国際オリンピック委員会、政府、日本オリンピック委員会は、選手村と練習会場、試合会場以外には原則移動できない「バブル方式」を導入することで、コロナの感染防止を徹底すると説明していた。選手村ではなくホテルへの宿泊を許可すれば、矛盾が生じる。

 SNS、ネット上では組織委員会に厳しい対応を望む意見が目立つ。

「安心安全、感染対策のためのバブル方式って何だったんですか。これじゃ、米女子体操チームは一般の我々と接する事にならないか?日本人特有の規律、行いなんて外国人に望むのはムリだから外出も好き放題出来ちゃいますよね。もう完全に統制が効いていないじゃないか」

「批判されるべきはアメリカの体操チームであって、オリンピック側ではないがな。さすがに、無理矢理、選手村に留めおくなんて出来ないだろ。勝手に出ていかれちゃね。ただ、組織委員会として、見解を出さないのはダメだと思うわ。勝手なことをされてるんだから、批判するなり、戻れとでも言わないとダメでしょ。じゃなきゃ、そういう選手団がまた出てきかねないよ。ペナルティ与えるくらいのことをしてもいいと思うがな」

「このような不安、不満はどの国にもあるはず。でもルールに従う、それが参加者の義務。日本の団体にも選手村に入らないところが一部あるらしいが、認めてはならない。コロナ禍、色々事前に決められた事を理解した上で参加、不参加を決めてきたはず。参加すると決めた以上、ルールを守るべき。ルール違反したら参加資格剥奪だったはず。組織委員会はきちんと決断して」

 開会式を前にして、バブル方式が崩壊の危機を迎えている東京五輪。組織委が弱腰の対応ではクラスターが発生するリスクが高まる。最悪の事態は絶対に避けなければいけない。(安西憲春)