エンゼルスの大谷翔平(写真/gettyimages)
エンゼルスの大谷翔平(写真/gettyimages)

 MLBは9日(日本時間10日)、ハンク・アーロン賞(その年に打撃で著しい成績を残した選手に送られる賞)の受賞者を発表した。エンゼルスの大谷翔平投手(27)は、ア・リーグ最終候補7人に入っていたが選ばれなかった。受賞したのは本塁打王、ブルージェイズのゲレーロJr.(22)だった。

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 メジャー4年目の大谷は、今季、シーズンを通じて投打双方でめざましい活躍を見せた。投手としては23試合に登板し、9勝2敗、防御率3.18、奪三振156個を記録し、打者としては155試合(投打同時出場を含む)で、打率.257、138安打、46本塁打、103得点、100打点、26盗塁を記録した。さらに、7月13日には史上初、投手としてホームランダービーに出場したり、8月14日のオールスターゲームへの投打同時選出と同時出場も果たしている。

 レギュラーシーズン終了後、10月7日(現地時間:以下同)の野球専門誌『ベースボールダイジェスト』を皮切りに、『ベースボールアメリカ』(22日)、『ザ・スポーティング・ニューズ』(28日)の老舗3誌から「年間最優秀選手」を受賞。そして26日には、MLB機構のマンフレッド・コミッショナーから特別表彰(ヒストリック・アチーブメント)を受けた。日本人選手ではイチロー(2005年)以来2人目の快挙だ。

 さらに、28日にはメジャーの選手会(MLBPA)が主催する選手間投票で決まる、「年間最優秀選手(プレイヤー・オブ・ザ・イヤー)」と「ア・リーグ最優秀野手」のダブル受賞を果たした。特に「年間最優秀選手」の方は日本人選手初受賞であり、大谷は米球界史にまた新たな歴史を刻んだ。

 大谷のこの快挙はさらに続く可能性がある。11月11日にはシルバースラッガー賞(その年で打撃に優れた選手が各ポジション1人ずつ選ばれる賞)が控えている。そして、18日に発表される「ア・リーグMVP」も、大谷の受賞が大いに期待されている。シーズン中から「大谷はMVPの本命である」と現地メディアから度々言われていた。途中、打撃が低迷したこともあったが、レギュラーシーズン終了直前の10月1日、北米スポーツ専門メディア『ザ・スコア』は、「議論なし、大谷がMVPである理由」という見出しで、大谷がMVPの最有力候補であることを強調した。

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