「メディアに出演されていてお話を聞いていると、頭の回転が速い人だなと思います。様々なことに挑戦する姿勢は見習うべき点が多い。ただ、子供の不登校問題というのは非常にデリケートです。『学校に行きたくてもいけない』と『学校に行かない』は別問題だと思います。キレイごとに聞こえるかもしれませんが、学校の集団生活で学べないことがありますし、その時は無駄じゃないだろうかと疑問に思うことも、大人になった時にその無駄が生きることがある。不登校問題を選挙で取り上げてもらうのはありがたいですが、子供が義務教育の小・中学校に行ける心身の状態にもかかわらず、行かないという選択肢を提唱することには疑問を感じます」

 中村氏は2日に自身のツイッターで、「『子どもの将来の利益に繋がるから』と言って、子どもの『現在の幸せ』を犠牲にしてしまっては、本当に意味での『教育』とは言えない。なぜなら、『教育』とは、将来の利益の為になされるものではないから。子どもは無限の可能性を秘めている」と持論を展開している。

 教育とは、将来の利益のためになされるものではない――。この主張に対して、どう感じるだろうか。(安西憲春)