2年契約最終年の今季は開幕からファーム暮らしが続き、5月18日に昇格したが1カ月足らずでファームに逆戻り。激しいCS争いを繰り広げているチームの戦力になれず、不完全燃焼で福岡を去ることになった。
バレンティンは来年も日本でのプレーを希望しているが、叶うだろうか。他球団の首脳陣は「限りなく厳しいでしょう」と見通しを口にした上で、こう続けた。
「日本人扱いだし、低年俸ならと思うかもしれませんが、代打で結果を出すタイプではない。4打席立たせて、試合に出続けて数字を出す選手ですが、あの外野の守備力と走塁では起用しづらい。バレンティンとすれば居心地の良い東京に戻りたいと思いますが、ヤクルトは首位に立つ快進撃でオスナ、サンタナの両外国人も機能している。強力打線の中でバレンティンの居場所はない。そもそもFAで自分から出ていった選手ですからね。各球団の編成担当は今年のバレンティンのパフォーマンスを見ている。獲得に名乗りを上げる球団が出てくるイメージはわかないですね」
バレンティンは8月5日に自身のツイッターで、「日本で最後のシーズンが来ました。神宮で、すべてのファンに向けてメモリアルゲームができることを望みます」と投稿。帰国前の9月30日には「2022年も注目してくれる私のすべてのファンのサポートに感謝しています」と綴った。
再び日本でその勇姿が見られる日が来るだろうか。(牧忠則)