打球に力強さが増し、長打率.419と前年の.214から2倍近く上がった。丸が加入した19年は途中出場が多かったが、自己最多の106試合に出場して14盗塁をマークした。ただ近年は俊足を生かしたプレースタイルで重なる後輩の松原に先を越される形になり、1、2軍を行き来している。左打者が多いチーム事情もあり、昨年は73試合出場で.218、2本塁打、6打点。スタメン出場は11試合にとどまり、代走や守備固めでの出場が主だった。

「決してチャンスがなかったわけではない。身体能力はチーム屈指だが、攻守でミスが目立ちレギュラー定着まで至らなかった。ただ他球団の評価は高いですよ。28歳という年齢を考えても控えで甘んじる選手ではない。外野の層が薄い球団は多いですし、ファームの試合を視察していた他球団の編成が『重信使わないなら欲しいな』と話していたこともありました」(スポーツ紙記者)

 早大で1学年先輩のテキサス・レンジャーズ傘下・有原航平、ロッテ・中村奨吾、巨人・高梨雄平、同期の楽天・茂木栄五郎はチームの中心選手として活躍している。重信も負けられない。(安西憲春)