新曲「YONA YONA DANCE」がTikTokで大バズりし、いま話題の和田アキ子(C)朝日新聞社
新曲「YONA YONA DANCE」がTikTokで大バズりし、いま話題の和田アキ子(C)朝日新聞社

 そんな変な絆ができて、長い間、ずいぶん可愛がってもらっています。だから、芸能界の和田アキ子という大先輩って感覚は僕にはなくなっていますよね。身内というか親戚というか、そういう付き合いに変わってきていますよね。「お母さん」って言うとアッコさんから怒られるんです。「母親、ちゃうわぁー!」って怒鳴られる。兄弟ですかね? 一番上のお姉ちゃんがピッタリくる感覚。

 そういえば、40歳の時に、アッコさんから箸の持ち方をスッゲー怒られて。僕の箸の持ち方が酷い事にアッコさんが気づいて「お前の箸の持ち方はなってない! お前の親がなっとらんのや!」って、「俺の親の事を怒るなよ」とは思ったけど(笑)。そこから、箸の持ち方が悪かったら、ビシッと直されて、「竹山、箸っ!」って怒鳴られる。40歳にして、輪っかの付いている持ち方を矯正する“しつけ箸”を買いましたよ。そこからきちんとした箸の持ち方を覚えました。テレビ番組などで、正しい箸の持ち方で食事をすることができて、恥ずかしい思いをしなかったことには感謝しています。

 和田アキ子伝説は掘れば掘るほど出てくるのだけれども、何が伝説的に最強かと考えると、71歳でTikTokでバズっているのって「すごくねぇ!?」ってことだと思うんですよ。アッコさんより年下の50歳の僕がTikTokやったところで誰も見ないですよね。それが、アッコさんがやったらちゃんと響いているという。

 凄いなと思うし、和田アキ子の周りにいるスタッフたちも優秀なのだと思う。アッコチームの優秀さというのは本当に凄いと思う。バズったのは偶然じゃなくて、アッコチームが計算して仕掛けたことじゃないですか。そのスタッフの優秀さは物凄く感じますね。

 それと同時に、これはぜひ書き残しておきたいのは、和田アキ子の凄いところはやっぱり歌なんですよ! 僕からしたら和田アキ子は子どものころからテレビで見ている人で、「なんだよ、歌手・和田アキ子って」、正直、全くピンときていなかった。ここ数年、ブルーノートでやる年末のライブを見に行くようになって、これがとんでもないんですよ! 

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あの和田アキ子は僕たちと酒飲んでる時と別人!