っていることについてだ。『GQ』で、大谷は次のように話している。

「ベースボールはここ(アメリカ)で生まれました。そして、個人的にはベースボールがアメリカで最も人気のあるスポーツになってほしい。だから、自分がそれに貢献できることがあれば、受け入れていきたい」

 この発言に、『ブリーチャー・レポート』は、「エンゼルスのスーパースターである大谷は、スポーツ(野球)をベーブ・ルースや、ミッキー・マントル、ウィリー・メイズなど、アメリカではほとんど神話のような英雄たちがいた時代のように、(野球の)栄光の日々を取り戻したいと考えている」とその目標のスケールの大きさを説明。そして、「もし、誰かがベースボールの過去の栄光を取り戻せるとするならば、それは、大谷のような唯一の才能を持つ者だろう」と大谷がそれを達成することに強い期待を寄せた。

 大谷の独占インタビューは、日本の『GQ JAPAN 2022年3月号』(2月1日発売予定)にも掲載されるようだ。大谷は今やアスリートの枠を超え、世界的なファッションアイコンとしても注目を集めるようになった。はたして、『GQ 』で語られたように、大谷はアメリカの野球人気復活の救世主となれるのか。今年はどのような活躍で現地を盛り上げるのか、今年のシーズンの開幕が待ちきれない。(在米ジャーナリスト・澤良憲/YOSHINORI SAWA)