復活を期す巨人中田翔は体重を大幅に増量することを決断した。昨年8月に日本ハムでチームメートの暴力事件で無期限の出場停止処分を受けると、巨人にトレード移籍。主軸としてきたされたが1軍に定着できず、34試合で打率.154、3本塁打、7打点に終わった。不調の原因はコンディションにも大きく起因していた。腰痛の影響で満足にトレーニングができなかったため、92キロまで減ったという。沖縄・石垣島で行っている自主トレでは、昨オフから続けているウエートトレーニングで109キロと17キロ増量したことが報じられて話題になった。

 在京球団の元トレーナーは中田の増量についてこう分析する。

「プロで14年間やってきた選手なので、自分がパフォーマンスを最大限に発揮できる肉体は分かっているでしょう。ただ適性体重というのはその時の筋肉量などで年々変わります。活躍した年の体重に戻しても、下半身にかかる負担が違ってくる。急激な増量は故障のリスクが伴うので飛ばし過ぎず慎重にやった方が良いと思います」

 大減量の清宮と大幅な増量に成功した中田。かつては日本ハムのチームメートだった2人の運命はいかに――。(安西憲春)