おのののか(写真=事務所提供)
おのののか(写真=事務所提供)
夫の塩浦慎理(左)とのラブラブなツーショット(写真=事務所提供)
夫の塩浦慎理(左)とのラブラブなツーショット(写真=事務所提供)

 8日に閉会式を迎えた東京五輪。開催までは紆余曲折あったが、選手たちの懸命な姿には、多くの人が心を打たれた。そんな選手たちを支えたのはパートナーの存在も大きい。競泳男子400メートルリレーに日本代表として出場した塩浦慎理(しおうら・しんり 29)の妻でタレントのおのののか(29)は、五輪選手の妻として、どのようにサポートしたのか。コロナ禍での五輪、かつ自身が妊娠中という「異例の状態」の中で、どのような思いだったのかを聞いた。

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「テレビを見ていられないくらい緊張していました」

 夫の塩浦選手が東京五輪に出場したのは7月25日。無観客で行われた競技を、おのは自宅マンションで観戦した。

「本来だったら会場へ行って応援したい気持ちもあったんですけど、今回は家族でも会場には入れなかったので、自宅で夫のご両親とテレビを見ながら応援しました」

 結果は惜しくも予選敗退。競技直後、まだ息の荒い中で、塩浦選手はインタビューにこう答えた。

「年齢的にも経験的にも僕はやっぱり、チームを引っ張る立場だと思っていたんですけど、もう少しタイムが欲しかったし、後半の2人にもっといいところで引き継ぎたかったというのはありますね」

 それを見ていた妻のおのは、どのような感想を抱いたのだろうか。

「本人はできることをやり切ったと思います。無事に(五輪が)開催され、出場できて、応援できたことがまずありがたいなと思いました」

 新型コロナウイルスの猛威がおさまらないなかで、東京五輪は1年延期され、さらに直前まで開催の是非が問われることになった。観客を入れるかどうかもなかなか決まらず、選手たちにはもどかしい時間が続いた。

「夫はオンとオフをしっかり分けるタイプで、家では私から聞かない限り、水泳の話はあまりしません。でも、昨年3月、五輪が延期になった時には、さすがにへこんでいました。彼は4年かけて五輪でピークになるようにコンディションを仕上げてきた、と言っていたので、延期はかなりショックみたいでした。(五輪を)やると確信できないと、どうしても気持ちが入らないので、本人は『絶対にやる』と意気込んで練習に取り組んでいました。私には想像できないくらい、自分を追い込んで、体を仕上げて、すごく大変だったと思うんです。本当に尊敬しかありません」

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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五輪敗退も夫からは「まだやれる」