衆院解散で「党高政低」消された岸田総理の令和版所得倍増計画と危ぶまれる存亡

2021/10/14 20:01

岸田文雄総理(左から3人目)、甘利明幹事長(左)、安倍晋三元総理、麻生太郎副総裁(C)朝日新聞社
岸田文雄総理(左から3人目)、甘利明幹事長(左)、安倍晋三元総理、麻生太郎副総裁(C)朝日新聞社

 選択的夫婦別姓については、自民党の会合でも紛糾することが何度かあった。慎重派の代表格が安倍氏だった。

「党が安倍氏ら慎重派に配慮して、削除したのではという声もある」(前出・自民党の閣僚経験者)

 自民党で20年以上、政務調査会の調査役を務めた政治評論家の田村重信さんはこう語る。

「岸田総理のイチオシ、令和版所得倍増計画が公約から飛んだのは驚きだね。小泉純一郎氏が総理になった時、郵政民営化など公約がこれでいいのかとみんな思っていた。しかし、最終的には主要な公約は削ったりしてない。岸田氏が総理総裁になれたのは、安倍氏、麻生氏の力ということがわかっているから、強く言えないのでしょう。安倍氏はスピーチが得意な高市氏の発信力をうまく使うことで、公約の批判を和らげている感がしますね」

 衆院選を前にすでに参院静岡県、山口県選挙区の補欠選挙がはじまっている。静岡は自公が支持する元御殿場市長の若林洋平氏と立憲民主党が推薦の元県議山崎真之輔氏の実質的な一騎打ちだ。選挙前は若林氏がリードし、告示日は岸田総理が街頭演説でマイクを握り、グータッチまでして盛り上がった。

 だが、直近の世論では差を詰められているという。

「山口県は大丈夫だが、静岡県の補選はヤバくなっている。ここで負けたら衆院選に波及して、大負けしかねない。岸田政権の存亡にもかかわってくる」(自民党幹部)

(AERAdot.編集部 今西憲之)

1 2 3

あわせて読みたい

  • 「安倍支配」岸田新総裁の党役員人事にドン引き 「衆院選で苦戦」と心配の声

    「安倍支配」岸田新総裁の党役員人事にドン引き 「衆院選で苦戦」と心配の声

    dot.

    10/2

    岸田政権「ご祝儀相場」でも低支持率スタート 今後は「3A」の影響力と疑惑も足かせに

    岸田政権「ご祝儀相場」でも低支持率スタート 今後は「3A」の影響力と疑惑も足かせに

    AERA

    10/12

  • 岸田新首相の真意は「安倍はずし」!? 脱・傀儡政権への秘策は「細田派分断」と「開成高校人脈」

    岸田新首相の真意は「安倍はずし」!? 脱・傀儡政権への秘策は「細田派分断」と「開成高校人脈」

    週刊朝日

    10/6

    圧勝で 岸田新総裁が誕生「幹事長は高市氏、野田氏は初代こども庁長官?」どうなる小石河連合

    圧勝で 岸田新総裁が誕生「幹事長は高市氏、野田氏は初代こども庁長官?」どうなる小石河連合

    dot.

    9/29

  • あっという間に公約を撤回…岸田新政権の「新しい日本型資本主義」に期待できないワケ

    あっという間に公約を撤回…岸田新政権の「新しい日本型資本主義」に期待できないワケ

    プレジデントオンライン

    10/13

別の視点で考える

特集をすべて見る

この人と一緒に考える

コラムをすべて見る

カテゴリから探す