来季V奪回を狙う巨人。今季米独立リーグに所属したアダム・ウォーカーの獲得を12月15日に発表した。ウォーカーは今季、独立リーグで100試合に出場し、打率.320、33本塁打、101打点をマーク。2年連続でリーグMVPに輝いた。

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「メジャー経験はありませんが、長打力が魅力。確実性に課題が残り、空振りが多いため粗さが指摘されていますが、日本野球に適応できれば大化けする可能性を秘めている。外野は右翼、左翼守れる。補強はウォーカーで終わらず、まだ獲得に動いていると聞いています」(スポーツ紙デスク)

 昨季はテームズがデビュー戦で右アキレス腱断裂の大けがを負い、スモークはコロナ禍で家族に会えないことを理由に6月に帰国。途中加入したハイネマンも体調不良で2カ月も経たずに帰国と、助っ人外国人たちが機能しなかったのが大きな誤算だった。今オフは外国人補強が大きなポイントになるだろう。そして、球界屈指のリードオフマンの調査にも動いている。日本ハムを自由契約になった西川遥輝だ。今季は打率.233、3本塁打、35打点、24盗塁。打撃成績は振るわなかったが、自身4度目の盗塁王を獲得した。俊足巧打のプレースタイルで打つだけでなく、選球眼にも定評がある。通算出塁率.380と球界を代表する1番打者として長年活躍してきた。 

 ウォーカーに続き、西川を獲得できれば外野手争いは激化する。今季右翼の定位置をつかみ成長著しい松原聖弥、勝負強い打撃が光るウィーラー、打撃不振でファーム降格を味わうなど不本意なシーズンになった丸佳浩、昨オフにDeNAからFA移籍も度重なる故障で61試合の出場にとどまった梶谷隆幸、内外野守れるユーテリティープレーヤーの若林晃弘…その中で苦しい立場になっているのが重信慎之介だ。

 走攻守で持っている能力は間違いなく高い。打撃が課題だったが、早大で先輩のヤクルト・青木宣親を参考に腰をどっしり落としたフォームに改造すると、18年は60試合出場で打率.281、2本塁打、13打点をマーク。

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