集まった人たちと「グータッチ」をする今井瑠々さん(C)朝日新聞社
集まった人たちと「グータッチ」をする今井瑠々さん(C)朝日新聞社

――今回、最年少かつ女性候補ということで注目を集めた部分もあったかと思います。

皆さん気にしてくださるんですが、今の私には他に書ける肩書がないんです。医者だとか何かの専門家だとかではなく、本当に普通の会社員でしたから。そこは自分の実力不足なので、若さに注目していただけるのだったらそれでいいかな、と正直思っていました。今回はありがたいことに注目してもらえましたが、25歳という肩書は永遠にあるわけではないので、今後は真摯に武器を磨いていかないといけないという思いはあります。

――今回の選挙の結果を受け、課題に感じたことはありましたか。

当選につながらなかったというのが一番課題ですね。今回私に足りなかったと思うのは、地元企業へのアプローチの弱さ、そして20代30代の働き盛りの世代に対するアピール力の弱さです。「個人では応援できても組織では応援できない」という声もいただきましたし、本当に政治に関心がない世代に対して、自分がこの地域の若者としてどれだけ政治の力で役に立てるのかというのは示しきれなくて、任せていただけなかったというところがあるんじゃないかと思っています。

――支持者は「自分と同世代だから応援しよう」という人が多いのかと思っていました。

あくまで私の肌感覚ですが、私を支持してくださっている方は、若い方というよりは政治に関心があって「若い世代を応援したい」と思っている方たちです。世代交代への期待が一番大きいと思います。

――若者へのアプローチが課題とおっしゃっていましたが、全国的に見ても今井さんと同世代の若者は政治に無関心だといわれます。若者が政治に関心をもつためには何が必要だと思っていますか。

政治家の方から共感できるようなメッセージを発信して、党や候補者自身に興味を持ってもらうことが何より大事だと思います。候補者に関心を持っているから、この人どういうこと言っているんだろう、この人の言っている課題ってなんだろうと政治への興味に繋がっていくっていう流れが、もっとあっていいんじゃないかと思うんです。

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