ソフトバンクが2人の同時獲得に動いているという情報が流れている。大瀬良は長崎県、梅野は福岡県出身でありいわば『地元球団』である。17年から日本シリーズ4連覇中の強豪だが、今季は故障者が出るなどして投打が噛み合わず苦戦が続いている。

「孫正義オーナーの大号令の元、勝ち続けるのが至上命令。日本シリーズ4連覇中もリーグ優勝は2度で満足できる状況ではない。今季の戦い方を見てもチーム全体の底上げが急務。千賀滉大とともに投手陣の柱となる大瀬良、正捕手・甲斐拓也と併用ができてDHでも起用できる梅野。莫大な資金力をバックに獲得に動くメリットは大きい」(ソフトバンク担当記者)

 昨年は国内FA権を行使しての移籍は梶谷隆幸と井納翔一(ともにDeNAから巨人へ)の2人だけと静かなオフとなった。新型コロナウイルスの収束もかすかに見え始めてきた中、プロ野球界全体がここから巻き返しを図らないといけない。各チームがそろそろ積極的に動き始めそうな気配もある。大瀬良、梅野クラスの選手がFA権を行使すれば、欲しい球団はいくつもあるはずだ。2人ともに大方の予想では残留の可能性が高いと見られているが、資金力豊富なソフトバンクが動くのか。シーズン後の動向に注目したい。